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増える不登校 「居心地悪さ」の背景は

 2019年10月18日の朝刊の社説欄に「増える不登校 「居心地悪さ」の背景は」というのが載っていた。引用します。
 不登校が増え続けている。暴力や深刻ないじめも増加しており、学校の「居心地悪さ」の背景を解きほぐしていく必要がある。学校以外の選択肢についても、幅を広げる努力を続けたい。
 昨年度、不登校になった小中学生は十六万人以上に上る。六年連続で増えており、中学校では二十七人に一人、つまりは一クラスに一人以上が学校に行っていないことになる。
 教室で子どもたちが感じる圧力が増しているという側面がありはしないか。小学校では暴力行為が五年間で三倍以上に増えている。これを子どものストレスの一つの表れと受け止めているベテラン教員もいる。英語など、学ぶ内容は厚みを増し、宿題も増えているという。
 本来、子どもの揺らぎを包み込む役割が期待される教員の側も多忙で余裕がない。子どもの学ぶ内容が増えているというのは、教員の教える内容が増えるということの裏返しでもある。
 教員間のいじめ問題も明らかとなり、教員自身のストレスも心配になる。今後進められる教員の働き方改革では、子どもに向き合うゆとりをまず確保するという大前提のもとで業務や役割分担を整理していく必要がある。
 子どもたちの悩みを受け止める役割のスクールカウンセラーは非常勤で複数の学校を掛け持ちしている場合もある。多忙な教員と、時間が限られたカウンセラーでは十分な情報共有が難しい場合もあるようだ。人数を増やすだけでなく、いかに実効性を高めていくかを検討するべきだろう。
 不登校の増加は、二〇一六年に子どもたちの休養の必要性を認めた教育機会確保法が成立したことで、学校以外の選択肢を選びやすくなったという側面もある。昨年末の文科省の調査によると、不登校の受け皿となる教育支援センターを設置する自治体は増加傾向にあり六割に上る。
 世田谷区は今年、三カ所目となるセンターの運営を、フリースクールを営むNPO法人東京シューレに委託した。フリースクールは教育内容に柔軟性がある半面、公的支援がなく、安くはない授業料が親にとっては一つの壁となっていた。経済的負担を増大させない公立施設で、民間の蓄積を生かす試みとして注目したい。
 学校と別の受け皿があることについて、子どもや保護者にきちんと周知することも自治体には求められる。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019101802000163.html
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ペップトーク

 「明治図書」より、メール。「行事・部活動で使いたい!子どものやる気に火をつける「ペップトーク」3選」日本ペップトーク普及協会 講演・研修講師三森 啓文
1 ペップトークとは…
 皆さんは、ペップトークという言葉を聞いたことがありますか? 講演・研修で各地を回っていますが、多くの会場で知っている人が、1割以下が現状です。
 ペップトークは、「目の前の大切な人を、ポジティブで、分かりやすい言葉で、その気にさせる、激励のショートスピーチ」です。「pep」は英語で、元気・活気・活力という意味、つまり、「元気・活力を与える言葉」と言えます。本来、アメリカのプロスポーツ界で、試合の直前に、監督やコーチが選手を激励するために磨き上げられたショートスピーチです。目の前の大切な人という意味では、身近な家族、児童・生徒、選手、同僚・部下も同じです。大きな特徴は、前向きな言葉がけであるということです。
2 ペップトークが求められる背景
 私が関わっている陸上クラブの中学生、159名に「どんな時に、ヤル気をなくしますか」という質問をしました。上位3つは、
(1)頑張ったのに、否定された時
(2)頑張ったのに、結果が出ない時
(3)怒られた時
となりました。このことから、この3つは『認められない』ことによるものだと言えます。
 『認』という文字を分解してみると、「言葉が、刃となって、心に突き刺さる」と見ることもできますね。心理学の世界では、「自分のことは認めてほしいが、他人は認めたくない」という人間の心理が働くことがある」と言われます。
 現職の時に、問題行動があった児童・生徒を思い出してみても、家族や周りにいる人、そして教員に…『認められたい』という思いが強かったような気がします。
 ペップトークは、この『認める』部分を、最初にもってきて、相手理解ができるトーク術です。ペップトークが広がることで、家庭・学校・地域の人間関係の円滑化がはかられるのではないでしょうか。
3 行事・部活動で使える「ペップトーク」3選
●部活動(新人戦)の試合に向けてのペップトーク
場面
 夏の大会で総合優勝をしていることがプレッシャーになり、やや不安な気持ちになっている2年生。優勝を守りたいが守れるかどうか…。部員全員を集めて。
こんな時のペップトーク
STEP1(事実の受け入れ)
 あと1週間で新人戦だな。キャプテンから聞いたが、2年生の話し合いで、やや不安を感じているんだって? 先輩が去り、残った君たちが中心の初めての大会だもんな。
STEP2(とらえかた変換)
 夏の優勝がプレッシャーになっているということは、それだけ君たちが、がんばる気持ちが強いってことだよな。それは本気の力となってくるよ。
STEP3(してほしい変換)
 夏休みから今日にかけて流した汗は、先生の目から見ても本物だったぞ。最後のひと踏ん張りは、どの学校にも負けない。選手・応援が一つになって目標に向かっている姿を見せよう。
STEP4(背中のひと押し)
 君たちの本気を見せてやろうじゃないか。本気のレース、本気の応援で、君たちの新たな伝統を創りあげるんだ。
 部活動の場合、新しいチーム体制になり、先輩から後輩に受け継がれた時の、最初の新人戦は緊張するものです。それが、強いチームだとなおさらです。新しいキャプテンを始め、選手たちも責任を感じます。こんな時こそ、顧問の言葉がけが大きく左右するのではないでしょうか。「お前たち、優勝カップを、絶対に他校に渡すんじゃないぞ」(過去の私)でプレッシャーを与え、本番で力を出し切れず…。強いチームこそ、努力した事実を皆で共有し、「普段通り」を前面に出してあげることが大切だと思います。
●学芸会に向けてのペップトーク
場面
 いよいよ学芸会に向けて、練習が始まります。子どもたちもワクワク。でも、中には本意でない役の子もいます。全員を同じ方向に向けたい思いです。(私の同僚だったT先生の例)
こんな時のペップトーク
STEP1(事実の受け入れ)
 学芸会に向けて練習を始めるんだが、「この役はちょっとやだな」って思ってる子もいるよね。先生も、小学校の時、嫌な役もらって落ち込んだ時あったからねえ。
STEP2(とらえかた変換)
 でもね、その役があったから、劇全体がいい形で出来上がったんだ。終わった時に、いっぱい拍手もらって嬉しかった。どんな役でも、本気で演じることで、見ている人の気持ちを動かすよね。
STEP3(してほしい変換)
 クラス全員が主役なんだ。誰一人かけても、この物語は、完成しない。一人一人が、自分の持ち場を大好きになって、一生懸命演ずることが大切なんだ。
STEP4(背中のひと押し)
 さあ、5年3組の物語の始まりだ。4月から勉強してきたことを、学芸会で発揮しよう。君たちならできる。必ずできる!
 T先生は、春のスタート時から、学芸会に向けて、子どもたちの輝きどころを、意識して学級指導を行っていました。声は小さいけど、みんなで歌うときは輝く子。前には出たくないが、裏方なら、大活躍する子。一人でも堂々と前で自分を表現できる子。それぞれの特徴を見つけ、個への励まし、そして学級全体に、その子の良さを伝えることで、同じ目標に向かわせていました。
●合唱祭に向けてのペップトーク
場面
 合唱祭の練習が始まり、「一生懸命取り組んでいるのに、男子がふざけて真剣に歌ってくれない」。と女子から泣きながら訴えがありました。N先生、ニコッとしながら、「こんな時こそ、同じ方向に向かわせる最高のチャンスですよ」と言います。(私の同僚だったN先生の例)
こんな時のペップトーク
STEP1(事実の受け入れ)
 男子が歌ってくれないって、困るよねえ。先生も、中学生の時経験あるよ。ピアノを弾いてても、男子が邪魔をしにくる。やる気のない子がいるのはつまんないよね。
STEP2(とらえかた変換)
 でもね、こんなに男女がバラバラなのが、一緒になって一つの歌を歌いあげたら素敵じゃない。それだけやりがいってあるってことって考えたら面白くない?
STEP3(してほしい変換)
 練習後の反省の時に、小さなことでもいいから、男子の良かったところを発表してあげて。「〇〇君の~の点がよかった」なんて言われたら照れながらもうれしいんじゃないかな。
STEP4(背中のひと押し)
 女子が、いいところ見つけの名人になったら、きっと男子も変わっていくよ。変わると信じて、笑顔で前に進もう!
 N先生は、いつも笑顔で、生徒と接しています。ダメなことはダメ、良いことは良いときちんと指導を続けていることで、生徒たちの信頼を得ています。そんな先生だから、生徒たちの対立もゆとりもって対応できるのだと思います。ペップトークは、お互いの信頼関係があって成り立ちます。
*三森 啓文(みつもり ひろふみ)
 豊田市の小中学校で35年勤務。
 (一財)日本ペップトーク普及協会 講演・研修講師、(一社)個性心理學研究所 特別認定講師、専門領域は、コミュニケーションの円滑化。
 学校を始め、事業所、団体向けに人間関係円滑化の講演・研修を行っている。
 著書に『学級経営サポートBOOKS 教師のための「ペップトーク」入門 子どものやる気を120%引き出すミラクルフレーズ』明治図書出版、2018

『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治(新潮新書)720円+税


 日本人に7人に1人は「境界知能」!
「すべてがゆがんで見えている」子どもたちの驚くべき実像とは?
 認知力が弱く「ケーキを等分に切る」ことすらできない多くの非行少年と少年院で出会った筆者は、そうした「反省以前の子ども」の問題は普通の学校でも同じだという事実に気づく。人口の十数%はいるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校や社会で困らないように導く超実践的メソッドを公開する。
*宮口幸治
 立命館大学教授、児童精神医

『学校における自殺予防教育プログラム GRIP -グリップ-』川野健治・勝又陽太郎 編(新曜社)1800円


5時間の授業で支えあえるクラスをめざす
 「いのちの大切さ」を教育する方法とは一線を画す、新しい自殺予防教育プログラム。子供同士や子供と大人の間で相談する/される関係が成立するためのスキルを、体験的に学習できるよう構成。

発達障害の感覚 疑似体験 VRでリアルに

 2019年6月3日の朝刊に「発達障害の感覚 疑似体験 VRでリアルに」という記事が出ていた。
 VR(仮想現実)で発達障害の人特有の感じ方を疑似体験し、働きやすい職場づくりに生かしてもらう取り組みが進んでいる。VRを制作したのは、認知症体験ができるプログラムなども作る千葉県浦安市の会社「シルバーウッド」で、6月からサービスの提供を始める。発達障害の特性の一つが、光や音に敏感すぎること。障害のある人に、周囲はどう見え、どう聞こえているかをリアルに再現している。
(五十住和樹)
職場環境づくりに生かす
 VRは、企業や役所の人事担当者向けだ。障害者の就労支援事業などに取り組む「LITALICO」(東京都目黒区)に協力を依頼。同社が長年接してきた発達障害の人の声を参考に制作した。社内の研修プログラムで使ってもらうことを想定している。
 サービス提供を前に四月に東京都内であった体験会には、省庁や大手企業の約五十人が参加。専用ゴーグルを着けて、発達障害の中でも自閉スペクトラム症(ASD)の人に多いとされる聴覚過敏や視覚過敏を体験した。
 聴覚過敏の映像は、周りに人がいるざわついた空間での面接の場面。面接者の声に集中しようとするが、周囲の人の声が邪魔をして全く理解できない。視覚過敏は車の後部座席に座っている設定。真っ暗なトンネルを出た瞬間には、風景が真っ白になって車と歩行者さえ判別しにくい状態に。目の前に砂嵐のような光の粒が突然現れることも。
 普段、職場で発達障害の人と接しているだけでは分からないだけに、皆、驚いた様子。「障害の状態を、自分のこととして体験することが重要」とシルバーウッド社長の下河原忠道さん(47)。参加者の一人、インテリア小売り大手「ニトリ」労働組合副書記長小池美紗登さん(39)は「組合には、お客さんらへの対応で悩む声が寄せられている。本人の感じ方が分かったので、必要に応じて会社への改善を求めたい」と話した。
 「LITALICO」の社員で、発達障害の当事者でもある吉野公篤さん(37)は「自分たちのストレスや疲れやすさを周囲に知ってもらうことが大事」と説明する。四年前に発達障害と診断された吉野さんは、視覚や聴覚、味覚など五感に過敏症状がある。
 自らも協力したVRについては「私たちの日頃の状態をうまく表している」と評価する。その上で、光に過敏な人は職場でサングラスを使えるようにすることを提案。日光が差し込む窓際を避ける席替えや照明を暖色系に取りかえることなども落ち着いて仕事をするには有効という。一方、音に過敏に反応してしまう場合は「耳当てを着けることが役立つ」。集中できる静かな場所を設けるのも効果的だ。「発達障害の人を特別扱いするのでなく、全ての人が安心して働ける職場づくりを意識してほしい」
◆国もサポーター養成講座
 厚生労働省が4月に発表した障害者雇用状況報告によると、昨年の発達障害の人を含む精神障害者の雇用者数は約6万7000人。前年比で約35%増えた。診断を受けていない人は、さらに多いとみられる。
 発達障害の人は、こだわりが強かったり人との意思疎通が苦手だったりで就労が難しい人が多い。そこで、同省は一昨年9月から「精神・発達障害者しごとサポーター」の養成講座を開催。発達障害の人の特性に応じた配慮や接し方などを教えている。これまで全国で3000回以上開き、10万人近くが受講したという。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201906/CK2019060302000170.html
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ニャン太郎

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