時代や技術が変わっても揺るがない「本質」がある

 どんなに技術が進歩しても、変わらない「本質」が必ずあります。
*プロ野球監督 金本知憲さん
スポンサーサイト

中高生 読解力やばい

 2017年11月28日の朝刊に「中高生 読解力やばい」という記事が出ていた。「コミュニケーション能力」と言って「話す」ことばかりに力を置いた指導をした結果でしょうね、「コミュニケーション能力」とは、「話す力」だけじゃないと思うんだけど・・・。
 主語と述語の関係といった「係り受け」など、文章の基本的な構造を理解できていない中高生が多くいるとみられることが、国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究チームによる調査で分かった。新井教授は「読解力が不十分だと社会生活を送る上でも大きな影響が出る」と懸念する。
「係り受け」など理解不足


 調査は2016年4月~17年7月、中高生を中心とした約2万5千人を対象に実施。中高生の教科書や辞典、新聞記事などに掲載された文章を題材に特別な知識がなくても、基礎的な文法を踏まえていれば答えられるようにした問題を出した。
 似た文章の意味を比べた出題では「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」と中学校教科書の一文を引用。「1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」と同じ意味かどうかを尋ねた。
 「同じ」と誤答した中学生は約43%を占め、高校生でも約28%が間違えた。
 ほかの中学校教科書から引用した「仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている」を読み、オセアニアに広がっている宗教を「キリスト教」を答えられなかった中学生は約38%、高校生は約28%だった。
 調査では、経済的に困難が家庭に学用品などを補助する就学援助を受けている子どもの割合が多い学校の正答率が、相対的に低いことが分かった。一方で、中高生に1ヵ月に読んだ本の数やスマートフォンの利用時間、一日の勉強時間など生活状況も尋ねたが、読解力との明らかな相関はみられなかった。
 新井教授は近年、人工知能(AI)の情報処理能力が大きく進歩していることに触れ、「将来、仕事を奪われないようにするためにも、子どもたちの読解力の底上げにつながる支援が必要だ」と話している。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017112701001269.html

藤井四段も受けた モンテッソーリ教育

 2017年9月8日の朝刊から、「藤井四段も受けた モンテッソーリ教育」の引用。
幼児期の成功体験 自信に
 将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)=愛知県瀬戸市=が幼稚園の時に受けた「モンテッソーリ教育」に注目が集まっている。取り入れている園は各地にあるが、家庭で始めることもできる。「自分でできた」体験を積み重ね、自信につなげるのが特徴で、関係者に話を聞くと、日々の子育てに役立つヒントがあふれていた。 (小中寿美)
日々の育児 参考にも
 「梨があるけど、むいて食べる?」。神奈川県逗子市の小野寺愛さん(39)が声をかける。長女で小学四年の桃さん(10)は、自分の包丁を手にすると四等分して皮をむき、食べやすくカット。あっという間に皿に盛り付けた。踏み台を置いて調理台の前に立った次女で同二年の杏(あん)さん(7つ)は、まだスムーズにはむけない。右手の親指の動きがおぼつかないが、愛さんはすぐに手出しはせず見守った。
 モンテッソーリ教育は、イタリア初の女性医師マリア・モンテッソーリが百年以上前に提唱。六歳までの乳幼児には何かに強い興味を持ったり、繰り返したりする「敏感期」がある。大人がそれを見逃さず、必要な環境を整えることで、子どもは自然に能力を身に付けていくという考えだ。
 愛さんは、桃さんが三カ月のときこの考えに出合った。働いていた非政府組織(NGO)「ピースボート」の活動を通して知り、家庭でも工夫した。
 包丁を使い始めたのは、桃さんが三歳、杏さんが二歳のとき。長男の玄君(3つ)は、卵を割って小麦粉や牛乳と混ぜてパンケーキの生地を作るのが大好き。「危なかったり、こぼしたり。かえって大変だけど『やりたい』と言った時にどうできるかを考える」と愛さん。大人は、子どもの内なる要求を満たせるような援助に徹する。はさみや針も興味に合わせて使わせる。「使い方をゆっくりと見せることがポイント」と話す。
 大人が困るような不可解な行動も、敏感期によるものと分かれば納得がいく。例えば、子どもは縁石の上を歩きたがる。「どの子どもにも見られる傾向で平衡感覚の敏感期」とモンテッソーリ教師の実習園「聖アンナこどもの家」(東京都町田市)副園長の野村緑さん(69)は説明する。「歩行をより確かなものにするため、自然から与えられたプログラムです」
 園では子どもサイズの生活の道具や五感を働かせる教具を用意。自由に選んで好きなだけ使うが、待つことを学ぶため一個ずつしか置かず「次の人のために元通り返す」といったルールもある。縦割りのクラスで思いやる心も育つという。
自己肯定、集中力育む
 藤井四段は3歳で地元の幼稚園に入園。夢中になったのは、色のついた画用紙を編んで作る「ハートバッグ」だった。来る日も来る日も作り続け、持ち帰った数は100個ほど。祖母の家に残る1個には、平仮名で名前も書かれている。
 国際モンテッソーリ協会公認教師の深津高子さん(62)は「モンテッソーリ教育は自分で選び、集中して達成するというプロセスを大切にします。園の先生は『ああ、きょうもやるんだな』と見守り、活動を尊重したのでしょう」と推測する。「集中力がある」や「手先が器用」は卒園児に共通する特徴という。
 野村さんは藤井四段の驚異的な終盤力に注目する。「追い込まれてもあきらめないのは、自分には乗り越える力があると信じているから。自分で決めて実行することを繰り返す中で、自己肯定感も育まれたのだと思う」と話す。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201709/CK2017090802000194.html

<変革2020> アクティブ・ラーニング(下)

 2017年1月22日の朝刊より、「<変革2020> アクティブ・ラーニング(下)」の引用!
◆現場教師「どう進めれば」
 教える内容の量を減らさないことが、二〇二〇年度から順次始まる次期学習指導要領の前提だ。その下で、授業は児童や生徒が主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング(AL)」へと、転換が図られる。どう進めたら良いのか、現場の教員は戸惑いながら授業の組み立てを考えている。
 「数学ができない生徒たちならどうするのか」「話すのが苦手な子にはどうするか」
 静岡県沼津市の市立沼津高校で昨年十一月、成岡正晴教諭(33)が実践した数学のALの公開授業を視察した県内の教員から、具体的な対応や課題を問う声が次々に上がった。
 説明を少なくし、代わりに生徒に自ら問題を解かせ、教え合い、話し合わせる授業。教員らは、うまくできた点や課題を指摘しあいつつ、これから直面するかもしれないさまざまな生徒や教室の状況に思いを巡らせて、考えた。
 高校で新学習指導要領が開始されるのは二二年度から。だが、すでに県内の市立高校五校は、昨年から、ALの推進で協力。各校は、それぞれ教科ごとに責任教員を指名し、その教員を中心に、校内外で授業法を研究したり、先進的な他県の学校を視察したりしている。教材も開発する。「基本方針が出てからでは遅い。今やらないと」と、市立沼津高校の川口孝博校長(64)は話す。
出版が相次ぐアクティブ・ラーニングの本
 ALの全面実施に向け、ここ数年、各地で動きが盛んになっている。書店にはAL関連の本が数々並ぶ。愛知県の高校教員が集まり、昨年十一月に名古屋市で開いた教育研究集会でも、ALが話題の多くを占めた。
 数学でALを実践した教員は、「生徒にはおおむね好評だった」としつつ、「期待したような成績の向上はなかった」「話し合いを嫌って保健室に行く生徒もいた」と報告した。
 授業の進め方や、話し合いが苦手な生徒への対応などの悩みが、複数の教員から漏れた。何を基準に評価すれば良いのかと疑問も上がった。教える内容を減らさずに、教え方を変えることへの負担感も聞かれた。
 河合塾が昨年十月に名古屋市で開いた教員向けの講習会に参加したある高校教員は、「一時間、ALをやっても、ふわっと消えていくだけ」と限られた時間の中で行う手応えのなさを明かした。
 東京学芸大の大森直樹准教授(教育学)は、「負担感の強い教育現場にさらに負担を強いる、問題の多い改訂だ」と指摘する。「プログラミング教育の必修化など教える内容が増える上、ALの実施が指導要領に記されることで、現場の裁量が奪われかねない。話し合う形を整えるだけの形骸化したALが広がる恐れがある」。そうした懸念の残る中でのALの導入だ。
 「やらなければいけないが、どう進めればいいのか」。現場は悩みながら授業を始めることになる。
◆納得・理解促す工夫を 形だけでは不十分
 ALの先進例として各地から教育関係者が視察に訪れているのは、横浜市にある私立中高一貫の大規模進学校、桐蔭学園だ。近年、受け身の姿勢の生徒が目立つようになっていたといい、二〇一五年度から、ALの全面導入を図った。
 推進役となる中学と高校の教員各十五人が、新学期前の三月に合宿し、ALに詳しい京都大の溝上慎一教授の指導を受けた。互いの授業を常に公開し、生徒の参加の度合いなど、五つの評価点を列挙したチェックシートを用い相互に観察。成功例も失敗例もすぐに共有する。
 実践から見えてきたのは、話し合うという形を整えるだけでは不十分だということ。授業の目的は、話し合いではなく、生徒のテーマに対する納得や理解だ。傍観する生徒が出ないよう、教員は生徒の理解度を把握し、時にパワーポイントなど機器を使いながら知識や技能を適宜補う。
 発問も工夫する。答えがすぐわからないレベルの疑問を生徒に投げかけ、議論を促す。話し合いやすい空気も普段からつくる。授業の最後に、学んだことを個人がしっかり振り返るようにする。
 「ALは学校ごとに、教員ごとにつくり上げる必要がある」と入試広報部長の佐藤透さん(57)は話す。
 (佐橋大、古池康司)

切実感のある題材で実社会で活きる力を育てよう!

 2016/7/1の明治図書からのメール「「パフォーマンス評価」の効果を考える」の引用。
 授業で教えたことが、実社会で活きる力となるよう指導したいと、多くの教師は考えている。特に、技術・家庭科は「進んで生活を工夫し創造する能力と実践的な態度」を育てる目標をもつ教科であることから、「実社会で活きる力を育てたい」「実践力を育てたい」との願いは切実で、これまでにも、様々な指導法を工夫してきた。
 ここでは、その中から、学んだ知識や技術を活用して、生徒の実生活に近い切実な課題を解決する経験をさせるための住生活の題材「私は住まいのコーディネータ」における授業を紹介し、「パフォーマンス評価」の効果について考えてみたい。
1 「パフォーマンス評価」「パフォーマンス課題」をどう設定したか
 まず、題材を貫く問い「『安全で快適な住まい』をどう実現するか」を設定し、生徒に提示した。この「問い」は、題材全体を通して考えを深めさせたいテーマであり、題材の目標の土台となる考え方でもある。この問いを追求していくことで、生徒は実社会とのつながりを感じながら学習することができると考えている。
 また、実社会で活きる力が高まったかを把握する方法として、「パフォーマンス評価」に着目した。「パフォーマンス評価」では、様々な知識・技能を総合して使いこなすことを求める「パフォーマンス課題」と、評価指針である「ルーブリック」を用いて評価を行う。
 本題材で用いたパフォーマンス課題を次に示す。
 中学校一年生の未来さんは、父、母、弟(3歳)、本人の4人家族です。   
 未来さんは、技術・家庭科で安全な住まい方や、快適な住まい方について学んだので、自分の家をより安全で快適な住まいとするためには何が必要なのか、見直してみました。そして、見つけた問題点に対して住まいの安全対策を家族の人に提案し、改善できるところは改善していこうと思いました。    
 あなたが未来さんなら、見つけた問題点をどのように解決しますか。これまでの授業で学んだ知識や技術を活用して解決してみましょう。
*その他、未来さんの家の鳥瞰図提示
 この「パフォーマンス課題」から逆向きに指導内容を再検討し、「パフォーマンス課題」の学習時には、課題解決に必要な知識・技能をすべて終了させておくように授業を設計した。そして、5時間目には「パフォーマンス課題」を解決する時間を設け、学んだことを家庭生活で実践しようとする意欲や態度につなげたいと考えた。
 なお、次に本題材の「指導計画と評価規準」を掲載しているので、ご参照いただきたい。
2 見られる効果は何か、課題は何か
 「パフォーマンス課題」の導入効果として挙げられるのは、①ぶつ切りになりがちな1時間1時間の授業をつなぎ、ストーリー性のある題材構成ができること、②課題を解決する場面を設けることで、学習した知識・技術が活用できるということを生徒が実感すること、③自分の生活を見つめ、よりよい生活を目指したいと思う生徒が増えることである。
 課題として残っているのは、ルーブリック作成(教師用・生徒用)の難しさである。課題解決時の評価指標としての妥当性を高めることはもちろん、生徒が客観的に自分自身を振り返りつつ、実践意欲へつなぐことのできるルーブリックとはどのようなものなのか、今後も検討を続けていきたいと考えている。
3 生活における「自立と共生」の力をはぐくむために
 本題材は、幼児など異年齢で構成される家族が、安心して快適に生活するための住まいの在り方について学習をするものであるが、この学習の根底には、生活における「自立と共生」の視点が隠されている。つまり、本教科で育成したい最終的な能力は、家族や衣食住を中心とした生活の「自立と共生」の力なのである。
 家庭科教育を通して、生徒たちが自分の家庭生活を見つめ、家族や高齢者等地域の人々やモノ、自然や環境とのかかわり方を考えながら、自ら家庭生活を工夫していくことが「実社会で活きる力」につながるし、このことが「自立と共生」の力をはぐくむと確信している。
 これからも、授業を通して、主体的に家庭生活を工夫できる生徒を育てていきたい。
*山口 美紀(やまぐち みき)
 1965年、佐賀県佐賀市生まれ。佐賀大学教育部学部附属中学校教諭。1987年4月より、中学校技術・家庭科家庭分野の教諭となる。1998年、佐賀県産業教育研修の一環として「家族と住まい」をテーマに佐賀大学で研修を行う。2010年4月より、現職。
プロフィール

ニャン太郎

Author:ニャン太郎
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
COUNTER
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR