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TTの功罪

 以前、T1とT2の教師がどこでどう入れ替わってもわからないくらい自然なTTの授業を見たことがある。指導内容はあるが、T1とT2の役割は分担されていない。どちらがT1をしてもできるようになっている。2人とも全体を見る力を持ち短時間での個別への配慮も二重丸だった。そして2人は、互いに授業で何を言うのか分かるというくらい仲の良い教師だった。
 「クラスの子どもの実態を、T2がT1と同じくらい把握できていること。だってTTが失敗すれば、二次障害への近道を歩ませることになるのよ」と、T2の教師は言った。TTでの指導は、教師の力が問われるのである。
 このことを現場の教師はもとより学校運営を掌る管理職にこそ熟知していて頂きたい。特別な支援を必要とする児童を扱うために、科学的な理解と実践に基づく指導を、学校ぐるみで学ぶ時代なのだと、校内での研修を重ねている新潟の大森修校長先生の『新学校づくりの記』を読めば納得できるというものである。
はじめに
 TT(Team Teaching)によるADHD/LAを含めた軽度発達障害児への支援が行われるようになりつつある。実際、軽度発達障害児への支援を目的として、TTあるいは補助員をクラスに派遣する制度を、独自の予算措置で行っている自治体も多い。また、それを望む保護者も多い。教室に大人が2人いるのであるから、2倍の手をかけてもらえると考えるからだ。期待も膨らもうというものだ。
1 罪深いTT方式の授業例
 TT方式授業を見学させていただいて、私がマンパワーを生かした良い授業・学級運営になっていると思えることは、非常に少ない。逆に、はっきり有害であることが少なくない。
 一番多い間違いは、T2が、べったりと軽度発達障害児に付き添っている授業形態である。T2が、べったりと付き添っている児童・生徒のことを、周囲の子どもたちはどう思うだろうか。健常児たちは、軽度発達障害児を、ちょっと変わっている、はみだしていると認識しているので、「あの子は変だから、先生がついている」と考える。
 ここで、ADHD/LD児は、全般的な知的発達に遅れがないことを、思い出してほしい。ADHD/LD児は、プライドからも健常児と同様にあるのだ。周囲が「あの子は変だから、先生がついている」と思っていることを認知すれば、T2を拒絶するのは、当然だ。
 しかし、実際はそういうTT指導が多い。つい先日の関連学会でも、ある自治体で、そのような事例が頻発し、困り果てているとの報告があった。
 軽度発達障害児にT2が付き添っているという感覚があれば、その時点で軽度発達障害児への支援を目的としたT2指導は破綻しかねない。軽度発達障害児のソーシャルスキルトレーニングの場としての学級を考えた場合も、そのようなT2の存在は、好ましくない。軽度発達障害児の自律と自立を妨げるからだ。
 これを避けるためには、授業参加時の、ひとりの児童に対する指導を、1回あたり数十秒にとどめることが必要だ。実際には、数分に及んでおり、べったり付き添っているという印象を、当人にも、周囲にも与えている。
 気をつけなけらばならないのは、軽度発達障害児の保護者が、上述のようなTT方式の授業を、濃厚なサポートとして、学校に望むことだ。このような短絡的な保護者の要求を受け入れてはならない。次に多い間違いは、TTが児童の一例として、模範演技をしている例である。T1・T2が協力しているようにはたから見え、授業をすすめやすいので、よく見られるのだろう。
 T2がT1の相手をしているのだから、どちらの教師も、教室の全ての子どもを観察していない、空白の時間が生じる。児童を観察しながらやればよいという意見を聞いて、私は心底驚いた。教師(T1)の顔を見ずに話をする児童(T2)や、子ども(T2)の顔を見ずに話をする教師(T1)を、児童の模範にするつもりなのだろうか。そのようなお手本は有害である。軽度発達障害児の援助には、生活指導の側面も大切であることを、ゆめゆめ忘れてはならない。
 模範演技をする場合に、子どもたちからよく見えるようにと、T1、T2とも教室の前方や真ん中に出ている例が多い。教室の後方に目が届かないことに気がつかないのだろうか。
 一般に、教室の後方にはできる子が、前方にはできない子がいることが多い。できる子で、特に、教師に反抗的な側面を持つ児童は、模範演技内容を理解しているので、T1、T2を見ずに、いたずらをしている。参観している私にはその様子がよく分かる。そして、できない子は、後方のT2を見ながら、できる子がいたずらをしているのを探し当てている。できる子がいたずらをしていても叱られないのに、自分は目をつけられていて、すぐ叱られるとふくれっつらをしている。教師が、できる子をえこひいきして

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発達障害ADHDの原因 脳受容体と炎症 関係


 2020年6月14日の朝刊に「発達障害ADHDの原因 脳受容体と炎症 関係」という記事を発見!これからの研究に期待しています!
 「アスペ」はどうなんだろう???
 注意の続きにくさや落ち着きのなさを主な症状とする発達障害の一つ、注意欠陥多動性障害(ADHD)。その原因として、神経伝達物質「ドーパミンD1」受容体と脳内の神経炎症が相互に関わっていることが、浜松医科大などの共同研究で明らかになった。現在の治療薬は成長の阻害や心臓や血管への影響など副作用が課題だったが、仕組みが分かったことで飲みやすい新薬の開発につながると期待される。
(細谷真理)
浜松医大など研究 新薬の開発に期待
 ADHAは、世界で人口の約5%が診断されるといわれる発達障害。注意の程度などに関係する神経伝達物質「ドーパミン」が関与していることが知られ、脳の神経の炎症が関わっていることも推測されてきたが、人間では具体的に確認されていなかった。
 共同研究では、健常者とADHD当事者それぞれ24人の頭部を陽電子放射断層映像装置(PET)で撮影し、画像を比較。心理検査や症状の評価もして分析した。

 ADHD当事者では、注意や感情などのコントロールに重要な役割を持つ前頭葉の内側部分で、ドーパミンの一種「ドーパミンD1」のうち神経伝達の受け皿の役割を果たす「受容体」部分の機能が低下。計画性などに関わる前頭葉の外側、下側部分で脳の環境を整える細胞「ミクログリア」が活性化して過剰に働き、脳内の神経が炎症していることが分かった。
 ADHAの症状が重いほど、ドーパミンD1受容体の機能が低下し、脳内の神経炎症が進んでいた。ドーパミンD1受容体の機能が低下することでミクログリアが活性化する相関関係も確認できた。
 この研究は、浜松医科大精神医学講座の横倉正倫助教や、同大光尖端医学教育研究センター生体機能イメージング研究室の尾内康臣教授が中心となった。
 板倉教授は「今回相関関係が分かったことで、ドーパミンD1受容体を刺激する薬が開発できれば、ミクログリアの活性化を抑える期待ができる。症状の治療につながる可能性は高い」と説明する。
 研究には、浜松光医学財団、浜松ホトニクス、浜松衣装センターも参加。浜松光医学財団のPETを活用した。成果は英医学誌「モレキュラー・サイキアトリー」に掲載された。

目に障害のある子どもにもわかりやすい書体を開発

 2020年4月29日の朝刊「この人」に「目に障害のある子どもにもわかりやすい書体を開発 高田 裕美さん(56)」が出ていた。
 小学校の教科書で使われる文字の書体(フォント)で、目に障害のある子どもにも分かりやすいユニバーサルデザイン(UD)にしたものを書体メーカー「モリサワ」で開発。活用が広がっている。
 一般的な教科書のフォントは、筆書きの楷書に近く、線の太さの強弱で、障害のある子どもには文字の形が分かりにくい場合がある。UDフォントは強弱を抑えるなどして読みやすくした。
 短大で美術を学び、32年間、デジタル書体のでザイナーとして活動。十数年前、高齢者にも見やすい電車内の電光掲示板のフォントの開発を依頼され、UDフォントと出合った。
 研究者を同行し、視覚支援学校を見学した際、弱視の子が、手書きで拡大した教科書に顔を近づけて懸命に読む姿に衝撃を受けた。開発したUDフォントを見せると、「読みやすい」と言われ、教科書用を作ろうと決意した。
 8年越しの2016年に発表。発達障害で読み書きに困難のある子どもにも好評で、「『この字なら勉強できる』と子どもが言った」と泣く母親も。「今後も困っている人の力になれる書体を作りたい」。東京都在住。
(吉田瑠里)
https://www.morisawa.co.jp/fonts/udfont/

UDフォントとは
 UD Font (Universal Design Font : ユニバーサルデザインフォント ) 少し前から注目をされている「ユニバーサルデザイン」のコンセプトに基づいたフォントです。
 UD(ユニバーサルデザイン)とは、”できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザイン”を基本コンセプトとしたデザインの事で、人が生活する上で「使いやすさ、見やすさ」といった細かい部分にも配慮・工夫をしたデザインをさします。一般の人はもちろん、お年寄りや障害者の方、外国人の方など皆が「便利だな、使いやすいな」と思えるデザインです。
https://font.designers-garage.jp/media/ud

「ピアーズ」いじめや不登校 防ぐ

 2020年2月9日の朝刊に「学ボラ」「「ピアーズ」いじめや不登校 防ぐ」というのを見つけた。
出前授業 良好な関係づくり支援
 私たち「ピアーズ」は、主に浜松市内の小中学校でのいじめ・不登校の防止を目的に活動している学生団体です。
 メンバーは静岡産業大、静岡理工大、常葉大、浜松学院大、静岡文化芸術大、静岡大(浜松キャンパス)など主に県西部の大学に通う30人です。
 近年、教育現場でのいじめ・不登校のような問題が絶えない中で、私たちは「ピア・サポート」と呼ばれるスキルを子どもたちに教えることで、子どもたちが他者と良好な関係を築き、かつ他者と対立した場合に適切な方法で収めることができるようになるのでは、と考えています。
 ピア・サポートのピアは仲間、サポートは支援を意味します。つまり、同じ悩みを持ち、同じような立場にある仲間が互いに認め合い、助け合う関係をつくる活動のこと。根底には「誰もが成長する力、解決する力を持つ」という考えがあります。
 スキルには「傾聴(アサーション)」をはじめ「問題解決スキル」「対立解消スキル(メディエーション)」があり、これらを段階的に学ぶことで他者と良好な関係を築きます。他者と対立した場合に、その対立を収めることができるようになります。
 ピア・サポートには3つのルールがあります。
 ①他者尊重=相手ものことを批判しない。
 ②自己尊重=言いたくないことは言わなくてもよい。
 ③守秘義務=活動で話した話は他では言わない。
 このようなルールを設けることで、参加者がピア・サポート活動を通じて相互に尊重される関係を築き、話やすく安心できる環境をつくることができます。
 ピアーズの具体的な活動としては、浜松市内の小中学校への出前授業を行っています。学校によって、内容や頻度はさまざまですが、主に児童生徒を対象に授業をしています。
 過去には、高校の教員を対象に授業を行った事例もあります。基本的に私たちピアーズの学生が、授業の企画から運営まで行います。
 ほかにも、浜松市内で活動している日本ピア・サポート学会静岡支部によるピア・サポート授業のアシスタントをしています。
 ピアーズへの連絡はpsicc202180223peers@gmail.com(ピアーズ代表・静岡産大1年村松貴利)
  ◇
 このコーナーは日曜日に随時掲載。県西部を中心に活動するさまざまな学生ボランティア団体の皆さんが筆者となり、活動内容や思いを紹介します。本紙ホームページでも読むことができます。

https://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/shizu_area/manabinow/list/2020/CK2020020902000056.html

『まんがでわかる 発達障害の人のための お仕事スキル』鈴木慶太 監修、株式会社Kaien 編著(合同出版)2200円+税


楽しく働くためのヒント&セルフアドポカシー
 お仕事の悩みはこの1冊で解消!5人のキャラクターの凸凹からまんがで学ぶ!先生、保護者、会社の同僚、就労支援関係者にもおすすめです。

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