FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

<変わる部活動> (下)民間、地域のクラブ

 2017年12月3日の朝刊より、「<変わる部活動> (下)民間、地域のクラブ」。
◆「練習したい」思いに応える
 三重県四日市市の相好(そうごう)体操クラブ四日市教室。午後五時、本格的に体操に取り組む小中学生、高校生約四十人の練習が始まる。平日は月曜を除き四時間、土日は七時間練習をする。
 峯野葵子(あこ)さんは、同市三滝中一年。「練習して、いい成績を残したい」と話す。八月に全国レベルの大会に出場。中学校単位で参加する七月の県大会には、中学の代表として出て跳馬で二位に。同中には体操や水泳、バドミントンなどの部はなく、それらの競技を校外の民間クラブで練習する生徒は学校に登録し、教員が引率して大会に出る。
 体操部のある中学は三重県ではごく一部。中学生の多くは、民間のクラブで練習している。全国でも日本中学校体育連盟に体操競技として加盟する中学は、二〇一七年度、男子で三百九十四校、女子で五百十六校。それぞれ全校の4%、5%にあたる。
 相好体操クラブ四日市教室の伊地知慶之ヘッドコーチ(29)は「指導者、設備、練習時間の確保が大変」と、民間クラブでの練習が中心になる背景を説明する。
 部があっても、野球は学校外の硬式野球のクラブチームで腕を磨く中学生が多くいる。サッカーや水泳などでもそうだ。教員の多忙化解消のために部活の時間が制限される傾向にある中で、民間クラブが意欲のある生徒の受け皿になっている。教員の過重労働を調査研究する名古屋大の内田良准教授(教育社会学)は「本気で勝ちたい人は民間、そうでない人は部活動」と、すみ分けを提言する。ただ、民間のクラブは、部活以上に費用がかかる。クラブがない地域があるのも現実だ。
      ◇
 部活の一部を地域クラブの活動に置き換える取り組みも進む。
 愛知県豊橋市の豊岡中野球部。土曜の練習後、顧問の牧野晃大教諭(40)が話した。「明日はリーグ戦大会。雨はやむから試合をする心積もりで、よろしく」
 この「よろしく」には、「明日は三人の野球部顧問がいないけれどよろしく」の意味も込められている。翌日の試合の指揮は、顧問とは別の指導者が執った。
 同市は学校が「土日休み」になった二〇〇二年度、中学の日曜の部活をやめ、代わりに近隣住民が指導する地域クラブとして活動している。部の顧問は参加しない。生徒に地域との関わりを強めてもらうのが目的で、練習したい生徒の気持ちも満たし、教員の負担軽減にもつながっているという。
 豊岡中野球部は部員二十三人全員がクラブにも参加する。野球部主将の平岩遼馬君(二年)は「指導者が多いから、実のあるアドバイスをたくさんいただける」とプラスに受け止める。
 クラブ指導者の経験もある顧問の牧野教諭は「競技の指導歴が浅い顧問には、クラブ指導者の存在は心強い。私自身も日曜日に休んだり、生徒の試合観戦をしたりすることも許される。助かる」と話す。
 野球やソフトテニスなど部活が校区単位のクラブに移行する競技もあれば、バスケのように校区単位と広域のクラブが併存する競技もある。
 市教育委員会によると、クラブ指導者は競技経験者や元在校生の保護者など。原則無報酬だ。研修などで安全管理について学んでもらい、顧問とも連絡を密に取り合う。部活とクラブの連携はおおむね良好という。
 岐阜県多治見市の中学では、平日午後五時以降と土日の部活をやめ、外部コーチが教えるクラブとして活動。教員の多忙化解消の面からも評価が高い。愛知県犬山市でも一部の部活が地域クラブになり、部活終了後に地域の大人から指導を受けている。
 早稲田大スポーツ科学学術院の中澤篤史准教授(身体教育学)は、地域クラブとの二枚看板で活動する部活は多いとする一方で、「生徒がやりたい範囲を超えた活動量になっていないか注視が必要だ」と過熱化に警鐘を鳴らす。
 日本のスポーツ・文化活動の裾野を支える部活。社会情勢を踏まえ、さまざまな姿に変化し続ける。
 (佐橋大、那須政治が担当しました)

http://www.chunichi.co.jp/article/feature/kyouiku/list/CK2017120302000003.html
スポンサーサイト

<変わる部活動> (中)外部指導員の制度化

 2017年11月26日の朝刊の「<変わる部活動> (中)外部指導員の制度化」の引用。
◆質高め、教員の負担軽減
 学校が休みの土曜日、愛知県犬山市の東部中学校のテニスコートでは、ソフトテニス部の部員が二人の大人から指導を受けていた。一人は、顧問で体育教師の夫馬大輔教諭(28)。もう一人は会社員で、市から指導を委託されている近藤洋司さん(52)だ。近藤さんは、趣味で軟式テニスをする傍ら、部活動のコーチを務める。「私は後衛、近藤コーチは前衛が専門。それぞれ違う視点で指導できる」と夫馬教諭は話す。
 同じころ、教室で吹奏楽部が練習をしていた。顧問に加えて、NPO法人から派遣された二人の指導者が、生徒たちにサックスとフルートを指導していた。顧問を務める国語科の乾健太郎教諭(28)は高校で吹奏楽部の経験がある。乾教諭は「外部の指導者によって、自分が取り組んできた楽器以外の指導法が教員にとっても勉強になる」と話す。
 同市では、中学の運動系の部活で十六年前、吹奏楽部では十五年前に、教育委員会が中学に外部の指導者を派遣する制度を導入した。顧問が得意でない競技や楽器を教えるのに、学校外の力を借りようと始まった。市内には中学が四校あり、運動部の指導者は四十人。一人が一カ月三回程度指導し、市は一時間あたり二千円を支払っている。吹奏楽の指導者派遣は年間に延べ約百五十人。ただし、指導者は「顧問の補助」の位置付けで、単独で試合などの引率はできない。
 日本中学校体育連盟によると、全国で約三万人が中学の外部指導者として登録している。ほとんどが犬山市と同じ位置付けで、活動に対し無報酬の自治体もある。
 ここ数年、教員の多忙化が指摘され、部活がその要因の一つとされている。文部科学省が四月に公表した教員勤務実態調査では、中学の教員の土日の勤務時間のうち、部活に費やす時間は一日平均二時間十分。十年前からほぼ倍増した。増加要因の中で突出している。

 こうした状況を受けて、文科省は動き始めた。三月、一般的な外部指導者より一歩踏み込み、顧問も務められて、試合などの引率もできる外部の指導者を「部活動指導員」として制度化した。その上で、同省は八月、二〇一八年度予算の概算要求に、「部活動指導員」の費用十五億円を盛り込んだ。市町村が指導員を非常勤職員として任用し、その費用の三分の一を国が補助する。
 同省は、文化系も含め、初年度は約七千百人の配置を想定。四年計画で予算を拡充し、二一年度に約六十億円を補助して一校あたり三人の配置を目指す。熱心すぎる外部人材が顧問になって、部活が過熱することを防ぐため、休養日の設定などの「部活動の適正化」をする自治体に補助先を限定する。
      ◇
 県で予算を付けた山梨県内の自治体など、すでに部活動指導員を配置した市町村もあるが、多くの市町村は来年度の国の予算化を待っている。各市町村教委は、条件を満たすように、休養日を盛り込んだ部活動ガイドラインを定めるなど、準備を進めている。犬山市も、文科省の部活動指導員の導入に向け準備中。部活により深く関わる外部の人材により、教員の負担を減らし、指導の質もさらに高めたいという。
 名古屋市は、一般的な外部指導者に加え、〇四年から、教師と同様に生徒の引率もできる非常勤職員「外部顧問」を中学に派遣。文科省の部活動指導員を先取りする。
 現在、文化系を含め、小学校の十三の部活、中学の百六十一の部に外部顧問と教員の顧問がいる。教員の異動の都合で部が廃止になるのを防ぐ制度だが、教員の負担軽減策の色合いも濃くなっている。市教委によると「教員が不慣れな競技などの指導を一人で抱え込まなくてもよくなった。精神的な負担が減った」など、おおむね好評といい、顧問派遣の要請は増えている。最近では、外部人材の確保が新たな課題になりつつあるという。
 予算と人材の確保が必要だ。

http://www.chunichi.co.jp/article/feature/kyouiku/list/CK2017112602000006.html

<変わる部活動> (上)休養日の設定

 2017年11月19日の朝刊に「<変わる部活動> (上)休養日の設定」というのを見つけた。
◆教員の多忙解消へ一歩
 教員の多忙化の解消策として、学校の部活動の改善を求める声が上がっている。休養日の設定や、教員以外が指導する体制の検討が各地で進む。変わりつつある部活動の今を、3回に分けて探る。
 日も陰り始めた十月末の午後四時前、三重県桑名市明正(めいせい)中の校庭でサッカー部の副将、鹿内大椰(しかうちはるや)君(二年)が、自分たちで考え、チーム全体で意識する項目を読み上げた。日数が減った練習の密度を濃くしようという思いを込めて。
 同市の中学は四月から、すべての部活で週二日の休養日を設けている。明正中は毎週月曜、全部活が休みで、土日はどちらか一日、必ず休む。
 休養日の設定は、教員の多忙解消が目的の一つだ。文部科学省が昨年行った教員勤務実態調査では、中学教諭の約六割が週六十時間以上働いていた。過労死の労災認定の水準を超える労働時間だ。87・5%の学校で、教員全員が部活の顧問を担当する。顧問は十分な手当てがないまま、安全管理の責任などを負う。
 桑名市は「生徒の心身に過度に負担をかける実態」なども考えて、昨年十一月、「部活動ガイドライン」を策定。休養日も盛り込んだ。
 策定では、中学で二〇二一年度に始まる新学習指導要領も考慮した。生徒が話し合いなどを通して主体的に学ぶ授業が求められるようになるため、その準備に教員は時間が必要になる。「教員の部活の負担を減らし、授業準備の時間を確保したい。生徒には活動時間が減る中で効率よく力を伸ばす方法を考えてもらいたい」と教員経験者の市教育委員会指導課、谷岡伸悟主幹(52)は話す。
 現場の反応はどうか。明正中サッカー部顧問の清水俊介教諭(33)は「負担が少し軽くなった。以前は休みが週に一日あるかどうかで、部活指導後の午後六時から職員会議をすることもあった」と話す。半面、練習試合が減り、複雑な気持ちも残る。主将の山門哉都(かなと)君(二年)は「去年と状況は違うけど、もっとうまくなりたいし、勝ちたい」と本音を打ち明け、「限られた中で頑張る」と前を向く。
◆定着の難しさ 浮き彫り
 文科省とスポーツ庁は一月、部活動の休養日を設けるよう全国の教育委員会に通知。休養日の設定は、各地で進んでいる。岐阜県は昨年六月、中学の運動部で週二日、愛知県も今年三月、中学で週二日以上設ける指針をそれぞれ定めた。
 三重県は県全体の指針を策定中。九月に開かれた策定のための初会合では、委員から、部活に負担を感じる教員がいる一方で、やりがいを感じる教員もいるとの発言があった。今月示された、中学で週二日休養日を設ける案には、委員の校長や団体関係者らから否定的な意見が相次ぎ、納得のいく結論を導く難しさが浮き彫りになった。
 休養日が定着するか疑問の声もある。早稲田大スポーツ科学学術院の中沢篤史准教授は、二十年前にも文部省(当時)が中学の部活の休養日を週二日以上とする指針を出しながら定着しなかった経緯があるとし、「教員の負担が社会に認識され、状況が変わる期待感もあるが、『先生は部活をやって当然』という世論は根強い。すんなり解決すると考えるのは早計では」と話す。指針に強制力はない。朝の練習を禁止にした地域で、朝練を「自主練」扱いにして“規制”を逃れる例もあるという。
 そんな中、静岡市は九月、部活の上限を週四日とする踏み込んだ指針案を提示。一九年八月の完全実施に向け、意見を募った。「『量から質への転換はいいこと』など、好意的な意見が多かった」と高井絢・教育局次長。市内の半数以上の中学で既に、部活動が週三日休みとなる申し合わせをしている。市教委は、週三日休む運動部の成績が、休んでいない運動部より劣ってはいないとし「競技力を犠牲にする指針ではない」とする。
 (佐橋大、那須政治)

http://www.chunichi.co.jp/article/feature/kyouiku/list/CK2017111902000003.html

学校で先生が教える部活はなくなるか?

 「自己肯定感を高め、自らの手で未来を切り拓く子供を育む教育の実現に向けた、学校、家庭、地域の教育力の向上(第十次提言)」)(平成29年6月1日)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/pdf/dai10_1.pdf
 教員の多忙化の原因として部活指導が問題となっている。政府の教育再生実行会議が6月にまとめた第10次提言では、「持続可能な運営体制の整備が可能となるよう、改革を進める」と明記された。
 議員立法で「地域スポーツ活性化法案(仮称)」として国会提出を目指している。
 指導を行う人材は、一定の指導力を担保するため、国が「スポーツ専門指導員(仮称)」という国家資格を創設し、認定を受けることとする。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170601-00000007-wordleaf-soci

教員も なくそう 長時間労働

 2017年1月23日の朝刊より「教員も なくそう 長時間労働」の引用。
ゼロのつく日は ノー部活動デーに
 長時間労働は、教育界でも問題になっている。特に教員の残業や過労原因として指摘されているのが部活動だ。政府が「働き方改革」に取り組む中、文部科学省は今月、教員の負担減を目的に全国の教育委員会に部活動の休養日を適切に設けるよう通知。専門家も一斉に部活を休む「ノー部活動デー」の推進を提唱する。
(細川暁子)
提唱の学習院大学教授「校内に同調圧力」
 「部活が雨で休みになればいいと、心の中で雨乞いをしたことがある」神奈川県内の公立中学校でサッカー部顧問を務める20代の男性教諭は打ち明ける。
 教諭はサッカー経験がないが、昨年4月、前任者の異動に伴い校長に指名されて顧問になった。平日は週五日練習。週末も大会や顧問が集まる役員会、審判講習会などが入って月に3、4日しか休めない時もある。夏休み中も毎日練習があり、8月末には過労が募り朝起きた時に動悸がして大量の冷や汗が出るようになった。ちょうど台風が来て雨が降り、やっと練習を休みにできた。
 「子どもや保護者の期待があり、顧問の自分からは練習を休みたいとは言えない。『長く練習をすることが美徳』という空気が職員室にも流れていて、部活が長時間労働の温床になっている」と教諭は話す。冬場は午後5時、夏場は午後6時半まで部活を指導。その後に授業準備をし、特に約120人分のテストの採点が重なると帰宅が午後10時を過ぎてしまう。
 そもそも部活は教育課程外の活動で、教師に顧問を務める義務はない。だが実際にはほとんどの教師が半ば強制的に部活顧問を担わされているのが実情だ。「学校内には、教師は熱心に部活指導をするべきだという『同調圧力』がある。保護者や世間も、長い時間部活指導する教師ほど『子どもに尽くすいい先生』だと評価しがち」。私立中学での教員経験がある学習院大(東京都豊島区)教育学科の長沼豊教授は言う。
 長沼教授は、企業は「残業を減らしても、利益や売り上げが落ちなかった」などの業務改善礼を示しやすい一方で、教師は「部活の練習日数を減らしても、大会でいい成績を収めた」などの成果を示しにくいと指摘。教師は部活の活動内容を縮小しにくい環境に置かれていると強調する。
 長沼教授は、覚えやすいように毎月ゼロの付く「10」「20」「30」日は部活を休む「ノー部活動デー」にすることを提唱。職員室に貼れるようにと作ったロゴマークを、自身のホームページで印刷できるようにもしている。「一斉に休んで『部活動改革』に取り組み、長時間労働を解消してほしい」と話す。
https://naganuma55.jimdo.com/
文科省「休養日を」/週休2日の教委も
 政府が長時間労働を改善する働き方改革を進める中、文科省も今月6日、中学校の運動部の休養日を適切に設定するよう求める通知を教育委員会に出した。
 スポーツ庁は昨年初めて国公私立中学を対象に部活の休養日に関する調査を実施。9534校が回答し、22.4%が1週間のうち固定した休養日を設けていないことが分かった。設けていない学校の割合を都道府県別に見ると東京が63.8%、神奈川45.4%、三重39.1%、愛知20.4%、福井0%と地域差が大きい。
 こうした中で三重県桑名市教育委員会は昨年11月、中学校を対象にした独自の部活動ガイドラインを策定。運動部だけでなく文化部も対象で、休養日を週2日設け、少なくても土日のいずれか1日を休みにすることが望ましいとしている。

プロフィール

ニャン太郎

Author:ニャン太郎
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
COUNTER
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。