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ちびっ子ハウス

 昨日の家庭教育に関するブログを書いていたらふと思い出した。「赤ちゃんポスト」が問題になった県があった。  安倍首相も教育再生会議のメンバーもきっと想像もつかないことかもしれない。生まれてから、親に会ったこともない、親の顔も知らない子がいることを。一人や二人だけのことではない、もっと多数いるのだ。  お恥ずかしい話だが、私も今の職場に就くまでは、そんな話は、終戦直後の日本の話だと思っていた。(タイガーマスクの「ちびっ子ハウス」を思い出すような話である。)しかし、今の職場に赴任して、現在も多々いることを知った。  教育再生会議の言っているようなきれいごとだけでは、現状はよくならないのではないだろうか?
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教育再生会議「家庭の対応」

 教育再生会議第1次の報告の中に「家庭の対応-家庭は原点。保護者が率先し、子どもをしつける-」というものがある。  「正月、盆、彼岸などにおいて、家族、ふるさとの価値・すばらしさ、生命継承の大切さを考える機運を高める。44都道府県で行われている「家庭の日」も活用し、多世代交流をすすめる。」  「早寝早起き朝ごはんの励行、食育、睡眠の大切さの普及を通じて、子供たちの生活習慣の改善に努める。」  「子育て・家庭教育に関する相談・支援窓口の整備など子育て支援を充実。一人親家庭や子育てに困難を伴う家庭への支援策を講じる。」 と、書いてある。しかし、具体的な策は書いていない。  子育てをしっかりやっている親、または、必死に子育てをしている親には、関係のない項目だろう。(子育てに困り、早期に、いろいろな相談所やサークルなどを訪ね、勉強している親もいるのだ。)  家庭教育における問題点で焦点となるのは、子育てが分からない親の場合であろう。それも、子どもを放っておく、または、誤った指導をする親の場合である。子どもが道を誤ることが多い。非行の低年齢化はこのことと関係しているのではないだろうか!?たとえ、公の機関が「子育て・家庭教育に関する相談・支援窓口」を作っても、早期に訪問はしないだろう。

教員免許更新制度

 教育再生会議第1次報告で「(4)真に意味のある教員免許更新制の導入」を提案している。  また、本日の朝刊で、「中教審分科会は、10年ごとの免許更新を柱とする教員免許法改正の骨子案について、大筋で了承した。」と出ていた。(ちなみに「勤務実績などで更新講習の必要がないと判断された教員は受講を免除する。」と出ている。どういう教師が免除されるのだろう???)  これで思い出すのが、講師の問題である。産休や病気などで教諭が長期に休む時には、講師が配属される。(現状では、採用試験にまだ合格していない者、もしくは退職した先生などが講師になることが多いだろう。)  教員免許法が改正され、免許の更新制が導入されると、教員免許を持っている者が少なくなるのでは?(当然、講師も免許改正が必要ですよね!?)そうすると、代替の講師を探すのが大変になるのではないだろうか?  現に、最近、産休の講師のなり手がいなくて、管理職が四苦八苦して探していたということも経験している。免許を持っている者が少なくなれば、更に厳しい状況になるだろう。国は、産休や長期病欠の代替講師にはどう対応しようと思っているのだろう???

教育再生会議「社会総がかりでの全国民的な参画」

 教育再生会議の第1次報告に「地域社会の対応-学校を開放し、地域全体で子どもを育てる」というのがあります。  地域の教育力というのは大切なことだと思います。  でも、ふと思い出すことがあるのです。ある学校にお勤めの先生から聞いた話です。中学校の近所に、口うるさいおじさんが住んでいたのだそうです。生徒がタバコを吸っていれば注意しているような、地域の子の指導をする。非行少年でもどんどん注意をする、正義の味方のようなおじさんだったそうです。  ある時、夜中にそのおじさんの車がひどく傷つけられたそうです。犯人は非行少年ではないかと推測の域を出ず、治してくれる人もなく、そのおじさんは、子どもたちを注意するのをやめてしまったそうです。  地域の教育力についての具体的な国のビジョンを知りたいです。

児童自立支援施設に赴任して「厚生労働省と文部科学省」

 児童自立支援施設は、厚生労働省(旧厚生省)の管轄である。その中で行われる学校教育は、文部科学省(旧文部省)の管轄である。  1つの施設の中に、2つの管轄が存在する。

妊婦さん 魚を食べると子どもが賢くなる

「妊婦に魚『メリット大』」という記事が新聞に載っていた。以下引用。  妊娠中、1週間に340g以上の魚介類を摂取した女性の子どもの知能指数(IQ)が、そうでない女性の子どもよりも高い傾向にあることが分かった。米国立衛生研究所(NIH)と英ブリストル大学の研究グループが英医学誌に発表した。それによると、NIHのヒベルン教授らは、約1万2000人の女性を対象に妊娠期間中の食事内容を調査。魚介類340g以上、同g未満、摂取せずの3つに分け、女性の子どもの発育、行動、認知力を比較した。  その結果、8歳児の比較で、理解力をみる「言語性IQ」の下位25%に入る可能性が、魚介類を食べない女性から生まれた子どもの方が高いことが判明。また指先などの細かな動き、社会的行動でも劣ることが分かった。  米国ではマグロなどの大型魚類には水銀が蓄積する可能性が高いなどから、妊婦に対し魚介類は加熱した上で週に340g以上食べないよう呼びかけている。が、ヒベルン教授らは「妊婦が魚の汚染にさらされるリスクより、食べないことで栄養面から子どもに及ぼすリスクの方が高い」と反論している。

児童自立支援施設に赴任して「珠算と生け花」

 私の勤める児童自立支援施設に入所してくる子どもたちは、進路指導(職業指導)の一環として、全員が珠算を練習し、級や段を取得する。掛け算九九も分からない、足し算・引き算もあやふやな子供たちも入所してくるのだから(全員ではないよ。それくらいは分かる子ももいます。)、これはいい勉強になる。計算ができるようになるということは、将来、役に立つ指導である。(読み・書き・計算は基本だね。)級も取れるので、メリットは大きい。  また、女子は月に1回、生け花指導がある。外部講師から、花の生け方を教わるのである。これも将来に役立つ指導だと思う。

電卓も親指打ち 小学生“ケータイ”が影響?

 新聞に次のような記事が出ていた。時代は変わるのは速い。正しい使い方を教えないといけないのかもしれない。(親や教師が時代の流れについていけているだろうか?勉強不足ではいけないなぁ。) 電卓も親指打ち 小学生“ケータイ”が影響?作文に絵文字、時間割を写真で保存  携帯電話のメールと同じように、電卓も指一本で打つ小学生が出現・・・。兵庫県たつの市立越部小学校の高見範昭教諭(47)が10日、携帯電話やインターネットが子どもの行動に及ぼしている影響について、大分県別府市などで開かれている日教組の研究集会で報告した。“ケータイ”が子どもの生活の一部となり、時にいじめなどの引き金、温床ともなる時代。どう向き合わせるのか、教育現場の模索が続く。  左手で電卓を持ち右手の親指で数字のボタンを押す。そんな6年生に高見教諭が気づいたのは昨年のことだ。40人弱のクラスで少なくとも3人は同じ打ち方。作文には絵文字が踊り、机にはインターネット上で使われる「逝ってよし」などの言葉が落書きされる。  児童の書いたブログがクラスの人間関係に影を落とすこともあれば、「携帯を持っている」「持っていない」で友達グループは分かれる。  同小を含む2校の5、6年生約2,300人の調査でインターネットの掲示板・チャットを利用すると回答したのは20%。携帯の所有率は19%。「携帯の普及を止めることはできない。直接に人と触れあう実体験をきちんとさせて、バランスを取るしかない」。高見教諭はメールと直接対面で情報の伝わり方がどう違うかなどのゲームを授業に取り入れた。  同じ分科会に出席していた東京都立高校の図書館司書(42)は、「5、6年前のようにひっきりなしにメールを打ち、返事がこないと不安定になるといった依存症はなくなっている。時間割も携帯の写真で保存するなど、道具になった」と言う。「生活の一部になった分、嫌がらせの写真やメールを送ることにも抵抗がない側面もある」とも。  教研集会では、12日にも擬似学校サーバーを作ってのチャットの文章指導などの取り組みも報告される予定だ。

発達障害者支援法と改正学校教育法

 「発達障害者支援法」が2005年4月に施行されました。2007年4月には改正学校教育法が施行されます。  しかし、世間の人はもとより、現場の教師でもそれを知らない人が多いのではないでしょうか。また、施行されることは知っている人でも、具体的に何がどう変わるかわかっていないのではないかと思います。  分かりやすく、説明したものが必要かも。(法律を読んだだけでは、分からない!?) 発達障害者支援法 http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0412-1.html  学校教育法等の一部を改正する法律 http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/kakutei/06040515/06061610/002.htm  現場では、「個別の支援計画」を作成します。しかし、どうして作成するのか?また、法的根拠は何なのか?現場ではまだまだ浸透していません。 「障害者基本計画」(2002年12月) 障害者基本計画 http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kihonkeikaku.html 「個別の教育支援計画」 http://www.mext.go.jp/b_menu/public/2002/021004b.htm

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マスコミが社会を動かしている!?

 最近のニュースを見ていると、マスコミが社会を動かしているような気がする。  例えば、厚生労働大臣の「産む機械」発言。(この発言内容がいいのか悪いのかはここでは、置いておいてください。)本当は、「悪いたとえでごめんなさいね。」と言ってから「産む機械とすると・・・」と発言したようだ。しかし、マスコミはその一部のみを取り上げ、厚生労働大臣はけしからんと報道。そして、バッシング。  いじめ自殺の時は、文科省の「いじめ自殺0のグラフ」を出し、「いじめが0なわけがない。学校はいじめを隠している。」と事実のすり替え。いじめ自殺の件数といじめの件数とは違うでしょう。  視聴率を上げるため、該当の人をいじめて、面白おかしく、ニュースやワイドショーで取り上げる。  その一方で、情報を取捨選択する力を持たなければいけないという。我々国民は、ニュースを鵜呑みにしてしまうよ。(それでなかったら、どういうニュースを信じろというの?)納豆ダイエットがいい例である。これは、誤った情報でも報道されたことにより国民が動いたといういい例である。(納豆を売りたかったら、納豆がダイエットにいいと報道すればよい。)

でっちあげ

 『でっちあげ』福田ますみ(新潮社、1470円)という本が新聞で紹介されていた。ちょっと読んでみたい気がする本である。早速、注文した。  以下引用。  体罰と心ない発言で児童に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症させたと告訴された福岡県の「イジメ教師」事件が、実は被害者と両親の虚言が原因の冤罪だったと指摘する。  一審判決はそんな著者の見方通りとなったが、控訴審の行方はまだ分からない。しかし著者が書くように、この事件で多くの報道が両親の言い分を信じ、その立場を代弁して教師を断罪してきたことは確かだった。  記者たちにしてみれば子供=弱者の側に立っているとの思いもあったのだろう。強きを挫くジャーナリストの志は明治の時代から変わらない。だが、強者と弱者の位置関係は、今や明治時代ほど単純ではなく、それを慎重に検証しつつ取材を進める必要がある。そうした手続きを踏まずに進められた報道は意図せずして一面的な「物語」を報じてしまう。  加えて熱烈な言葉を使っても、明治の新聞にはどこか取材対象の人間臭さに共感を寄せる面があったが、今の報道はそれがなく、福岡の事件の容疑者バッシングのような冷血な人格攻撃に陥りがちだ。  報道のあり方を考えられさせる本である。

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発達障害治療に道 タンパク質CD38 対人関係能力に影響

「発達障害治療に道 金沢大教授ら解明 タンパク質CD38 対人関係能力に影響」という記事が新聞に載っていた。近い将来、発達障害が科学的に明らかになり、治療が可能になるのかも。  以下、引用。 発達障害治療に道 金沢大教授ら解明 タンパク質CD38 対人関係能力に影響  コミュニケーション能力の欠如が遺伝子レベルでどのように起きるかを、金沢大の東田陽博教授(60)=神経科学=らが解明した。白血球の表面にあるタンパク質の分子「CD38」が欠損すると発達障害になる可能性が高いといい、東田教授は「欠損を補うホルモンを注射すれば、症状を改善できる」と指摘する。8日の英科学誌「ネイチャー」電子版に掲載された。  研究は、群馬大の平井宏和教授(42)=神経科学=らと共同で進めた。  東田教授らはマウスを使った実験で、CD38が欠損していると仲間を認識する能力が低いことや、子どもの養育を放棄する行動パターンが現れることを突き止めた。  原因を探ると、相手を信頼して良好な関係をつくろうとする脳下垂体ホルモン「オキシトシン」が十分に分泌されていなかった。オキシトシンを注射すると、マウスは正常に行動したという。こうしたオキシトシンの作用は最近になって解明され始めたが、その分泌に正常なCD38が必須だと証明されたのは初めて。  東田教授らは2006年から、金沢大学付属病院で自閉症やアスペルガー症候群などの患者約100名を対象に、CD38の欠損が障害につながっているかを調査している。東田教授は「結果は解明中だが、因果関係ははっきりしてきた」と話す。CD38の欠損によりオキシトシンの分泌が十分でないのが一因とみられるが、注射などで症状を改善でき、治療への応用が期待される。 成果が期待される 東京都精神医学総合研究所の池田和隆氏の話  コミュニケーション能力を遺伝子レベルで解明しており評価できる。人間でのCD38遺伝子欠損が、発達障害に関連するという研究も興味深く、成果が期待される。 CD38  白血球の表面にあるタンパク分子として発見され、白血球などのマーカーとして使われている。脳にも存在することが分かっていたが、脳に対する機能は不明だった。今回の研究で社会生活に重要な脳視床下部高濃度で見いだされ、オキシトシン分泌を促進することが解明された。

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児童自立支援施設に赴任して「工場見学」

 お菓子工場に工場見学に行ってきた。  児童自立支援施設の指導の方針に「生活指導」「学習指導」「作業指導(職業指導)」があるが、その一環である。  見学の時、工場の人に職業人としての注意事項を聞きました。 (1)健康的でなければならない。(食品を扱っている。安全で安心なお菓子を提供する。) (2)欠勤をしない、休まない。(休まれると、その部署に回れるものがいない。)  (3)髪の毛、ゴミ、ほこりに注意、製造ラインに落とさない。(家を出る前に、朝シャン。会社でブラッシングをしてから、白衣に着替える・・・などなど、まだまだたくさんの項目がありました。書ききれません。)  その他、3年経ったら、製菓衛生士の資格を取ることを義務付けている。  実社会の厳しさを知った工場見学になりました。

まとめ<備忘録20>

 以上、ODDとCDについて解説した。CDに至るルートとしての3型の行動・発達障害が基盤に存在しうるが、単純にこれらの障害がODD、CDの原因と言える訳ではなく、心理社会的要因との相互作用によって発症に関与すると考えられる。  過去においては、心理社会的要因、特に親の養育がCDの原因として強調されてきたが、ODD、CDの理解や治療のためには、基底にある行動発達障害の的確な診断は必須であり、治療も個々の子どもの実状に合わせて行うべきであると考えられる。  これで20回にも及ぶ備忘録となった。 「現場ではちょっと違うかな」とか「どうやってやるんだろう」というような部分・疑問もある気がしますが、以上で原田先生の講演の引用(備忘録)を終わります。

ODD・CDの治療(6)<備忘録19>

(5)地域社会との連携  親ガイダンスや治療によっても親機能の改善が見られない場合や、崩壊家庭など家族機能に重大な欠陥があり、家庭での養育が困難である場合には、児童相談所との連携をはかり、状況に応じて情緒障害児短期治療施設や児童自立支援施設の利用を考慮すべきである。

ODD・CDの治療(5)<備忘録18>

(4)学校への介入  学校は外部からの干渉やそれによる変化を嫌う傾向が強いため、学校内のヒエラルキーや運営方法は尊重する必要がある。その上で、治療者、親、教師、養護教諭、スクールカウンセラーら学校スタッフとのミーティングを開く。学校スタッフにも、発達障害を含めた固体の脆弱性の観点から患児の特徴を説明し、対応を協議する。  まず、学校に子どもの居場所を確保する。この場所は、その子がこころを寄せている大人のいる場所(相談室、保健室など)がよい。反抗的態度には学習障害による低い学力や低い自己評価が影響していることがあるので、親や教師は子どもの成績に対する要求水準を引き下げ、その学力に見合った目標を設定し、結果よりも努力に対して賞賛を与えるべきである。さらに、その子の勉強以外の得意分野で子どもの能力を引き出すこと、クラスの係りや委員会活動において子どもに役割を与え、達成感を味わえるような配慮も必要である。部活動、特に運動部への参加は、身体を動かすことが気分転換につながる上、反社会的な仲間との交流を減らす効果もあるため積極的に勧めたい(原田, 2002)。

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ODD・CDの治療(4)<備忘録17>

(3)親訓練法  親訓練法は、適応的な行動には報酬を与え、不適応行動は無視をしたり、罰を与えたりするオペランド条件付けを用いて、子どもの監督方法を教えるものである(Patterson, 1968)。また、ビデオテープを見せて、子どもの行動に対する対応の仕方についてグループで討論するものもある(Webster-Stratton, 1984)。どのような形のものでも、親に対する集団療法的効果も兼ねている。  本格的な親訓練ができなくとも、親ガイダンスは必須である。まず両親に対して、幼児期以来のこどもの特徴を発達障害を含めた固体の脆弱性の観点から説明する。これまで自分たちの子育てを非難され続けてきた親は、こうした説明によって無用な罪悪感から開放され、子どもに対する陰性感情を減少させることができる。  子どもに改善を期待する行動やルールは、スモールステップで目標を定め、明確に示すことを勧める。そして、以前できなかったことができるようになったら、完璧でなくとも必ずそれをほめるようにする。小学生であれば、好ましい行動1回につきシールを1枚貼り、それが一定数たまったらご褒美(例:おやつが1つ増える)を与えるといったトークンエコノミーも有効である。  よくない行動や反抗的態度については、公正、明確、非暴力的な態度で注意を与える。期限を決めても改善がなかったり、破壊的な行動を取る場合には、子どもの特権(例:ファミコン)を制約する。この制約は例外なく、感傷なく実行することが肝心である。  子どもはこのような親の監督の強化や新しいルールに反発してくる。これに対しては、両親が一致して常に同じ対応をすることが大切である。理屈を並べる子どもに対しては、議論をせず穏やかに指示をくり返し、相手の土俵に乗らない態度が要求される。また、往々にして父親は、殴って言うことをきかす”しつけ”を通して、「自分の要求を通すには暴力を用いてもよい」という誤った認識を教えていることが多いので、非暴力的態度は徹底する必要がある(原田, 2002)。

ODD・CDの治療(3)<備忘録16>

(2)認知行動療法  認知行動療法としては、年少者と対象としたSSTと年長者を対象とした問題解決訓練があげられる。SSTは、遊び、勉強、スポーツなど構造化された状況において、好ましい行動は、声かけや報酬などによって強化し、好ましくない行動にはタイムアウトや罰則(楽しい行事に参加させない)などを設けて、これを減じていく。この反復によって、適応的行動を学んでいくといった内容が主である(Frankel, 1997)。  問題解決訓練とは、問題が生じた状況を詳しく聴き、その時の対応のデメリットを話し合い、他の解決策を考え実行する。実行後にその結果を話し合い、解決策を修正するという方法である。治療者はその状況を聴く中で、相手の言動に対する認知や、その時の自動思考を尋ね、誤った認知に基づいて行動していると判断される場合には、別の角度からの視点を提示して認知の修正をはかる(Kazdin, 1987a, b)。

ODD・CDの治療(2)<備忘録15>

(1)薬物療法  ADHDをともなうODD・CDに対しては、methylphenidateの投与が考慮される。攻撃性や反社会的行動そのものに対する有効性の報告もある。脳波異常を伴い、爆発性、衝動性、攻撃性が目立つ場合には、Carbamazepineなどの抗てんかん薬が選択される。攻撃性そのものに対して、HaloperidolやRisperidon、炭酸リチウム、降圧剤であるクロニジンやβブロッカーであるプロプラノロールの有効性も報告されている。  ただし、どの薬剤も多数例を対象に長期間フォローし、有効性が確認されたものはない(Lavin, 1993)。  ぼくらの研修日記 注   methylphenidate:リタリンなど   Carbamazepine:テグレトール   Haloperidol:セレネース

ODD・CDの治療(1)<備忘録14>

 以上を踏まえると、破壊的行動障害に対する治療は、生物学的視点に立った治療、言い換えれば、固体の持つ脆弱性に対する治療と、心理社会的視点に立った治療、すなわち療育や環境に対する働きかけを、その子どもや親の実情に会わせて統合的に行うというのが現実的であろう。しかも、その治療効果を考えるとなるべく早期から介入を開始したい。  前者として、現在のところ考えられるのは、薬物療法と認知療法であり、後者としては、親訓練法と子どもに関わることの多い学校への介入があげられる。

予後と予防<備忘録13>

 Storm-Mathisenら(1994)は、75例のCDを20年追跡し、その1/2は、社会的に適応しているものの、1/3は反社会的人格障害と診断され、1/4がアルコールや薬物を乱用し、1/4が不安障害を生じていたと報告している。  また、Zoccolillo(1992)によれば、不安障害の併存は7.1~30.5%、うつ病の併存は、15~31%とされる。このようにCDの予後は決して楽観できるものではない。  斉藤ら(1999)は、一部のADHDが、ODDの診断基準を満たし、その一部がCDに移行し、さらにその一部が反社会性人格障害となって予後不良の経過を辿るという行為障害の変遷を”DBDマーチ”と概念化することが臨床上有用であるという知見を示した。  また、Loeberら(1991)は、CD治療の有効性の低さを指摘し、可逆性のあるODD段階での治療の重要性を主張している。すなわち、ODDはDBDマーチを停止させる臨界点であると考えられ、ADHD児の中でODDを適切に診断し治療することによって、CDを予防ないし軽症化する可能性が存在する。この点こそODDという臨床概念が必要とされる最大の理由であると筆者は考えている。  近年、破壊的行動障害の予防効果の報告がなされ始めており(Bennett, 1998; Patterson, 1989; Reid, 1999)、今後この分野での研究が発展することが期待される。

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