心理検査(5)WISC-Ⅲ知能検査

 WISC-Ⅲ知能検査(Weschsler Intelligence Scale for Children-Third Edition)  個別教育計画の立案時に、基盤となる検査である。知的年齢5歳から使用できる。  言語性能力と動作性能力とを区別して評定できる。言語性能力を[知識、類似、算数、単語、理解、数唱]の下位プロフィールで、動作性能力を[絵画完成、符号、絵画配列、積木模様、組合せ、記号探し、迷路]の下位プロフィールで評定することが可能である。
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知能検査を指導に生かす

 「教室でADHD/LD症状 駆け込み相談に医師が答えるQA事例集」横山 浩之 著(明治図書)より引用。  学力不振、問題行動・・・などの原因探索に、医療現場では、心理検査や知能検査を用いる。  基礎学力の修得に問題がある子どもがいたとしよう。その原因が、 ①教師の指導力不足なのか、②子どもの能力に問題があるのか、③生活習慣の乱れによるのかを判断してもらえる。  知能検査というと、クラス全体で行う「教研式新学年別知能検査」などの、集団式知能検査を思い浮かべる方も多いだろう。集団式知能検査を指導に生かすことはできない。(個別知能検査が指導に生かせる。)それゆえ、知能検査を、「レッテル貼りの道具」とする誤解を生んでいるのかもしれない。  知能検査と言っても、たくさんの種類がある。個別学習計画を作成するには、これらの検査を組み合わせて使う必要がある。組み合わせることを、「検査バッテリーを組む」という。  検査をしても、結果を放置しては検査の意味がない。  検査結果を有効に使いたいものだ。まあ、そのためには、検査結果を分析できる力が必要だが・・・。

心理検査(4)ITPA言語学習能力診断検査(Illinois Test of Psycholinguistic Abilities)

 ITPA言語学習能力診断検査(Illinois Test of Psycholinguistic Abilities)なるものがある。調べてみた。  第1回ケネディー賞受賞者であるカーク博士らが作成した。その日本版が「ITPA言語学習能力診断検査」として刊行されている。  言語性能力を評価する検査。言語面での遅れがある児童の個別教育計画を作成する上では、必須である。(知的活動の個人内差が、コミュニケーション過程の面からわかる。)  理論的背景 オズグッドのコミュニケーション理論(ことばを何度も繰り返して使っているうちに、その構造や活用を習得するといった帰納的方法による習慣体系)を基にしている。(相反する理論として、チョムスキーの言語学理論【生成文法理論:単なる経験の積み重ねだけでは複雑な言語の習得は不可能である】がある。  特徴を活用するには、「回路」、「過程」、「水準」の3つの次元の結果を比較検討することが必要である。この3つは、端的に言うと次のようになる。  「回路」は、情報が伝達される通路である。聴覚―音声回路と視覚―運動回路を採用。  「過程」は、受容過程(見えるもの聞こえるものを認知し理解する能力)、表現過程(考えたことを言葉や動作で表現する能力)、連合過程(抽象的な概念や言葉を比べたり、結び付けたりして、内的操作する能力)。  「水準」は、表象水準(コミュニケーションのうち、意図的に意味を伝える複雑で高度な水準、自動水準(コミュケーションのうち、習慣化され、あまり意識しなくても反応が自動的に行われる水準)。  人が情報を受け取り、それを解釈して、他の人に伝えるというコミュニケーションに必要な心理的機能を測定。 全体的な発達のレベルを知るだけでなく、「個人内差」を測定するのが特徴で、子どもの発達的様相を多面的にとらえることができる。 LD(学習障害)児やことばの発達に遅れをもつ子どもの診断と治療教育に力を発揮する。  対象:3 歳0 ヵ月~9 歳11 ヵ月 http://www.nichibun.co.jp/book/NBbooks/ISBN4-8210-6332-8.html http://homepage1.nifty.com/june-19/itpa2.htm

児童虐待の実態~児童相談所の対応から見えるもの~

 先日、児童相談所の所長さんのお話を聞く機会があった。  子どもにとって有害なものは虐待である。愛情のあるなしは関係ない。  虐待だと思われたら通報する義務がある。  児童虐待の4つの分類(児童虐待防止法第2条) (1)身体的虐待 (2)性的虐待 (3)ネグレクト (4)心理的虐待  虐待に関するウソ・ホント? ・被虐待児は、知能や言語の遅れが目立つ ・被虐待児は、身長体重の伸びが悪いことが多い ・被虐待児は、他者がどのように感じるかを感じ取ることが難しいことがある ・子どもの数が多いことは、虐待の一因になりやすい ・性的虐待を受けた子は、性的関心を高めやすい ・被虐待児は、誰にでも抱っこを求めるような行動を行動を取ることが多い。(無差別愛着) すべて、「Yes」だそうです。  虐待された子は、トラウマとなったことを自ら繰り返す行為をする。(リストカット)自己肯定感がない。かわいげがない。挑発的行動を取る。怒られるようなことをする。  知らないことが多かった。「虐待だと思われたら児童相談所に通報」といっても、学校は、まず、管理職に相談でしょう。管理職が「うん」と言わなければ、通報はできないと思う。  とりあえず、一般教員に「虐待の見分け方と通報の仕方」について、啓蒙する必要がある。また、管理職に、啓発する必要がある。

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成人における自閉症圏の判別について

 第6回「子どものこころの発達研究」講演会に行ってきた。今回のテーマは「成人における自閉症圏の判別について」だ。  まず、辻井正次先生が「成人期の広汎性発達障害問題から子どものこころの問題を考える」というテーマで話された。  発達障害は、学び方が違う人である、と心理主義の弊害について述べられた。(「なるほど」と納得した。)  「障害」はdisorderであってhandicappedではない。学ぶ順番が違うのである。(このことは、石川先生もよく言われる。)  自閉症の子には、「落ち着いた態度で対応する」「暗示を受けやすい」「客観的な法則として指示が入ればよく従う(分かりやすく明確に伝える)  「うまくするやり方を教えてあげる」「怒りをコントロールするやり方を教えてあげる」「よりよい行動をどう教えるか」  次に松井かおり先生が「成人の自閉症圏の判別 -アスペルガー症候群とはー」について話された。  Autisum Spectrum Disorder(ASD:自閉症スペクトラム障害)の診断法にRAADSというものがある。(これは、はじめて知った。)これは、「なるべく簡便に本人が記憶に頼らずに記入する、かつ信頼性がある」というものである。  また、自閉症者に対して、 ・指示や助言は具体的&明確に(日本語が通じない外国人の対応のように) ・一定の環境(仕事内容などはあまり変えずに) ・最低限の説得&叱責(むしろていねいに説明するのがbetter) ・欠点の矯正ではなく、長所に着目(まじめで規則に忠実etc)  なるほどと、うなずく内容ばかりだった。勉強になった。

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児童自立支援施設にいる子の希望する職業

 児童自立支援施設に入所している子は、就職希望が多い。(学習することをあきらめているのかもしれない)  希望する職業は、土木業(鳶)、コンビニまたはショップの店員、ミュージシャン、どんな職業に就けばいいのかわからない・・・、子どもたちの希望する職業は偏っている。これらの職業が悪いと言うことではないが、交流関係が限られているので知っている職業が偏っているのかもしれない。(ちなみに、「ショップの店員」という言い方は正しいのだろうか?日本語にすると「店の店員」となってしまうのだが・・・。子どもたちは「ショップの店員」と言う言い方をよくしている。)  興味あることは、バイク、車、音楽、マンガ、ゲーム。バイクや車が好きなのは、暴走族との関係だろうか?   子どもたちに、進路指導で職業観を持たせて、実社会に出てしっかり生活できるように指導をしていく。

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中卒は就職難

 ハローワークの職員の方に職業講話をしていただいた。  今は、景気がいいとは言え、中卒の就職募集人数は10人以下の厳しい状況。それに対して、高卒になると、数千人の募集があるという。  施設にいる子は、中卒で就職する子も多い。就職口がなければ、まずはアルバイトから初めて、正社員への登用を・・・、ということになる。  フリーターやニートが増えている背景は、中卒の就職難が関係しているかも・・・。  当然、中卒の子は定着率が悪いから、採用はしたくないという、会社の方針もわかるが・・・。  教育側、家庭側、採用側、政治家、それぞれ、やるべきことを考えて指導したほうがいいのかもしれない。

助言・コメントが悪口?

 総合の発表会があった。総合の時間の調べ学習を発表する場である。  本校は、発表の内容について、教師や生徒がコメントを書いて、本人に渡すシステムを取っている。ただし、誰が書いたかわからないように無記名だ。  ある生徒へのコメントに「○○したほうが良い」というのがあった。(ほとんどのコメントは、その生徒を褒めているものばかりだった。)その生徒曰く、「一生懸命やったのに、人の悪口を書いてある。こんなことを書いた人を必ず見つけ出してやる!!!」とても憤慨していた。  「えっ!?」と思った。こちらが、「悪口ではないよ。それは助言だよ」と言っても、聞く耳を持たない。(そのコメントは、私が読んでも、決して悪口とは読み取れない。「○○するとよくなる」というコメントなのである。)  その生徒は、コメントを『けなされた』と思ったのだ。  ほめることしかしない指導は、助言をけなされたと感じるのだろうか?それとも、児童自立支援施設に入ってくる子どもたちは、指導されたことがないのだろうか?

フォトアルバム

 インターネット上にフォトアルバムがある。これは便利だ。 http://www.photohighway.co.jp/

たった一人しかいない自分

 施設内の掲示に、含蓄のある言葉を見つけた。誰の文なのだろう? たった一人しかない  自分 たった一度しかない  一生 生かさなかったら 生まれきたかいが  ないじゃないか

横山医師の本

 山形大学准教授 小児神経科医の横山浩之氏の本が、明治図書より、シリーズで発売されるようだ。1年ほど前から予定は、されていたようだ。 「21世紀に生きる教師の条件 特別支援教育の基礎知識」 1巻「発達障害とはどういう状況なのか」 2巻「AD/HD・自閉症・スペルがー -病気の本質と治療教育」 3巻「読み・書き・算 -難しいところはどこか」 4巻「どんな授業と学級経営なら成立するか」 5巻「混乱した授業の学級診断 -あなたもこの中にいる?」 6巻「日常の悩みに応えるプロの回答83」 http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/mikan.html  タイトルを見ると、面白そうな本ばかりだ。  横山医師の本は分かりやすい。しかも、教育現場にマッチしている。  全て読みたい。今まで出版されていた横山医師の本は全て読んだ。すべて当たりだった。読みやすく、かつ勉強になる。教育現場をよく分かっている。  6冊いっぺんに出るのだろうか?1年ほど前から予定されていたのなら、1ヶ月に1冊のペースで出してほしかった。6冊いっぺんに出されても、一気に読みきれない。そんなにお金もないし・・・。

自民VS民主

 昨日のテレビで自民党と民主党の議員さんが出て討論するという番組をやっていた。そして、年金、介護、格差社会の3つの問題をテーマに討論していた。  政治家は、少子化により、高齢化社会になる。そして、財源がなくなるというような事を発言していた。  しかし、以前のblog「拡大再生産」で書いたように、増えている層もある。そして、その子供を中心に自立できない子供が増えているようだ。この子供たちは、フリーターやニートになる可能性が高いようだ。政治家は、このことに気づいていない。  また、格差にいたっては、経済博士の議員さんが、「国の規制緩和で格差社会が生まれたのではない。その企業が外国へ進出しているかだ」と言っていた。この分析は、ちょっと違っていると思う。  チェーン店のコンビニができ、地元の駄菓子屋がつぶれた。郊外に大きな駐車場を持つ大きなスーパーやデパートができた。そのため、商店街がつぶれた。規制緩和によって、大資本(つまり、金持ち)が進出したため、小さなところはつぶれてしまった。金持ちはどんどん儲かり、貧乏人はどんどん貧乏になるという格差社会が広がった。(当然、大資本は海外にも進出した)  現在の格差社会は、国の政策の責任だと思う。きれいごとしか見ていない(言っていない議員さんには、社会の底辺の生活は分からないだろう。)  それにしても「小泉チルドレン」、いろいろなテレビに出て、自分の宣伝を必死しているように見える。(庶民の生活が分からない議員さんには投票したくないね!!!)

紅白視聴率ワースト2

 ニュース(ワイドショー)で、NHKの紅白歌合戦の視聴率が史上ワースト2位だとやっていた。  NHKは視聴率を上げるためにいろいろと努力しているようだが、日本人の生活体系が変わったことを考慮しているのだろうか。  昔は、一家にテレビは1台。祖父母、父母、子供といったような3世帯(もしくは4世帯)で、コタツに入って紅白を見ながら年越しをしたことと思う。  しかし、今はテレビが複数ある家が多く、みんなそろって年末のテレビを見るというようなことはなくなってしまったと思う。

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