脳科学から学力を考える

 『JAF Mate』1・2月号に脳科学者・川島隆太教授(東北大学加齢医学研究所)の記事が出ていた。JAFの雑誌なので車の運転について書かれたものがあるが、この記事から学力について考えることができる。  記事を読むと、「パン食が頭を悪くしている」ということか。昔ながらの日本食が頭を良くする。そして、考えさせる授業より、計算練習や暗唱練習の方が頭を鍛えるのだろう。  日本の子どもたちの学力を上げるには、こういったことを考えた方がよさそうだ。 <色:#0000ff>食べ物で脳の働きが変わる  脳とは、頭の中、おでこのあたりから後頭部に詰まっている神経細胞のかたまりのことです。  体や頭の大きさが人によって違うのと同じで、脳の大きさにも個人差があります。男性の脳の平均1450g、女性で平均1250gと、男女で200gも重さが異なります。でも、男性と女性で賢さに差はないですよね。つまり、脳の大きさで能力に差はつきません。大きさは人によって異なりますし、指紋と同様、同じ脳は1つとして存在しないのです。  そして、脳は、記憶し、考え、体中に命令を出す。心臓を動かしたり呼吸をしたりさせるのも脳。それだけでなく、気持ちや感情、人格までも脳にあると言えます。後でお話しすることとも関係しますが、気持ちが脳にあることは大事なことです。ですから、脳はいつも健康な状態にしておくべきです。  たとえば食事です。お米などの炭水化物に含まれているブドウ糖は脳のエネルギー源になりますが、ブドウ糖を使うためには、そのほかの栄養素が必要になります。要は、脳にとって良いのはバランスよく食べること、それが唯一無二の方法です。炭水化物の中には食パンのような「高GI食品」と呼ばれるものがあります。これは急激に血糖値が上がってあろはスッと下がる特徴があるのですが、これは脳への良い影響は期待できません。逆に、お米はわりと「低GI」なので、ゆっくり血糖値が上がってそれが長く続きます。これが脳発達に顕著に効くことが明らかになっています。パンの中でも全粒粉のパンとかライ麦パンはOKです。ほかに良いのが、味噌や豆腐などの大豆です。朝食に、ご飯と豆腐の味噌汁と納豆、子供はたんぱく質がもうちょっと要るので、玉子焼きでもあれば完璧です。実は、和食は脳にとっても実に理にかなったものなのですね。  ただ、食事をきちんと取るだけが脳に良いというわけではありません。脳をより活発に働かせることで、健康な脳を作ることができるのです。  脳の「活性化」という言葉を聞いたことはありませんか。もともと脳が持っているポテンシャルが高いか低いかの話ではなく、今の状態よりも、脳の細胞をもっと働かせることを活性化と呼びます。  この活性化を続けていくと、大脳皮質が計測できるくらいぶ厚くなります。脳が自分の「器」を大きくするのです。そうすると、脳でできることの可能性がさらに広がります。 ヒトならではの脳  では、脳のどんなところを活性化すると良いのでしょうか。  脳には場所ごとに役割があることが分かっていますが、我々は特に「前頭前野」に注目しています。前頭前野というのは、おでこのあたりにある脳のことですが、人間だけがすごく発達しているという不思議な脳なんです。ほかの動物はほとんど発達していません。そのことからも人間ならではの能力は前頭前野にあるというふうに考えられています。  例えば、考えたり、新しいことを作り出したりというのも前頭前野の力ですし、学習や記憶というのも前頭前野が行っています。集中力とか意欲もそうです。他者と上手にかかわるというコミュニケーションの力も前頭前野が扱っています。また、見たり、聞いたり、体を動かしたりといった感覚の情報は、脳の後ろ側など前頭前野以外のところに集まってきますが、この情報を使って自分が何をしなきゃいけないのかを決めるのも、前頭前野の仕事なんです。
二輪車は脳を活性化する  車を運転する時に一番重要な能力は何かということを考えていくと、やっぱり、その状況に応じて適切に判断して行動する、ということですよね。それを扱っているのがこの前頭前野という脳なのです。  ただし、ショッキングなことに、前頭前野の能力は20歳をピークに低下していきます。しかし、トレーニングによって低下を抑制したり、機能を向上させることができるということも分かってきています。ですから、この前頭前野を活性化し、上手に使えるようにすることが重要です。  では、運転すること自体で脳は活性化するものなのでしょうか。  先ごろ、世界に先駆けてこんな実験をしました。二輪車メーカーのヤマハ発動機と共同で行った実験ですが、結論から言うと、バイクに乗ると前頭前野が活性化することが分かりました。加えて、ストレスが減ったりミスが少なくなったりとメンタルヘルスの面でも良い傾向が現れました。  この実験で特に興味深かったのが、普段はバイクに乗らない人と、毎日バイクに乗る人との比較です。脳のどこが働くかを見てみたのですが、普段乗らない人は感覚的に運転していたのに対し、毎日乗る人より”言語”を使う傾向があることが分かりましアt。日頃から運転に慣れているライダーのほうが感覚的に乗っているような気がしましたが、実際は逆でした。毎日乗る人は具体的に頭の中でバイクと対話しているのです。言語を使うということは、より論理的、解析的な思考をしているということです。おそらく、走る状況から常に先を読んで危険などを予測し、頭の中で運転を組み立てているのではないでしょうか。  では、四輪車の場合はどうでしょう。現代の四輪車は、より楽で便利で安全に移動するための乗り物として進化してきました。一般の人がモビリティとして四輪車を選んだのはこうした進化のしかたからも自明のことです。ですから、部屋の延長線上のような進化した四輪車に、バイクに乗ったときのような脳の活性作用があるかと問われれば、かなり懐疑的です。  冒頭で、気持ちは脳にある、という話をしましたが、ライダーの皆さんは「濡れたマンホールに乗ったまま転ぶかもしれない」「自分は止まっていても、車に突っ込まれて死んでしまうかもしれない」と、交通規則や交通状況だけでなく、こうした細かい危険まで意識して運転していることと思います。これは常に自分の体が外部にさらされているので四輪車より危機意識が強く働き、この意識が強く作用して脳が活性化すると考えます。この危機意識の差が、四輪車の脳への活性作用は非常に弱いと考える理由です。  しかし、四輪車の運転にも脳は密接に関わっていますので、脳を活性化することで運転がよりスムーズになるということはあります。たとえば熱いお湯がかかった場合に、瞬間的に手を引っ込めるといった反射行動があります。これは脳で考えずにしているのですが、こうした反射は運転に関しては起こりません。運転で重要な認識、判断、行動は必ず脳で行われます。このすべてに前頭前野が関わってくるので、ここを活性化することで、より早く危険などを察知し、判断、行動できるようになる、つまり、活性化する前より安全に、かつスムーズな運転ができるようになると思います。 ”脳トレ”で前頭前野を鍛えよう  先ほど前頭前野が衰える話をしましたが、実は脳は劣化するばかりではありません。知恵や知識を問うテストをすると60代、70代がピークになります。知恵だとか知識というのは脳の中にどんどんたまっていって、いい脳になっていくわけですね。
 たとえば、地図やナビを見ずに運転しても、方向が分かったり目的地にたどり着けたりするのは、年を取っているほうが得意なのです。ただ、加齢で前頭前野は衰えるので、その情報を上手に使うのが苦手になってきます。  日常の訓練で、前頭前野を活性化させることができます。たとえば読書です。できれば、黙読ではなく音読しましょう。声に出して読むことにも活性作用があります。また、簡単な計算も効果があります。一見、因数分解など難しい問題をしたほうが脳を刺激しそうですが、これは脳のごく限られた部分しか働きません。7+8、9+6、18+2、8-4、7-5、14-9・・・といった簡単な計算を、できればスピードをあげて行う。これも脳の活性作用があるというデータが出ています。ほかにも、漢字を書くことや間違い探しゲームなども効果があります。  先般、こうした脳トレを応用した、高齢者向けの「運転脳トレ3ヶ月」を日本自動車工業会などと協力して作りました。音読や計算、間違い探しなどで自己学習するための教材ですが、これと安全運転について話し合う講習「交通安全トレーニング」を組み合わせて70歳以上のドライバーの方々と効果を検証したところ、安全運転につながる効果があることが確認できました。  私は、人が年を取ってからも幸せに生きるにはどうしたらよいか、ということを脳から考えていったとき、前頭前野を活性化させることに注目し、研究を始めました。専用のドリル教材を作って訓練してみたら、アルツハイマーの方が自分で家に帰れるようになったのです。これが脳トレの原点です。  脳を鍛えるのは、体を鍛えるより楽なことです。体を鍛えようと思ったら、疲れるくらい負荷をかけなければなりません。脳トレは、簡単なことをするだけで脳には十分トレーニングになります。より長く安全運転していくために、また、ずっと幸せに生活するために、脳を健康にしていきましょう。
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携帯ゲームに潜む3つの落とし穴

 『日経パソコン』2010年1月25日号より、野間俊彦先生の引用です。このような問題点を知らない方が多いのではないでしょうか。  詳しくは本誌をお読みください。 <色:#0000ff> いま、子どもたちが遊ぶゲームの世界に、心配なことが3つ起きている。1つめは「マジコン」、2つめは知らぬ間の課金、3つめは個人情報の流出だ。 マジコンでゲームが無料?  マジコンとは、「マジックコンピュータ」の略で、携帯ゲーム機用のソフトをmicroSDカードなどのメディアにバックアップする機器のこと。市販のゲームソフトと同じサイズになっていて、ゲームをバックアップしておけば、元のゲームメディアが壊れても、バックアップしておいたゲームでまた遊べる。  バックアップするだけなら問題ないが、今、若者の間で流行しているのが、違法に公開されているゲームのコピーをインターネットで入手し、マジコンを使って遊ぶこと。つまり、本来なら購入しなければならない市販のゲームをタダで遊んでいるのである。  マジコンはスーパーファミコンの時代から存在していたが、当時は操作が面倒だったため、一部のマニアが使う程度だった。ところがインターネットの普及により、情報の入手やゲームのダウンロードが容易になり、利用者の拡大と低年齢化が進んでいる。  バックアップ機器として見れば、マジコン自体は違法ではない。だが事態を重く見た任天堂とソフトメーカー54社は、マジコンの販売業者を提訴。東京地裁は2009年2月、業者に対して輸入・販売の差し止めなどを命じている。その結果、マジコンの店頭販売やオークションでの出品は減ったが、インターネット上ではその後も堂々とマジコンが販売されているのが実情だ。  現在、マジコンの購入者が罪に問われることはないが、コピーされたソフトのダウンロードには注意が必要である。著作権法の改正により、2010年1月1日からは、違法に公開されたものと知りながらダウンロードすることが、私的利用でも禁止となったからだ。  最近は小中学生にもマジコンを使う子が増えており、近いうちに大きな教育問題となるだろう。心配なのは、教師や保護者の多くがマジコンについて知らないこと。それどころか、高価なゲームを買わなくて済むので助かると、親がせっせとダウンロードして子どもに使わせる家庭すらある。本来なら著作権の考え方を子どもに教えてほしいもの。教師の側も、何が問題なのかしっかり説明できるようにしておきたい。 身に覚えのない料金請求  次に注意したいのが、テレビや電車内の広告でよく見かける、携帯電話向けゲームの宣伝だ。やけに「無料」を強調するのが気にはなっていたが、案の定、「無料のはずが気付くと課金されている」という問題が一部で起きている。  確かにゲーム自体は無料だが、オプションのアイテムやツールを入手すると、もっと深く楽しめる仕組みになっているのが落とし穴。それらのアイテムは、ゲーム内で使える”仮想通貨”で購入する必要があり、その通貨を得るためには、スポンサーのサイトや有料コンテンツに登録しなければならない。特定の商品を実際のお金で購入すると、おまけで通貨が付いてくることもある。  パソコンの場合、料金が発生するときはクレジットカードなどによる決済が必要になるので、子どもがクリックして進めただけで購入できることは少ない。しかし携帯電話では、料金は後から通信料と一緒に請求される仕組みなので、子どもでも簡単に購入できてしまう。通信料にしても、パケット定額制に加入していなかったために、何十万円も請求された例がある。 個人情報の流出も問題  さらに、ゲームサイトをはじめ多くのサイトに会員登録すると、どこから個人情報が漏れるとも限らない。筆者もあえていろいろなサイトに登録してみたが、翌日から出会い系サイトなどの広告メールが届くようになった。偶然かもしれないが、登録したサイトから情報が流出した可能性は否めない。  こうしたトラブルを防止するためには、マジコンと同様、大人がきちんとした知識を持って子どもと接し、閲覧サイトのフィルタリングを描けたり、請求書の明細をしっかり確認したりすることが必要。子どもが携帯電話をどう使っているのかを把握して、適切に対処しなければならない。

「先生、駄目なら逃げて」

 ニュースによると「全国の教師が教育現場での取り組みを報告する日本教職員組合(日教組)の第59次教育研究全国集会(教研集会)が23~25日の3日間、山形や上山、天童の3市で開かれた。」ということだ。  しかし、「日教組の教研集会に伴い、23日午前7時から午後6時まで、山形ビッグウイング周辺で、車両の通行が禁止される。県警は現場の警察官の指示に従うよう呼び掛けている。会場周辺では県外の警察官も含め最大約1500人が警備する。」とも報じられていた。どうして、このような警戒態勢をひくのかよく分からない。どんな問題があるのだろう?暴れる人とか、攻撃する人がいるということなのだろうか?  それはそうと、昨日の朝刊に「先生、駄目なら逃げて 日教組 教研集会 精神疾患増加で講演」という記事が出ていた。先生が逃げちゃったら、教育現場はどうなるのでしょう?それほど今の教育現場は荒廃しているのでしょうね。こういう問題はどうしたらよくなるのでしょうね?  山形県で開かれている日教組の教育研究全国集会は23日午後、教育現場の問題を話し合う各分科会が始まった。医療の分科会では、増え続ける教職員の精神疾患について、神田東クリニック(東京)の牧由美子医師が講演、「どうしても駄目と思ったら(職場から)逃げて」と呼び掛けた。  休職した教職員の復職支援をしてきた牧医師は「まじめな人が多く、最後まで頑張ってしまう」と指摘。「先生が病んだら、子どもが楽しいはずがない」と話した。  30~40人の子どもを一手に引き受け、業務は忙しさを増し、保護者や地域の要望も多様化している。「魔法の薬はないが、同僚らとのコミュニケーションをとるしかない。周囲が変化に気付いてくれれば、早期発見できる」と牧医師。周囲が早めの受診を勧めたことで軽症で済んだ女性教諭の事例を紹介した。  しかし、岡山県の女性教諭が「忙しくて同僚と愚痴を言い合う時間もない。コミュニケーションをとるという理屈は分かるが、現場にはそのゆとりもない」と窮状を訴える場面も。牧医師は「教師が余裕を持てるよう、社会全体で考えていかないといけない」と結んだ。

効くクスリの結果

 『月刊JTU』2010年1月号の「なださんのメンタル・スケッチ」(なだいなだ)より「効くクスリの結果」の引用。  なんでも薬に頼る・・・人間は軟弱になったのでしょうか?  20世紀の後半から、いい不安を鎮めるクスリ(安定剤)が出てきた。おかげで、沢山の患者に対応できるようになった。患者の気持ちを落ち着かせるために、話を30分も聞いてあげなければいけない時代は、10人の患者を診るのがせいぜいだった。だが、40年ぐらい前にさまざまな、不安を鎮め、眠気も催させないよく効くクスリが出てきてから、ちょっと話を聞いて「それなら、この薬を飲んで様子を見ましょう。1週間後来てください」ですむようになった。これなら30人の患者が来ても大丈夫だ。精神科医も他の科の医者並みに3分間医療ができるようになったというわけだ。  だが、不安になったら、クスリを飲めばいいのだから、不安を克服する努力をしなくなる。「息子が試験場で上がらないで実力を発揮できるように、安定剤をください」などという親が現れるようになった。「これ、病気かな」と思われる例にもクスリが使われるようになった。  世の中には、不安の種にはこと欠かない。さらに新聞やテレビは、事件が起きるたびに大騒ぎして不安を掻き立てる。そのたびに不安になり、クスリを求めて精神科医のところに来る。さらには不安の予防としてクスリが飲まれる。うつが増えたといわれる時代は、安定剤に依存する人が増えた、といいかえることもできる。  だが、人間は不安と正面から向かい合わなくなった人生はじつは不安とは切っても切れない関係にある。シャカムニは、今、健康なら、いつか病気になるという不安、生きていればいつか死ぬという不安、肉親がいればいつかその肉親と別れねばならぬ不安がつきまとうものだと知った。シアワセの絶頂でそれを失う不安を知った。そこからかれの悩みが始まり、悟りを開こうとする。  クスリのない時代の人間は若い時代に必ずこの不安に向き合った。それは今から考えれば病気と呼べるかもしれない。今は「あんたそんなことにくよくよするの病気じゃない?医者にいってクスリをもらってきたら」になってしまう。かつては悩んで大人になった。「悩みを通してしか賢くなれないことを、神は人間の掟とされた」はギリシャ悲劇の中の言葉だ。二千年以上前のギリシャ人はすでにそう思っていた。今、世界に大人になれないものが増えている。

教職員組合組織率は最低

 1月15日の朝刊に「日教組28万人割れ 組織率は最低27% 文科省」という記事が出ていた。教職員組合っていろいろな種類があるのですね。そして、その加入者は減っているのですね。(なぜなんでしょう?)  日教組の組織率が昨年10月1日時点で27.1%と過去最低を更新し、加入者が28万人を切ったことが14日、文部科学省の調査で分かった。教職員団体全体では42.3%で34年連続の低下となった。  調査によると、大学と高専を除く公立学校の常勤教職員約103万人のうち、教職員団体に加入しているのは約43万6000人。  このうち日教組は2008年に比べ約6000人減の約27万9000人。全日本教職員組合(全教)が同約3000人減の約6万2000人で組織率6.0%。全日本教職員連盟(全日教連)は約2万2000人で組織率2.1%だった。

「SKK式適性検査」データから見る 今どきの子どもの効果的なほめ方・叱り方④

<色:#0000ff>3.ほめにくいタイプの効果的なほめ方 ■ほめると図に乗るタイプ(体A、認A) ・能力、性質ではなく行為をほめる。(うぬぼれたり慢心しないように行為を限定する) ・次の課題を示しながらほめる。「さすがリーダーだ。クラスをよくまとめているね。あとは相手の気持ちを考えられる余裕が出てくれば満点だよ。」 ・ほめた後のフォローが大切。(ちゃんと最後まで見届ける) ■ほめないとやらないタイプ(認A、認B) ・ほめすぎは及ばざるがごとし。(安易な評価は、生徒の行為の質を低下させる)(報酬が多すぎると、報酬を得るためにしていると考えるようになり、することに対する満足感は得られなくなる) ・ほめ言葉に励ましを加える。(優しさの中の厳しさ。期待の大きいことを伝える)「君にはいい素質があるのだから、今後の頑張りでもっと活躍できるはずだ。」 ・目立つ役割を与えて人前でほめる。(自尊心を満足できる場で動因につなげる) ■ほめすぎが負担になるタイプ(体B、価A) ・人前より、陰でほめたり、手紙やメモでほめる。 ・長所に気づかせるようにほめる。(短所ばかりきにしやすいタイプなので)「いつも隣の子の面倒を見てくれて、君はやさしいところがあるね。」「目立たないことでもこつこつ取り組めるのは、なかなか真似できないことだよ。」 ・小さなことをこまめにほめる。(自信につなげる) ■ほめても乗ってこないタイプ(認B、価B) ・直接よりも他人を介してほめる。(より真実味をもって受け止めることができる) ・「YOU」より「I」でほめる。「君は何々だ」という断定的な表現より「私は是々と思う、感じる」という表現。「君ならできるはずだ。」より「私は君なら大丈夫だと信じているよ。」 ・相手の関心のあることでほめる。(趣味や特技など、関心のあることがほめて欲しいこと)  検査をしても、やりっぱなしはいけない。検査結果を子どもに手渡して終わるだけでは、子どもたちは、ちらっと見て終わるだけで、あまり考察がされないだろう。三者面談や教育相談で生かしていくことが必要だ。  そのために、ワークシートを使って考えさせたいものだ。 「クレペリン検査結果表(教育相談用&三者面談用)」ワークシート http://n-h-m.hp.infoseek.co.jp/ref/skk.LZH

「SKK式適性検査」データから見る 今どきの子どもの効果的なほめ方・叱り方③

<色:#0000ff>2.「自己顕示欲」の強さと「我慢力」の弱さ ~プライドを傷つけない叱り方が必要~ <持ち味推移>  持ち味自体には、良い悪いはありません。ただ、心の状態(メンタルヘルス)によって行動ぶりは大きく変わってしまいます。  下のグラフでは認めて育てたいタイプの増加が顕著で、「自己顕示欲」の強いタイプが増えていることが伺えます。前述の適材適所型で認めて育てたいタイプの場合、「我慢力」の弱さも懸念されます。  また、普段から人と直接、関わりあう機会が減り、コミュニケート能力のない子どもが増えてきているのが現状です。 (「SKK式適性検査」結果では描きつの持ち味をさらに2分割し、6タイプ(体A・B、認A・B、価A・B)で表記しています。 ・体験から学ばせたい:外向的 社交的だが誘因に左右されるタイプ ・認めて育てたい:顕示的 情熱的だが自己顕示欲が強く、感情処理が不得意タイプ ・価値観を大切にしたい:内向的 主観的だが、融通性に乏しいタイプ
 今どきの子どもは、自尊心・自己顕示欲は強いけれど、我慢力の弱いタイプが増えている傾向があるため、叱り方も昔とは変える必要があります。プライドの高いタイプに他の子との比較は厳禁です。皮肉も子どもの心を傷つけるだけです。そして指示するときは肯定語を使いましょう。「廊下を走るな」よりも「廊下は静かに歩きましょう」のほうが自尊心を傷つけず、受け入れやすいものです。また叱るときはひとつに絞りましょう。いくつも叱られたら誰だっていやになります。ましてや「我慢力」が弱い子どもが増えているのです。叱ることはキャッチボールと同じです。相手が受け取れるように配慮してボールを投げなくてはキャッチボールはうまくいきません。叱るときにこの配慮を忘れるとそれは「怒る」行為になってしまいます。 http://www.skk-jp.com/

「SKK式適性検査」データから見る 今どきの子どもの効果的なほめ方・叱り方②

<色:#0000ff>1.「個性の時代」 ~画一的な接し方(機械的平等)から個々に合わせた質的平均へ~ <メンタルヘルス推移>  メンタルヘルスとは「心の状態」です。安定していれば持ち味の長所が発揮されやすく、崩れてくると短所面が出やすくなります。  下のグラフを見ると、年々Aグループ(随所適応型)が減り、C・Dグループ(狭い適材適所型、極所適応型)が増えてきます。適応範囲が狭まっているだけに、個々の個性にあわせた「質的平等」が望まれます。 (メンタルヘルスは「SKK式適応検査」の結果では「持ち味発揮の状態」と表記しています。 ・Aグループ:物事を理解し判断する力が高く、メンタルヘルスも安定している。環境に応じて柔軟に適応し、力を発揮していける「随所適応型」。 ・Bグループ:物事を理解し判断する力は高いが、メンタルヘルスがやや崩れている。置かれた環境次第で力を発揮したり、しなかったりする「適材適所型」。 ・Cグループ:物事を理解し判断する力はやや低めで、メンタルヘルスもやや崩れている。限られた環境で力を発揮する「狭い適材適所型」。 ・Dグループ:Cグループよりさらに適応範囲の狭い「極所適応型」。
 ご覧のとおり、昭和40年代半ばまでは『随所適応型』のAグループが多かったのですが、それ以降は『適材適所』のBやCグループが高くなり、現代の主流になっています。”個性の時代”とはまさにこのことで、個々の長短所も異なる上、特性も一人ひとり違ってきますから、それぞれに見合った接し方が必要になります。質的平等を実現させるためには、各々の個性を見極めることが肝要です。 「SKK式適性検査」 http://www.skk-jp.com/

「SKK式適性検査」データから見る 今どきの子どもの効果的なほめ方・叱り方①

 クレペリン検査を行っている会社(株式会社 エスケイケイ)の講演会でもらった資料に「今どきの子どもの効果的なほめ方・叱り方」というものがあった。これはちょっと興味深いので引用します。 <色:#0000ff>SKK式クレペリン検査ってどんなもの?  「なぜ、こんな事をいうのだろう?」「どうして、こんな事をするのかしら?」人が起こす言動というのは、本当にわかりにくいものです。クレペリン検査では、人の現在の行動ぶりは、その人の性格(持ち味)と心の状態(持ち味の発揮の状況)が反映されたものと考えます。  ”その人らしさ”である持ち味は十人十色です。善し悪しはありません。しかし、持ち味や能力も、心が安定していないと十分発揮できなくなってしまいます。クレペリン検査は単なる性格検査ではなく、「持ち味」「持ち味の発揮状態」の二面性から、人の内面を科学的に解析し、児童生徒の心の様子と対応法やアプローチ法を見つけるためのヒントを提供します。 ・一桁のたし算を連続して行う、簡単な検査・・・非言語的検査であるため、意図的な操作が困難。 ・CDの指示で所要時間は50分・・・一度に多人数でも実施可能。 ・40年以上の臨床データに基づく科学的分析・・・型どおりのコンピュータ処理に頼らず、丹念に専門家の目で解析。 ・経年変化がつかめます・・・1年に1度受検することにより、生徒の心の変化・発達状態を追うことができます。 「SKK式適性検査」データから見る 今どきの子どもの効果的なほめ方・叱り方  最近の子どもたちは、甘やかされたせいで、叱られ下手だったり、厳格に育てられる中でよい子を演じストレスを溜めていたり、逆に親の関心を引くために叱られたがったり、とアンバランスな子育てが影を落としているケースが多いようです。  叱られ慣れしていない子どもに、叱り慣れていない大人がどう接したらよいか、まずは今どきの子どもを「SKK式適性検査」統計データをもとに因数分解しながら、見ていきたいと思います。 * 今どきに自己顕示欲の強い子どもほど、はにかみ屋で依存性は強いものです。そのときは素直に反応しなくても、ほめられてうれしくない子どもはいません。 * どのような場合も、すぐに効果を期待するのではなく、長い目で見た指導を心がけましょう。 * プライドを傷つけないよう、即効薬の薬より、じわじわ効いてくる漢方薬的叱り方が肝心です。 【用語解説】 「認識の広がり」・・・物事や状況を認識したり把握する力がどの程度あるかを見ています。 「メンタルヘルス」・・・心の安定度をみています。安定度が高いと、適応幅が広がり、能力発揮度が高くなります。 株式会社 エスケイケイ http://www.skk-jp.com/  まちがえて、 http://www.ssk-jp.com/ と打ってしまったら、おすし屋さんのホームページが出てきた。 「クレペリン検査結果表(教育相談用&三者面談用)」ワークシート http://n-h-m.hp.infoseek.co.jp/ref/skk.LZH

自閉症 脳内物質に異常

 1月6日の朝刊に「自閉症 脳内物質に異常 浜松医大グループ、世界初確認 支援、治療法の開発に道」という記事が出ていた。非常に興味ある研究結果である。これからの研究が期待される。  自閉症の障害がある人の脳内で、感情などをつかさどるセロトニン神経細胞などの機能異常が起きていることを、浜松医科大の森則夫教授や中村和彦准教授らのグループが世界で初めて確認し、5日付けの米国医学雑誌に発表した。自閉症とセロトニンの関係は、研究者の間では以前から指摘されていたが、これまで具体的に確認されていなかった。  研究に協力したのは、NPO法人アスペ・エルデの会(名古屋市西区)に所属する自閉症の18~26歳の20人。いずれも大学生や大学院生、会社員として社会生活を送っており、障害の程度は比較的軽いという。  研究では、2種類の脳内物質に付着する特殊な物質を静脈に投与し、PET(陽電子放射断層撮影装置)で脳内を測定。測定結果を、障害のない男性20人と比較した。  自閉症の人たちは、障害のない人に比べて、セロトニン神経細胞内のトランスポーターと呼ばれるタンパク質が脳全体で平均30%低下していた。知覚をつかさどる視床という脳部位でセロトニン神経細胞の働きが弱まると、「こだわり」症状が強まるなどの特徴があった。  逆に、前頭葉眼窩面という感情に関係した脳部位では、自閉症の人はドーパミン神経細胞のトランスポーターが増加。ドーパミンの働きが活発になると攻撃性が高まるとされ、自閉症と関係していると指摘する。  森教授は「自閉症は脳機能の障害であることを目に見える形で明らかにできた。支援や治療法の開発に役立てることのができるのではないか」と話す。
 <色:#0000ff>健常者(上)と自閉症(下)の脳の断面のPET画像。自閉症の人では「セロトニン・トランスポーター」の量が少なく、全体的に暗い。=森則夫浜松医大教授提供。 <色:#0000ff>【自閉症】  相手の気持ちを読んだり自分の気持ちをうまく伝えることができず、こだわりが強いなどの症状がある発達障害。知的障害がない高機能自閉症や、言葉の遅れがないアスペルガー障害など概念は拡大しており、100人に1人が自閉症の範囲に入るという研究もある。
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