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学校裏サイト横行 ネットいじめ、国が監視強化

 産経新聞 11月29日(火)7時55分配信より、引用。
 「ネットいじめ」は、大人より子どもの方がコンピュータを知っている・・・というか、大人がコンピュータやネットについて、知らなさすぎることもあるのでしょうね。
 「学校ネットパトロール資料集(仮称)」というのがどういった働きをするのか楽しみだ。

 学校裏サイトなどで小中高生がインターネット上でいじめにあったり、犯罪に巻き込まれたりするケースが相次いでいることを受け、文部科学省はネット監視を強化する方針を固めた。すでにネット監視の指針となる資料集の策定に向けた作業に着手。いじめ認知件数が増加に転じる中、急速に普及するネットへの対策を講じる必要があると判断した。
 文科省は今年度中に「学校ネットパトロール資料集(仮称)」を取りまとめ、全国の教育委員会に配布する。教師の間でネットに関する知識に差があることを考慮し、「インターネットの基礎知識」として、有害サイトを閲覧できなくするフィルタリングの仕組みなどを解説。自己紹介サイト「プロフ」や小中高生に人気がある会員向けゲームサイトなどの説明も加えた。
 文科省によると、平成18年度以降、減少傾向だったいじめ認知件数は22年度に初めて増加に転じた。学校裏サイトやプロフを利用したネットいじめも約3千件報告された。このため、東京都教委や三重県教委などはネット監視を強化し民間業者に委託。ほかの市町村教委や学校もパトロール要員を配置したり、授業の空き時間に監視したりして対処しているが、対応にはばらつきがみられるという。
 資料集では、監視対象にしているサイト▽人員や頻度、予算状況▽警察や保護者との連携-などの項目について、すでにネットパトロールを導入している教委に依頼し、事例集を掲載することも検討している。
 ◆後手に回る対策
 子供たちのインターネット環境をめぐっては、学校裏サイトやプロフがいじめや犯罪の“温床”とされ、学校だけでなく自治体が監視を強める傾向にある。だが、日々進化して急速に普及していくネット環境に、関係機関の対応は追いつかなくなっているのが現状だ。
 内閣府の調査によれば、携帯電話の所有率は小学生で20・3%、中学生は47・8%、高校生が95・6%となっている。このうち大半がネットを使用。中学生の7割、高校生の半数が有害サイトが閲覧できないようにするフィルタリングをしている。
 警察当局の努力や携帯電話会社など関係機関のPRによりフィルタリングは浸透したが、高機能携帯電話(スマートフォン)の普及によってさらなる対策を余儀なくされている。
 これまでの携帯電話では、ネットに接続する際に携帯会社のサーバーを経由するためフィルタリングが可能だった。しかし、スマートフォンでは無線LANで一般のネットを閲覧することが可能だ。機種によってはフィルタリングソフトを使用すれば閲覧制限をかけられるが、対策は十分とはいえない。
 内閣府調査では中学生の5・4%、高校生の7・2%がスマートフォンを所有。まだまだ数としては少ないが、スマートフォンの学生向け割安プランなどもあり、今後はさらに所有率は高まるとみられる。
 ◆罪の意識なく
 子供も夢中になる、ゲームを売りにしたインターネットの会員制交流サイトの対策も急務だ。
 愛知県警は、ゲーム内通貨を使用して仮想空間内を散策したりする交流サイト「アメーバピグ」に他人のパスワードで不正アクセスしたとして、小中学生8人を不正アクセス禁止法違反容疑で摘発。福井県警も小学4年の女児を補導した。
 現実の金銭被害がないことなどから生徒らに罪の意識はなく、ゲームに夢中になったがゆえの犯罪で、愛知県警は運営元の「サイバーエージェント」に対策を要請。子供をネットの被害から守るだけでなく、ネットを悪用することによる加害者にさせないことも必要となっている。
 文部科学省の担当者は「ネットや携帯は日々進化しており、現在の対策が1年後に役に立つとは限らない。ネットパトロールの指針もブラッシュアップしていかないと追いつかない」と話している。
 【学校裏サイト】 学校が公式に立ち上げるサイトとは異なり、児童・生徒や卒業生らが独自に開設した掲示板。既製サイトや個人ブログに立ち上げて自ら管理し、匿名や仮名で学校に関する自由な話題を勝手に書き込む。部外者がアクセスできないようパスワードが設定されていたり、携帯電話からしかアクセスできなかったりする。学校関係者や親はサイトの存在自体を知らないことが多い。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111129-00000115-san-soci
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若者就労支援「静岡方式」で行こう!!

静岡方式で行こう
 ニートや引きこもりの若者らのサポートをしているNPO法人「青少年就労支援ネットワーク静岡」(就労支援ネット)は、9年間の活動を振り返る「若者就労支援『静岡方式』で行こう!!」を発刊した。多数の若者の自立を促してきたノウハウをきめ細かく伝えている。
 就労支援ネットは、少年院教官を長年務めた津富宏・県立大教授が中心となり、2002年に発足。現在、行政書士や住職、コンビニ経営者ら人生経験豊かな五十余人のボランティアのサポーターが活動している。
 これまで支援した若者は三百人を超える。若者は合宿やセミナーに参加した後、すぐに職場に連れられ、就労体験に入る。長く働き続けられるよう、サポーターが1対1で励まし、指導する。
 本は、「静岡方式」と呼ばれるようになった手法を、理事長を務める津富教授の解説、支援を受けたOBの若者へのインタビュー、サポーターの座談会などで浮き彫りにしている。本の中で津富教授は「日本中に、おせっかいおじさん、おせっかいおばさんネットワークを広げよう。日本のニートをゼロにする日まで」と呼び掛けている。
 A5判、192ページ。10月下旬に発行された。定価2100円(税込み)。問い合せは、青少年就労支援ネットワーク静岡=電054(275)2100=か出版元のクリエイツかもがわ=電075(661)5741=へ。

http://www.amazon.co.jp/%E8%8B%A5%E8%80%85%E5%B0%B1%E5%8A%B4%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%80%8C%E9%9D%99%E5%B2%A1%E6%96%B9%E5%BC%8F%E3%80%8D%E3%81%A7%E8%A1%8C%E3%81%93%E3%81%86-%E6%B4%A5%E5%AF%8C%E5%AE%8F-NPO%E6%B3%95%E4%BA%BA%E9%9D%92%E5%B0%91%E5%B9%B4%E5%B0%B1%E5%8A%B4%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E9%9D%99%E5%B2%A1/dp/4863420714/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1321828635&sr=8-1

『授業力&学級統率力』「子どものやる気を引き出す言葉かけ」

 明治図書からのメルマガの紹介♪

 『授業力&学級統率力』2011年12月号の特集は、「子どものやる気を引き出す言葉かけ」。行事が多いこの時期、「やる気」満々で頑張る子どもがいる反面、「やる気」がどうしてもでない子どもはいませんか。そんな子どもに対処する手立てを今回の特集では紹介しています。
 すべての先生の実践に共通するのは、「教えてほめる」こと。また、意味のないほめ言葉の弊害も指摘して、ただただほめるのではなく、「教えてほめる」ことの重要性を強調しています。さらに先生の力量として求められるのは、具体的に子どもに説明する表現力です。場づくりや表情、ジェスチャーなど、この点においても先生方の工夫はピカイチ!
 「教えないで叱る」ことをしてしまいがちではありませんか。「やる気」の源は、ほめられること。それを実感する経験は、誰しもが持っているはず。正しくほめて、子どもの「やる気」をどんどん引き出しましょう。

「困った子ども」は、実は「困っている子ども」

 明治図書のblogは閉鎖されたのに、メールマガジンはまだ来る。
 「明治図書ONLINE メールマガジン」2011年11月第1週号より、の引用。

 子どもが授業中におしゃべりを始めたり、ぼんやりとやる気がない態度をとったりしたとき、その子をどのようにとらえるでしょうか?“ダメな子どもだな”“落ち着きがないな”“やる気がないな”と判断するでしょうか? それとも、“この子はいま何かに困っているのかな”“先生としてできることは何かあるかな”“授業の何を変えればよいのかな”と考えるでしょうか?
 先生が子どもを、前者のように「困った子ども」ととらえるのか、後者のように、「困っている子ども」ととらえるのかによって、その後の子どもの成長は大きく変わります。
 先生が子どもを「困った子ども」ととらえてしまうと、その子はますます「困った子ども」になっていきます。その反対に、“本当はできる子どもだけど、今は何かに困っていてできていないだけ”と考えると、前提としてはその子を「できる子ども」と認めているので、困っている原因を一緒に解消することに注力でき、結果的に子どもは伸びていきます。
 このように、先生が子どもをどのようにとらえるのかということは、とても大事なことです。

“当たり前のこと”を認めるということ
 子どもは、今よりもっとよい姿に成長したいと思っています。しかし、どうやったら自分がよりよく成長できるのかがわからない子どもも多くいます。そこで、先生が日常できる手助けとして、“当たり前のこと”を認めてあげることが大切です。
 よく、“しかるよりも、ほめる回数を多くしましょう”といわれます。しかし、ほめ方のコツを知っていないと、子どもをほめるのは案外難しいことです。子どもが目に見えて成果を上げたときだけほめようという構えでいると、あっという間にしかってばかりの先生になってしまいます。だからこそ、毎日の生活の中で、“当たり前のこと”を認めてあげることが大切なのです。

“目に見えたこと”をそのまま言葉にして伝える
 では、“当たり前のこと”を認めるとは、具体的にどうすればよいのでしょうか?まずは、“目に見えたこと”をそのまま言葉にして子どもに伝えてみてください。
 「今週は○○さんが給食当番なんだね」
 「お~○○くん、重い食器運びおつかれさま」
 「今日は○○さんが配り係やってくれるんだね」
 こんな何気ない一言ですが、意識していなければなかなか口に出して伝えることはできません。そして、これだけのことでも、“あなたのことを見ています”“関心を寄せています”というメッセージを子どもに伝えることになるわけです。
 実は、人間にとって一番イヤなことは、しかられることではなく、無視されることです。“目に見えたこと”をそのまま言葉にして伝えることはその正反対で、それだけでも、子どもの成長の大きな手助けになります。
 地道なことですが、こんな子どもの認め方を続けていくことで、先生と子どもの信頼関係は強まり、様々な指導がしやすくなっていくはずです。
東 ちひろ(ひがし ちひろ)
 幼稚園・小学校教員、中学校相談員、教育委員会勤務経験を経て、現在は「東ちひろマザーズセラピー」を主宰するとともに、公立学校相談員として勤務。
 (財)生涯学習開発財団認定コーチ、日本カウンセリング学会認定カウンセラー、上級教育カウンセラーとして、これまでに1万回を越える子育て相談を行っており、特にコーチング・心理学の手法を使ったわかりやすく実践的な子育て法が、お母さんたちから支持されている。
 その他、子育てに悩むお母さんをサポートするために、講演会や執筆活動にも精力的に取り組む他、ホームページやブログ、メールマガジンなどでも子育てに役立つ情報を発信しつづけている。自身も一男一女の母。
 著書に『子どもが伸びる!魔法のコーチング』(学陽書房)、『男の子をぐんぐん伸ばす!お母さんの子育てコーチング術』(メイツ出版)

http://www.kosodate-up.com/

ADHD 成人の2.1%

 2011年11月18日のニュースに「ADHD 成人の2.1%」というのがあった。
 子供のAHDHより、少なくなっていますよね。ADHDは大人になると、おさまるということでしょうか?
 それとも、調査アンケートが未提出の人にADHDが多いということかもしれませんね!(1万人を抽出し、回収率が4割程度なのだから、AHDHの人のほとんどが提出しかなったということも考えれられるのでは!?)

 浜松医大と浜松市は17日、発達障害の1つで成人期の注意欠陥多動性障害(ADHD)がある人の割合や傾向を共同調査し、協力した市民の2.1%がADHDにあたると結論づける研究結果を発表した。
 成人期のADHDはの本では現状把握や治療法が未確立で、調査は国内で初めて。結果から、浜松市では約八千人が成人期のADHDと推測でき、浜松医科大学の中村和彦准教授は「全国的にも同様の割合や特徴があると見ていい」と見解を述べた。
 調査は2010年2月から約1年間をかけて実施。無作為に抽出した市内の18~49歳の1万人に、日常生活の集中力や計画性などに関する診断表を配布し、三千九百十一人から回答を得た。
 その結果、ADHDの疑いがある陽性群は百九十七人で、面接の結果、回答者全体の2.1%がADHDであると診断した。
 また、陽性群と陰性群を比較した結果、陽性群は二十代に多く四十代後半に少ない傾向があり、「男性」「未婚」「一人暮らしか親と同居」「無職」「世帯収入が二百万円以下」「不健康」「通院中」と答えた人に多くみられた。悩みやストレスは「よくあった」と回答した人が圧倒的に多かった。

24時間365日看護に悲鳴 重い心身障害がある子の家族

2011年11月17日の朝刊より、引用。

 重い心身障害がある子どもを自宅で世話する親らが、二十四時間、三百六十五日続く看護に悲鳴を上げている。長期間にわたり看護を続ける家族の負担を軽くするため、障害児を一時的に施設や医療機関で預かる「レスパイトケア」の必要性が指摘されているものの、サービスが行き届いていないのが現状だ。 (稲熊美樹)
 岐阜県の女性(43)は、重い心身障害がある長女(13)をかかりきりで見る毎日だ。冠婚葬祭、次女や長男の学校の行事の際は、同居の家族に見てもらう。
 長女は徐々に体の機能が衰える病気で、酸素吸入と胃に直接栄養を流し込む胃ろうの管理が必要。特に大変なのがたんの吸引で、夜も数時間おきに起きて世話をする。
 車で十分の距離の特別支援学校に通っており、スクールバスはあるが、医療ケアが必要だと利用できず、朝晩送り迎えをしている。長女が学校へ行っている数時間が息をつけるときだが、女性が体調を崩して送迎できないと、学校を休ませる。
 たんの吸引など医療行為に当たるケアは、医師や看護師ら資格のある人と、家族にしか許されていない。訪問看護は利用できるが、頼めるのは最長二時間程度。次女や長男の運動会は、どうしても見たい種目を決め、その時間に訪問を頼んでしのいだことも。
 県内には、障害児を一時的に預かる医療機関もあるが、車で一時間以上かかる。かかりつけの病院に、一時預かりできないか相談すると「急患を優先したい」と断られた。

     ◇

 長期間、在宅で家族の看護や介護をする人たちの身体的、精神的負担を軽くするため、一時的にケアを代わるレスパイトケアを求める声は多い。
 重症心身障害児を医療機関などが一時的に預かる制度は、「短期入所」や「日中一時支援」がある。
 宿泊できる短期入所は、障害者自立支援法に基づくサービスで、利用条件などは国が定める。今年七月時点で、全国三千二百五十八カ所で実施。費用は所得に応じ利用者が一部を負担する。
 日中一時支援は、市町村が医療機関などに委託して行い、日中の見守りをする。厚生労働省によると、提供していない市町村が二〇〇九年度、全市町村の約14%にあたる二百五十市町村あった。
 ただ、施設や医療機関によって対応できる障害などは異なる。制度はあっても緊急時や必要に迫られた場合、満足に利用できない状況だ。同省の担当者は「そもそも施設数が足りない。積極的に広げていきたい」とする。
 障害児の親らでつくる「全国重症心身障害児(者)を守る会」によると、特に都市部では利用希望者に見合うだけの施設がないため、利用日数を減らされたり、数カ月先まで予約で埋まったりしていることも。急な利用は難しく、葬儀や看護する家族の体調不良など、いざというときですら利用できないという。

     ◇

 こうした現状を見かねて、制度の外で重症心身障害児を一時的に預かる開業医も出てきた。岐阜市の矢嶋小児科小児循環器クリニックは今年から、往診を担当している子どもたちの日中預かりを始めた。
 きっかけは数年前の出来事。往診していた障害児が寒い中、引っ越し後に急変し、しばらくして亡くなった。預かっていれば防げたかもしれなかった。
 矢嶋茂裕院長は「親が遠慮してしまったのだろう」と考え、一時預かりを試験的に無料で導入した。今後、有料化も考えるが「二十四時間三百六十五日の看護を、家族に当然のように求めるのはあまりにも酷」と話す。
 同様に一時預かりサービスをする別の開業医は、突発的な利用希望の対応に苦慮している。「求められるケアは障害児ごとに違い、看護師も慣れが必要。予約してもらい、無理せず安全に運営することが第一。少しずつ進めていくしかない」と打ち明ける。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2011111702000103.html

算数科における言語活動の充実に向けて

 『楽しい算数の授業』(明治図書)2011年8月号より、銀島 文(国立教育政策研究所教育課程研究センター総括研究官)氏の記事。詳しくは本誌をお読みください。
 新学習指導要領は、「定着」「活用」「探究」、それに「コミュニケーション」がキーワード。
 国語や外国語以外でも、コミュニケーション能力の育成を指導するようだ。
 記事を読むと、算数の「課題解決学習」のように思える・・・↓
 文部科学省のホームページに、各教科の「言語活動の充実に関する指導事例」が載っている。

■言語活動の充実
 4月から実施されている学習指導要領では、その改訂に当たって、言語活動の充実が重要事項の一つとされました。これは、国語科に限定したものでなく、すべての教科に関連するものです。
 算数・数学についても、中央教育審議会の答申『幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について』(平成20(2008)年1月17日)において、次のように述べられています。
 「数学的な思考力・表現力は、合理的、論理的に考えを進めるとともに、互いの知的なコミュニケ―ションを図るために重要な役割を果たすものである。このため、数学的な思考力・表現力を育成するための指導内容や活動を具体的に示すようにする。特に、根拠を明らかにし筋道を立てて体系的に考えることや、言葉や数、式、図、表、グラフなどの相互のの関連を理解し、それらを適切に用いて問題を解決したり、自分の考えを分かりやすく説明したり、互いに自分の考えを表現し伝え合ったりすることなどの指導を充実する。」
 これまでも、小学校の算数の授業では、教師と児童、児童と児童の間のコミュニケーションが活発に行われてきたと言えます。「練り上げ」などの手法も、海外から高い評価を受けており、我が国の算数の授業スタイルは、諸外国から注目を集めています。今後は、新しい学習指導要領のねらいにそって、質の向上の面から検討を加え、これまでに蓄積されているノウハウを広く共有し、新たな事柄を開発していくことが望まれます。
■指導事例集の公表
 言語活動の充実に係わって、文部科学省は、今年1月に『言語活動の充実に関する指導事例集【小学校版】』を公表しました。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/gengo/1301088.htm
なお、中学校版も、5月に公表されています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/gengo/1306108.htm
 この事例集では、特に、思考力・判断力・表現力等をはぐくむ視点から、それぞれの教科等において言語活動を充実する際の基本的な考え方や、言語の役割を踏まえた指導について解説し、優れた指導事例を収録しています。小学校版の目次は、次のようになっています。
【目次】
第1章 言語活動の充実に関する基本的な考え方
(1)学習指導要領における言語活動の充実
(2)言語活動の充実に関する検討の経緯
(3)各教科等における言語活動の充実の意義
(4)思考力・判断力・表現力等の育成と言語活動
(5)学習評価と「言語活動の充実」
第2章 言語の役割を踏まえた言語活動の充実
(1)知的活動(論理や思考)に関すること
(2)コミュニケーションや感性・情緒に関すること
第3章 言語活動を充実させる指導と事例((3)を除く)
(1)児童の発達の段階に応じた指導の充実
(2)教科等の特質を踏まえた指導の充実及び留意事項
(3)指導事例
参考資料
 第2章にあるように、各教科等において言語活動を充実する際には、言語の果たす役割を十分に留意することが大切です。そして、その役割とは、知的活動(論理や思考)に関すること、コミュニケーションや感性・情緒に関すること、の2つに分けて考えることができます。
 言語の役割については、言語力育成協力者会議で議論されました。この議論内容については、また改めてご紹介します。
■算数科の指導事例の一覧
 この事例集では、国語科をはじめすべての教科等の取組が掲載されています。算数科については、次の13の事例が掲載されています。なお、末尾の(  )には、単元名を明記しています。各事例と、上述の言語の役割との関連は事例集に記されていますので、ご参照ください。
・事例1【1年】計算の意味や計算の仕方について具体物を用いて説明し合う事例(3口の計算)
・事例2【2年】2位数の減法の計算の仕方を図で表現し、表現の仕方を高める事例(2けたの数のひき算)
・事例3【2年】文章問題の立式の根拠を図を用いて説明する事例(たし算とひき算の関係)
・事例4【3年】自力解決の中で自分の表現を見直し修正する事例(わり算)
・事例5【4年】図を用いて話し合うことで分数の意味を理解する事例(分数)
・事例6【4年】友達の考えを学び、隣同士で確認し合った後、よさを話し合う事例(面積)
・事例7【4年】隣同士で理解し合えなかったことを全体で話し合い、解決する事例(角とその大きさ)
・事例8【5年】算数の用語を適切に使う事例(図形の面積)
・事例9【5年】体験して感じたことを表現する事例(単位量当たりの大きさ)
・事例10【5年】表からきまりを帰納的に見いだし、そのことを活用する事例(直方体や立方体の体積)
・事例11【5年】適切なグラフを選択し、グラフに表現する事例(円グラフや帯グラフ)
・事例12【6年】計算の仕方を筋道を立てて説明する事例(分数のかけ算)
・事例13【6年】算数の用語を適切に用いて説明する事例(拡大図と縮図)

ほめられると子どもは前向きになる

『楽しい算数の授業』(明治図書)2011年8月号より、小島宏(財団法人教育調査研究部長)先生の記事。
 詳しくは本誌をお読みください。

1 ほめることの意義
 ほめることには、さまざまな意義と効用がある。第一に、人間教育の一環としての意義が認められる。「教育の目的は画一を廃し、個々の能力を本人の長所と希望に沿って個性的に、自発的に、自由に発揮するところにある」と90年前に歌人与謝野晶子は述べている。ほめることは、自己効力感・有用感を高め、前向きな人間形成につながる。
 第二に、子どもの優れている点や長所、進歩の状況等(新しい小学校学習指導要領の学習評価の理念)を取り上げることにより、今後の学習や生活への意欲付けをすることができる。
 第三に、心理的に、欲求(所属したい、仲間から認められたい)、興味(好きになり結果的に上達する)、必要感(目的的な学習や行動をとる)、欲求水準(より高い目標にチャレンジする)、忍耐力(目標達成のため我慢できる)、持続力(最後までがんばれる)、自発性(言われなくても自分から取り組む)、主体性(自分の力で何とかする)など学習意欲にかかわる傾向を高めることができる。

2 注文をつけていいのか
 ほめることが、子どもを前向きにすることが分かった。では、逆に子どもに注文をつけることはいけないことだろうか。
 教育とは、子どものよいところを見つけ、知らせ、よりよく伸びるように指導・援助・支援するものであるとの主張がある。いわゆるほめる教育である。
 その一方で、不足していること、不十分なところ、直したほうがよいところを見つけ、知らせ、補い修正する指導・援助・支援こそが教育の真髄だとの主張である。いわゆる注文をつける教育である。
 ほめるだけが教育ではない。前者のみであると一面的、独善的な人間形成や教科学習になりがちだとい指摘される。かつては、後者の教育観が体制を占めていたが、これだけだと、指示待ちの消極的な人間になってしまうと批判される。
 どちらか一方をしゃにむに進めるものではなく、前者を主体に進め、「個性を生かす教育」(総則第1の1)を充実することが重要だということである。その上で、子どものよさや長所をいっそう伸ばすために後者によって補完していくのである。つまり、ほめることを重視し、ほめた事柄の質を高めるために、さらにほめることが多くなるように、必要な注文をつけていくのである。

3 何をほめるか
 ほめるということは、子どもの行為や発想などを肯定的に評価し、評価の結果を「ほめる」という手法をつかって子どもに伝えているのである。
(1)本物をほめる
 そこで、生活や学習の中にあるよさや長所、進歩したこと、努力していることなどきらりと光る事柄を見つけ、認め、ほめて、子どもを前向きにしていくことが重要である。
 その際、子どもが、ほめられたことを納得するような「本物をほめる」ことが求められる。何をほめられているのか具体的に伝わらない一般的、表面的、形式的なことでは、子どもの琴線に触れることはできない。
(2)算数授業のほめ言葉の類型
 単に、子どもを「できる・できない」で評価し、それに基づいてほめていると、算数の面白さ、楽しさを味わわせて、学習意欲を高揚させることにはつながりにくい。
 そこで、筆者の体験や研究グループの情報を基にして、「本物をほめる」ことができるように、算数授業における「ほめ言葉」の類型化を試してみよう。
 ①結果をほめる
 問題解決の結果について、できたかどうかを評価し、結果が正しく求められていればほめる、算数科では、結果の○×がはっきりすることが多いので、とにかく結果をほめることに偏りがちであるが、進歩している途上の子どもの「つまずきの中にあるよい点」を見逃す危惧がある。
 ②手順をほめる
 測定や作図をする、資料を集め表やグラフに整理する、文章題を解決するなどについて、手順が適切であることに気づいたらほめる。原理の理解を基に処理していることのすばらしさを見逃してはならない。
 ③態度をほめる
 見積もりをしている、見通しを立てている、筋道を立てて考えているなどの好ましい態度をほめ、数学的に考えることを促していく。
 ④発想をほめる
 既習事項を使って考えている。前にした算数的活動を生かそうとしている、長さの学習から重さの単位の存在を類推している、三角形の面積の求め方を既習の図形に帰着して考え出しているなど、子どもの柔軟な発想をほめる。正しい結果が得られなくても、発想のよさや着眼のよさのすばらしさを見抜きほめる。
 ⑤手がかりの見つけ方をほめる
 子どもは毎時間、未習の問題に取り組んでいる。何とか、自分で解決しようとしてその子なりにがんばっている。そこで、図や数直線に描いている、似た問題を解いたことがないか思い出してみる、学習済みの教科書やノートを振り返っているなど手がかりをみつけようとしている。このような手がかりの見つけ方をほめ、困難にチャレンジする心構えと方法を身に付けさせようとする。
 ⑥表現・説明をほめる
 子どもが何とか解決の糸口を見つけようとする段階のごちゃごちゃのノートの記述の中に、光るものを見つけることがある。自分の仕方や考え方を書いている子どもがいる。どのように考えたのか、なぜそれでよいか説明している子どもがいる。
 表現が不十分であっても、きちんと書けていなくても、表現・説明(証明)していることをほめ、自分の思考や判断を客体化し、見つめ、よりよくしようとしていることをほめるようにしたい。
 ⑦学び合いをほめる
 自力解決の後で、ペアやグループで情報交換をし、さらに全体で学び合いをすることがよくある。このとき、分からないことは質問する。よい点は学び取り、自分の考えをよりよく改める。付け足したり、異なる意見を提案したりする。さらに、もっとよくするにはどうするか考え合う。このような学び合いや高め合いに参加できたらほめる。
 他の人から学べ、互いに協同してよりよいものを創造できるようになることはすばらしいことである。
 ⑧友達へのかかわりをほめる
 友達のよい点を見つけ、本人に知らせるようにする。また、友達の間違いや不十分なところを指摘し、どのようにしたらよくなるか一緒に考えるようにしている。このような友達へのかかわりに気づいたら大きくほめるようにする。このことが、学習集団の傾向になったら、分からないことやつまずきを必要以上に恐れる子どもを少なくすることである。
 ⑨学習の振り返りをほめる
 解決過程を振り返り点検している。結果を確かめる、結論が求答事項に合致しているか確認するなどは、確かな理解や結果の保障につながる。振り返りをしていることや振り返りの仕方についてほめるようにしたい。
 ⑩学習のまとめをしていることをほめる
 学習のまとめについてほめることもある。
 分かったことは知識として、できるようになったことは原理やアルゴリズムとして、工夫や発想は考え方としてまとめれば、知識・技能を定着させ、数学的思考力・表現力などを伸ばすために有効である。学習のまとめや感想を書いてもらったら、その内容やまとめ方をほめることも重要である。

4 ほめ方・注文のつけ方
 ところで、ほめ方や注文のつけ方には若干のコツがいる。学級担任時代に体験的に知っていることであるが「ほめてから注文をつける」と受け入れられ、効果的である。この逆は、注文を緩和するために無理にほめたと受け止められ効果が薄い。よって、先によい点を明確に具体的にほめ、その後で、さらによりよくなるために注文をつけるべきである。
 ほめる時は、その時その場で、口頭で伝える。いいことを先送りすると効果が半減する。また、学級のみんなに紹介し、自信を持たせるとともに、模範例とする。
 ノートや学習シートにも花丸ではなく、よい点を見つけ、コメントを書くようにする。
 自己評価や教師評価に加え、時に子ども同士の相互評価を取り入れ、カードに記入して交換させるほめ方もある。友人の目から見た異なる視点からの「ほめ言葉」はことのほか嬉しいもののようである。

コーチングの考え方に立った「ほめ言葉」

 『楽しい算数の授業』2011年8月号より、松原郁弘(福岡県新宮町立新宮東小学校長)先生の論文。

1 コーチングについて
(1)コーチングとは
 コーチングとは「相手の目標達成を動機づけるコミュニケーション手法」と言われる。「自分がどうなりたいか、どうしたいか」という目標をはっきりさせ、その実現に向けての自発的な行動を引き出すのである。
 相対する言葉としてティーチングがあるが、ティーチングは教師が答えをもっていてそれを子どもに教える営みである。それに対してコーチングは子ども自身がもっている答えを教師が引き出す営みと考えることができる。

コーチング
(2)”コーチングの考え方に立つ”上で
 コーチングでは、次に2点に留意したい。
①「子どもは自分の内側に答えをもっている」という考え方に立つこと。
②「子どもはパートナー(教師、友達、保護者など)がいる方が自分と向き合いやすい」
 ただ、これらの前提として子どもが「知識、技能が一定の水準に達していること」「向上心をもっていること」「思考力、判断力、想像力、表現力などが一定の水準に達していること」が必要である。そうでない場合は、ティーチングしてからコーチングに入る必要がある。
(3)コーチングのメリット
 コーチングには「子どもが考え、自ら答えを導き出していくため、困難な問題と向き合っていこうとする積極的な考えを身につけさせることができる。」「子どもが自己の潜在的な能力を発揮することができる。」「セルフイメージを高め、周囲に流されない自分なりの考えをつくりあげていこうとするようになる。」など多くのメリットがある。

2 コーチングの考えに立った”声かけ”
 コーチングをいかした声かけの一つとして次のような流れを挙げることができる。
 手順1 聴く。
 手順2 承認、共感する。
 手順3 区別する。
 手順4 多角的な視点から質問する。
 手順5 選択肢を提示したり考え方の新しい視点を提示したりする。
 手順6 小さな成功をほめる、励ます。
 この流れに沿った算数の時間の”声かけ”の具体例を下の文章問題を解いている児童(3年生)を想定して挙げてみたい。
 1本60円のジュースを6本、1こ40円のオレンジを6こ買いました。何円はらえばよいですか。
※ジュースの代金とオレンジの代金を別々に求めてもいいのだが、「ジュース1本とオレンジ1こ」を1セットの100円とし、それを6セット買うという見方もできるようにすることを意図している問題である。
手順1 聴く。
 ア 鉛筆が進んでいる子どもに→「そのまま、自分で考えていけるみたいだね?」
  ※自力解決ができそうば場合は、考える時間を確保して見守る。
 イ 鉛筆が止まっている子どもに→「その問題どう?分からないところがある?」
  ※ここで、解決の糸口を見いだせていない場合、例えば問題の読み込みで立ち止まっている場合などには、例えば分かっていることと求めることにアンダーラインを引かせるなどのティーチングを施す。そして、コーチング的な声かけで対応できそうになったら手順2に進む。
手順2 承認、共感する。
 「60円のジュース6本を60×6という式に表せていますね。」
手順3 区別する。
 (60×6=360 40×60=240 という式とジュース6本、オレンジ6この絵図とを照らし合わせながら)
 「60と40は何の数ですか?6は何の数ですか?」
手順4 多角的な視点から質問する。
 (ジュース等の絵図を指しながら)
 「今、あなたはジュースの代金とオレンジの代金を別々に求めていますね。他の求め方が考えられませんか?」
手順5 選択肢を提示したり考え方の新しい視点を提示したりする。
 (ジュースとオレンジを別々に表した絵図とジュースとオレンジを1セットに表した絵図を提示しながら)
 「今あなたが作った式はどちらの絵図に合うかな?」
 「ジュースとオレンジを合わせて6ずつ買ったことを表す新しい式が作れませんか?」
手順6 小さな成功をほめ、励ます。
 「ジュース60円とオレンジ40円、合わせて100円を6こという新しい考え方ができましたね。」

3 「ほめ言葉」となる声かけ
(1)授業の流れの中で
 上に述べたコーチングの考え方に立った”声かけ”の中で、「ほめ言葉」となるのは、手順2及び手順6の声かけであろう。
 手順2では、子どもが自力解決に取り組んでいるところで、とにかく子どもの頑張りを見だし、受け止め、よさを教師の言葉で表してあげるものである。
 手順6では、友達の考えや教師の助言をもとに新しい考えをつくりだしたことに対して、その過程や結果をほめるものである。
(2)肯定的な言葉で
 ”ほめ言葉”は子どもの長所を指摘する温かい言葉である。学習指導においては子ども一人一人の課題を教師は把握しておく必要があり、ややもすれば子どもの課題をあからさまに声に出してしまいがちでもある。コーチング的な声かけを行う際には、意図的に”肯定的な言葉”を使うように努めてみることが大切である。いくつかの例を挙げてみたい。
・すぐに消しゴムで消し考えをまとめきれない。→柔軟で多様な考え方ができる。
・考えをなかなか発表せず、消極的。→「石橋をたたいて渡る」慎重派。
・解き終ったら「ハイ、ハイ!」と言ったり友達の発言中に割り込んだりする。→理解が早い。無邪気である。積極的である。

4 コーチングの考え方に立った「ほめ言葉」が生きる条件
(1)教師自身の状態
 口先だけのほめ言葉は子どもに伝わらない。声かけをする教師自身の心の状態が安定していることが大切である。具体的には次のような姿を保っていたい。
・教師自身が己の感情の状態を理解し、リラックスしている。
・子どもの感情に共感することができる。
・子どもの考えを承認し、否定、批判しない。
・笑顔で子どもに接する。
(2)教室の雰囲気
 いわゆる”支援的風土”といわれる雰囲気に溢れている教室である。具体例をいくつか挙げてみたい。
・先生から友達から愛され受け入れられる雰囲気がある教室
・喜び、苦しみ、悲しみ等を共有し合える雰囲気がある教室
・失敗が許される教室
・自主性が尊重される教室

5 コーチングの考え方に立った「ほめ言葉」をかけることの”よさ”
 ほめ言葉をかけられた子どもは、次にような積極的な姿が見られるようになる。
・子どもが考え、自ら答えを導き出していく中で、困難な問題に向かっていこうとする積極的な構えが見につく。
・自己の潜在的な能力を発揮できる。
・セルフイメージを高め、周囲に流されない自分なりの考えをつくりあげていこうとするようになる。
・他者とのコミュニケーションを円滑に進めることができるようになる。

6 友達同士の「声のかけ合い」や「セルフコーチング」に向けて
 前ページで示した手順3から5までは、子どもたち相互に考えを出し合わせる、授業における”集団解決”の場として考えることもできる。教師がいつも声かけするのではなく、学級集団の質を高めていくように心がけたい。
 また、手順2及び6は教師の専門的な知見からの的確な声かけが大切(子どものセルフイメージを高揚させる)であるが、子ども自身が今の自分の状況を第三者的な立場から眺め、自己肯定感をもち続けながら学習を進めるといったセルフコーチングもできるように導きたいものである。

子どもにやる気を与え理解を促進する算数のほめ言葉

 『楽しい算数の授業』(明治図書)2011年8月より、田上富男先生(栃木県芳賀郡市貝町立市貝中学校長)の記事。
 詳しくは本誌をお読みください。
1 ほめ言葉は使ってはいないと出ない
 どの教師も、子どものよさを見取り、ほめて伸ばしてあげようと思っている。だから、授業における子どもの行為や発言に対して、「ほめる」ということは教師の基本的行為である。では、実際はどうだろうか。私は、この原稿を書くにために算数の授業ビデオを5本ばかり見た。すると、意外にもほめ言葉が少ないことに驚いた。特に一斉指導では少なく、多くの授業パターンは次のようであった。
教師「これはどうなりますか。」
子ども「○○だと思います。」
教師「△△さんの答え、どう思いますか。」
子ども「いいでーす。」(或いはハンドサインで示す。)
教師「そうですね。これは○○になります。では、これはどうなりますか。」
子ども「□□です。」・・・
 一斉指導では主に、このような教師と子どものやりとりが繰り返される。つまり、教師の発問に対して子どもの誰かが指名され答える。それを教師は、他の子どもたちに確認し、正しければ次へ進む。もし間違っていれば、正しい答えや付け足しがある。それらもまた、他の子どもたちが認める、という形で授業が進められる。このような展開では、教師のほめ言葉が入る余地はない。
 これに対して、ほめ言葉を上手に使っている教師の授業は活気があり、見ていて実に心地よい。ある教師は、少し発展的な問題を提示し、一番早く手を挙げた子どもに対して、「○○さんは勇気があるね。」と手を挙げたことをほめている。この後の展開でも、次のようにうまくほめ言葉を使っている。
子ども「120×120です。」
教師「ああ、センスいいね。以前もこの問題に対して、○○さんと同じ120×120と答えた子がいたんだけど、その子はとても算数ができたんだよ。○○さんすごい!!」
教師「じゃ、120×120暗算できる。」
子ども「120は60×2だから、60×2×60×2=60×60×4、60×60は3600だから4倍して14400です。」
教師「おお、できたね。早いな。なーるほど、これなら暗算でもできるよね。すばらしい!」
 この教師は、堂々子どもの行為や発言に対して、驚きやセンスのよさをほめているのだろう。だから、自然にほめる言葉が出るのである。ほめ言葉は普段から使っていないと出てこないため、意識して使うことが肝心である。

2 やる気を喚起するほめ言葉
 次は、「給食の好きなもの調べ」を工夫して絵グラフに表している授業である。
教師「○○さんのグラフ、どうですか。」
子ども「ああー、わかった大きい順にしてみたんだ。」
教師「どうですか。大きい順に並べて・・・。見やすいですねー。グー!」
子ども「あいているところに数字をかいてみました。」
教師「数字をかいてみたんだね。なるほど!わかりやすい。よく気がつきましたね。」
子ども「ぼくも工夫してみよう!」
教師「○○さんも工夫したくなっちゃたんだ。すごーい。」
 教師が子どもの絵グラフの工夫点を認めてほめてあげることによって、「工夫する」ということを意識していなかった子どもが、思わず「ぼくも工夫してみよう。」とつぶやいたのである。教師はこれを見逃さず、即「工夫したくなっちゃったんだ。すごーい。」とほめて返している。
 教師と子どもの言葉のキャッチボールが大切であり、教師の賞賛はそれを促進する。そのほめ言葉は、本人はもちろんであるが、クラスの子どもたちのやる気を喚起する。だから、はっきりとほめることである。たとえ、机間指導で一人一人個別に指導しているときであっても、ほめ言葉は他の子どもにも聞こえるように言った方がよい。そうすることにより、他の子どもに刺激を与えるとともに、授業をpテンポよく展開することができる。

3 ほめ言葉は簡単でわかりやすく
 机間指導で子どものノートを見て、「はい合格!」「よくできました。他の方法も考えてみよう。」「できているね。すごい!」「ここまではできているよ。もう一度、教科書を見てみよう。」などと、教師がテンポよく声をかけ、○を付けている。どの子どもも、真剣に問題に取り組んでいる。このような授業では、一斉指導でも教師と子どもとのコミュニケーションが円滑に行われ、活気のある授業が展開されている。
 机間指導は、目的をもたずにただ机間を回っている「机間散歩」では困る。子どもがどのように考えてこの問題を解決したのか。どこでつまずいているのか。机間指導における言葉かけは重要であり、特に、ノートを見て、適切な指導をすることが求められる。その場で子どもの考えを即座に見取り、適切なほめ言葉をかけたい。例えば、
 「難しい問題ができたね。すごい!」
 「早いなー。もうできちゃったんだね。」
 「そのとおり、すばらしい!」
 「かなりいいせんいっているよ。」
 「これもいいそ、この調子でがんばれ!」
など、ほめたり励ましたりする言葉は、簡単でわかりやすいことが基本である。簡潔で具体的な言葉は、子どもの心に残りやる気を与える。大切なことは、些細なことでも、よいことはしっかりとほめることである。そして、期待感をこめてほめる。
 教師が子どもをほめるという行為は、継続してはじめて、その成果が得られるものである。したがって、日常化が大切であり、そのためには、教師がやはりほめることを意識していなければ継続は難しい。

4 考え方のよさをほめる
 算数の授業では、子どもの解き方や発表の中で、必ず数理的な処理に関わる部分がある。それは授業のねらいを達成するために重要な部分であり、それを的確に捉えてほめることが肝心である。例えば、
 「繰り下がりが正確にできているよ。」
 「対角線で3つの三角形に分けられたね。」
 「2個ずつ増えていることに気付いたね。」
などは、算数の本質的部分を指摘するほめ言葉である。こういったほめ言葉は、学習のポイントを明確にし理解促進につながる。中でも、着眼点や簡潔性など考え方のよさを大切にし、それを見取り大いにほめてほしい。
 例えば、下の図のように並んだクッキーの数を6×4や6×5-3×2として求めた子どもは、特異な解法として、その数学的センスをほめたい。前者では「上の3個を移すと、6個が4列になり簡単に求められるね。よく気付いたね。」、後者では「引き算を使ったことがすばらしい!」などと、図や具体物を使いながら、他の子どもにも理解できるようにほめることが大切である。
●●●
●●●
●●●●●●
●●●●●●
●●●●●●

5 教師の数学的センスも必要
 子どもの考えは実に多様で柔軟性がある。そのため、時として教師が予想できない解答もある。授業で次のような問題が出された。
 「かごにりんご1個とみかん1個を入れてはかったら、500gでした。次に、かごにりんご2個とみかん1個をいれてはかったら、850gでした。(1)りんご1個の重さは何gですか。(2)かごは45gです。みかん1個の重さは何gですか。」
 ある子どもは、りんご1個の重さを500-150という式を立て、350gと求めた。普通、この問題は、500gからりんご1個増えて、850gになったのだから、りんご1個の重さは、850-500という式を立てて、350gと求めることを期待している。しかしこの子は、500-150として求めている。どう考えたのだろうか。
 それは、次の式を見るとわかる。この子は、みかん1個の重さを150-45=105としている。つまり、みかんとかごの重さが150gとなることを知っていたのである。それは、りんご1個とみかん1個とかごの重さが500gであるから、1kgでは、りんご2個、みかん2個、かご2個となる。このことから、みかん1個とかごの重さは150gだとわかる。だから、りんごは500gから150gを引けば求められたのである。
 教師はこの子に解き方の説明を求めたがうまく説明できなかった。教師は「このような求め方もあるね。よくできました。」と称賛し、解き方の本質的な部分は避けてしまった。
 算数の授業では、このように正しい答えが出ているが、その考え方がすぐに読み取れない時や、子ども自身もうまく説明できない場合がある。しかし、その解法には子どもの鋭い直観力やセンスのよさが働いている。教師にはそれを直ちに読み取り、賞賛し、他の子どもに返してあげることが求められる。子どもの数学的な考え方のよさをほめるには、教師の数学的センスも要求されるため、常日頃から磨いておくことも大切になる。

子どもが輝き、授業が変わる!算数授業のほめ言葉

 ちょっと前の雑誌だが、『楽しい算数の授業』(明治図書)2011年8月号の巻頭は、志水廣先生(愛知教育大学大学院教育実践研究科教授)の「子どもが輝き、授業が変わる!算数授業のほめ言葉」。(でも、これが褒め言葉?と思えるものもあるが・・・。)
 詳しくは、本誌をお読みください。
 子どもに算数のよさをわかってほしい。そのためには、子どもが算数をわかったとき、できたことに対してほめたい。また、算数の数理に気づいたこと、活用したことに対してほめたい。このほめ言葉があるかないかで、授業が大きく変わります。
 例えば、机間指導でのほめ言葉は、
・よくできたね。
・ばっちり。
・正解。
・やったね。
・すごいね。
・素晴らしい。
・花丸。
・グッド。
・よく覚えていたね。
 これらは、子どもが問題を解決したことに対するほめ言葉です。これらを教師が子どもたちに話しかけるだけで学習意欲はかなり違ってきます。このほめ言葉が教師から出ないのです。できて当然と思っているのでしょうか。また、自力解決の際には声をかけてはいけないと思っているのでしょうか。水泳の指導の際、子どもが少しずつ泳いでいるときに全く傍観している教師はいません。泳いでいるときに声をかけます。算数でも同じです。
 机間指導にはもう一つほめ言葉があります。それは、数理のよさが表れている部分をほめる言葉です。例えば、ひき算の筆算の練習では、
・補助数を書いているよ。
・途中の計算を書くといいですよ。
・十の位は合っているよ。
・おおっ、一の位は合っているねー。
・十の位はどうなるかな。
・繰り下がりのメモが書けているね。
・位をそろえて書けているよ。
他にも例を挙げよう。
・三角形の高さを見つけることができたね。
・まとめて考えたね。
・2つの式で解いたんだ。
・直線を伸ばすと180°になることがわかったんだ。
・0.1がいくつかで考えてたんだ。
・そうそう、三角形の公式が使えるよね。
 これらは数学の本質を表しています。この言葉を教師がもって指導するかどうかで授業は全く異なってきます。ところが、なかなか数学の本質を表す言葉が教師から出てきません。だから、子どもが数理につながる言葉を言っても、それを教師が的確にキャッチ&リスポンスできないのです。まことに惜しい状況です。
 本号では、算数の授業のほめ言葉とはどのようなものがあるのか、また、授業や通知票の文例などで扱う算数のほめ言葉を具体的な実践事例とともにご紹介いたします。

教員、希望降格

 毎日新聞 2011年11月8日 11時06分(最終更新 11月8日 11時36分)のニュースに「教員:希望降任、5年ぶり減少 10年度211人」というものがあった。
 5年ぶりに減少と言っても、211人は多いでしょう。それだけ、大変ということなのでしょうね。
 希望降格ではなく、退職した方もいたのではないでしょうか!?
 具体的な対策が見えてこないのですが・・・。
 校長や副校長、主幹教諭に昇任しながら、10年度に自ら希望して降任した公立小中高校などの教員は211人で、過去最多だった前年度よりも12人減となったことが8日、文部科学省の調査で分かった。希望降任の減少は05年度以来5年ぶりだが、中間管理職の激務を避ける教員の志向が続いており、同省は「今後も増える可能性がある」としている。
 調査は47都道府県と19政令指定都市の教育委員会が対象。名古屋市は11年度から制度を導入した。
 降任者の職種別の内訳は、校長8人▽副校長・教頭93人▽主幹教諭103人▽その他7人。前年度との比較では、副校長・教頭が3人増となる一方、主幹教諭が18人減った。
 主な降任の理由は、精神疾患など「健康上の問題」の100人(47.4%)が最多で、「職務上の問題」67人(31.7%)、「家庭の事情」43人(20.4%)と続いた。
 主幹教諭は校長ら管理職と教職員の間で学校運営を円滑に進める役割を担い、08年施行の改正学校教育法で選考試験を課す職と位置づけられた。すでに54教委が導入しているが、文科省は、主幹教諭の増加が将来的に降任者を押し上げる要因になる恐れがあるとしている。
 また、授業や学級運営がうまくできずに「指導が不適切」と認定された教員は前年度比52人減の208人で、05年度から6年連続で減少した。
 文科省は、減少した理由について、既に研修を受けて現場復帰したり、退職したケースに加え、各教委が認定前に研修を受けさせる対策が功を奏しているとみている。認定者の内訳は、性別で男性が75%、年代別で50代が48.1%と半数近く、在職年数は20年以上のベテランが64.4%を占めた。【木村健二】

http://mainichi.jp/life/today/news/20111108k0000e040037000c.html

「子どもの貧困」29 保健室から見えてくるもの

 「月刊JTU」2011年11月号より、福岡県養護教員 吉田まこ氏の文章の紹介。
 結局、「マズロー」を思い出します。
 もう、ずいぶん前になるが、以前勤務していた小学校でのことである。「先生、お母さんに電話しないで。今日も休むと仕事がなくなる・・・」インフルエンザでの学級閉鎖後に登校して、発熱した子の訴えだった。
 「面接の時に、小学生の子どもがいることは内緒にしています。学校名の電話連絡はしないでください。個人の名前で・・・」という保護者。たくさんの子どもたちや保護者と出会ってきたが、今もわすれられないできごとである。長くこの仕事を続けてきたが、いつも心にきざみ続けていることだった。
 「お迎えに来ていだだけますか?」の電話のむこうに保護者の姿が見える、子どもや保護者の思いに寄り添っているだろうかを考えながら、常にかかわってきた。
 今、子どもたちをとりまく暮らしはどうだろう。筑豊のこの地域では、長引く不況の影響でパート労働や短期の契約労働など、より厳しい状況になっているのかもしれない。
 家庭のありようも様々で、小学校入学時には、ひとり親や祖父母が子どもを育てているところが、ここ数年ふえてきている。また、就学援助の家庭も数年前から、2倍近くにふえ、全校の約3割の子どもたちが受けている状況である。しかし、援助を受けていても、衣・食・住に費用がかさんでいるだろうわが家の事情を察して、小さい胸をひそかに痛めている子どももいるのだ。
 体育の時間にけがをして、病院に連れて行こうとする時に、費用を心配して「痛いのを我慢する」と言い出した子がいる。その時は保護者とも話し合って、心配しなくてもいいような手だてはとったのだが・・・。また、けがをした時に、保険があるかどうかをそれとなく確かめながら、病院に連れて行きたいという連絡をすることもある。
 提出物がいつまでも集まらない・けがや病気での緊急の連絡がとれない、その背景には、昼も夜も働いている保護者の実態がある。逆に、今までは毎日電話をしたり、迎えに行ったりしていたが、2学期から遅刻や欠席がなくなった子の生活背景には、保護者の雇用の安定があったということもある。
 いろいろな事情をかかえていても、学校に来てくれる子どもたち、不安定な状況の中で生きている子どもたちの暮らしに目をむけていかないと、一人ひとりを大切にすることなど、とうていできないだろう。
 保健室という空間(場所)は、何気ない子どもとのかかわりから、その子をとりまく、たくさんのことが見えてくるところである。けがや病気を理由に来室する子どもたちへの対応に、あわただしく追われている日々だが、手や足の傷ひとつ、からだの訴えの一つひとつから、子どもの思いや保護者の思いが伝わってくる、そんなところでありたいと思う。子どもたちが少しでも心を開いてくれるような、きめ細やかなかかわりが大切にできる保健室であるよう心がけている。小さなつぶやきやかかわりを、この場所から学校全体に広げていけらたいいなあといつも願っている。「だいじょうぶから?」「なにかできることはない?」を忘れずに、子どもに寄り添いながら、一緒に笑ったり悩んだりしながら過ごしていきたい、そう感じている今日この頃である。

明治図書のEduブログ終了

 10月31日をもって、明治図書の「Eduブログ」が終了した。アクセスもできなくなった。
http://edublog.jp/
http://edublog.jp/fmv/
 皆さん、いろいろな所に移転したことだろう。
プロフィール

ニャン太郎

Author:ニャン太郎
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