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カナダ視察から インクルーシブ教育は差別との闘い

 『月刊JTU』2014年2月号より、「カナダ視察から インクルーシブ教育は差別との闘い」の引用。
 カナダのブリティッシュ・コロンビア州(BC州)のインクルーシブ教育視察について、12・1月号に続いて雑感を述べさせてもらう。
 カナダは多民族国家であるが、BC州も公用語は英語とフランス語、先住民族をファーストネイションと呼び尊重し、今はアジア系、特に中国系移民やインド人が多く住んでいる。BC州の公立の特別支援学校は1980年代になくなり、障害のある子どもは地域の学校の普通学級に在籍し、必要に応じてリソースルームを活用している。訪問した小学校では、児童数235人中86人の子どもの第二言語は英語で、第一言語は26にのぼる。そのうち障害が判定されている子どもは12人(ダウン症、自閉症、学習障害)であるが、障害が疑われる子どもを含めると1クラス28人中6~7人がスペシャルニーズを持っていると考えていると校長はいう。翌日訪問した中高一貫校では、在籍者数735人のうち47%の子どもは英語が第二言語で、障害が判定されている生徒は76人(自閉症、難聴、精神障害、学習障害、知的障害、身体障害、ダウン症等)。まさに障害は多様性の1つであると思う環境であった。
 学校環境は多目的トイレやエレベーターが設置され、車いすを利用する子どもたちに対応されていた。また、視覚障害や身体障害の子どもには音声ソフトや拡大ソフト等必要なソフトが入ったPCが設置されたり、難聴の子どもにはFM補聴器を使用したりなど、支援機器が整備され、障害者と共生できる環境が整備されていた。授業を見学すると、クラスには複数の障害児が在籍し、必要に応じて支援教員がついていた。小学校の授業では、子どもたちがコの字に机を並べてワークブックをしていた。その中に支援教員が子どもに混ざって座り、別の教材をする3人の知的障害の子どもを指導し、またもう一人の障害児は障害のない子と同じ教材を使って勉強をしており、担任と支援教員が協働で授業をしている様子を見ることができた。
 障害を多様性の1つとして尊重するため教員等がたたかっている様子を見ることができた。「インクルーシブ教育とは差別との闘いである」というサラマンカ宣言の一語をほうふつさせる視察であった。詳細はブックレットとして刊行する予定である。
一木玲子(筑波技術大学)

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「大丈夫です」

 『月刊JTU』2014年2月号より「ゆみさんのメンタル・スケッチ」⑤「大丈夫です」の引用。
 私は精神神経科の専門医として一般臨床(主治医としての立場)もさせていただいていますが、産業医としての仕事を主にしています。「それって、何をしているの?」と医者仲間の他科の友人によく聞かれます。産業医という言葉が耳にされ、関心をもたれるのはよいことなのか、とも思います。
 産業医業務は、健康診断、健康管理、作業管理や作業環境管理など多岐に渡り現実多様です。
 私が最近多く関わるのは、メンタル関連疾病の予防と、病気休職された方の復職援助です。
 メンタル関連疾病で休職された後、回復し復職をはたされる過程に関わるとき、こちらも大きな勇気や希望をいただくことも多く感謝しています。
 ただ、時折難しいなと感じることがあります。
 今回は相手が違うとはいえ、教職員の方々と共通すると思われる悩み、「大丈夫です!」をどう聞くか・あるいは聴くかということを取り上げてみます。
 休職前と復職前の面談では、表情や体調の改善は、確認が容易です。主治医の立場からの「復職就労可能」という診断書も出ました。
 ここから産業医が主に関わりますが、本人にも職場の仲間にも不幸な再発を避けるため、病気休職に至った過程を振り返り、今後似たことが起きたら、どういう意識・態度で乗り切ろうとされているかを、一緒に「言葉」で確認します。特にメンタル疾患では「再発の不安」の低減に有用な言語化です。
 職場外の家族の問題や、過重労働・ハラスメント等、職場の改善がなされたケースは言葉通りに聞きフォローします。
 が、多少なりとも職場でのストレス、それも人間関係のストレスについて語られる場合、休職前と復帰前で、語られる「職場について」の認識に変化がみられます。
 休職前の追い詰められた気持ちが回復すると、職場への希望もしっかりと言えるようになり、同時に「職場での出来事の受け止め方にこういうネガティブな偏りの傾向があったが、今は、こう思える」と言うようなポジティブな言葉が聞かれます。
 しかし中には、「自分が弱かったからで、今後は強くなります。周囲の人に問題なんて無い、大丈夫です。」、逆に「よく考えて出た結論は、自分が病気の原因は、○○さんの嫉妬に満ちた態度だ。倍返しできる強さを今は得たから、大丈夫です。」といった言葉に出会うこともあります。そうすると、「現在は体調回復し、主治医も就労可という段階であるし、それはそれで、『その人の現実』として100%受け止めるか。同僚や上司にヒアリングして、周囲から見るとどんな状況であったかを聞き、どこまで介入するべきか。」と悩みます。
 教育の現場でも、日頃を知っている程度によりますが、その方のまたは児童生徒の、「大丈夫です!」という言葉を疑うのも、100%信じて良しとするのもどうか、どのタイミングまで経過を見守るのが良いか、迷われることがあるのではないでしょうか。
 言葉はあくまで「地図」であって「現地」とは異なることを肝に銘じてはいますが、「余計なお節介は避けたいが、介入しなかったことで手遅れにならないか」と迷える子羊は、まだまだ産業現場の修行が足りませんね。
牧由美子(精神神経科医 労働衛生コンサルタント)

心の健康を保つために


○健康な状態とは?
 近年では、精神面の安定を欠く人は増加しています。ですが、すべての人が病気という訳ではありません。大半の方は、調子の悪い状態にいるだけです。
 実は「心の疾患」と考えるかどうかの判断基準は、かなり曖昧なものです。診断する医師によっても変わってきます。しいて言えば、「精神的変調の度合い」ではなく、「困った状態から抜け出せるかどうか」が、判断の分かれ目です。コントロールできている調子の悪い状態であれば問題はありません。
○身体的に健康を保つこと
 生活習慣病などを防ぐことはもちろんのことです。良質な睡眠、ほどほどの食事と、適度な運動など一般に言われつくしたことでしょう。運動はするのに越したことは無いのですが、それでも、続けれれないのが現実です。
 心の健康を保つために必要な運動は、ごく短い時間の運動でもOKです。1曲振付をつけて歌ってみるのも良いでしょう。短い時間の「二重跳び」とか「懸垂」とかちょっと真剣になってするような事です。これなら、いくつかの運動をすると言っても全部で数分にしかなりません。何処でも出来ますし、わずかな時間が空いていればできます。少しだけ無理をして、「体の眼を覚まさせてあげる」のです。
《良質な睡眠の取り方》
・睡眠のゴールデンタイムを心がける
  午後10時~午前2時の間
  成長ホルモンが多く分泌される
・朝日が昇る頃の15分程度の日光浴
  14~15時間後にメラトニンの分泌
  分泌後2時間程度で寝るのが良い
・入眠する為に3時間程度の準備時間が必要
  7時には帰宅する!
《心の健康を保つための運動》
・短時間で良い
・集中しないといけない難易度の高いもの
・全力を出すもの
《脳の成長をうながす方法》
・熱中する事、没頭する事を作る。
・難易度の高い事をする。
・「丸暗記」をする。
○発達障害を理解する
 子どもの問題として、発達障害関連の情報を目にすることは多くなってきています。
 「障害」ととらえると、自分とは縁のない事と考えてしまいます。ですが、すべての人の精神的発達の途中は偏っています。脳が未熟だからおこる事です。大人になっても偏りは残ります。自分自身が、バランスが取れていないと考えることは重要です。発達障害によい対応は、すべての人に効果があります。
○最近のうつ病
 「新型うつ病」というものが最近ではあります。従来のうつ病とは違い、仕事に行く時は元気が無く、休みの日は行動的になるようなタイプです。このタイプは「疾患」と言えるか微妙です。初診の時に、診断書を希望し、自宅療養中は、調子が悪くないので受診しません。この状態は、充分にコントロールされていると言えます。
 エネルギーがないのでしょう。少し大変な事には立ち向かえないのだと思います。
○心のエネルギー
 問題解決に一番必要なものは、エネルギーです。ふんだんにエネルギーがあれば、難関も気にならなくなります。一番のお手本は子どもたちです。15歳をピークに10代は自分のイメージが悪くなる年代です。自分が何者か分からなくなり、「生きるとは?」「人生とは?」などと考えるようになります。
 それでも何とかほとんどの子どもが無事に10代を乗り切るのは、人生の中で一番エネルギーがあふれているからです。ふんだんにあるエネルギーで猛烈な勢いで乗り切っていくものです。
○心の持ち方?
 そこで、どうやってエネルギーを作るかの話になります。といっても、実はたいしたことでは無いのです。「大人をやめる」このことにつきます。でもこれが、なかなか難しい課題の様です。「常にこうあるべき」とか、「このようにするべき」の様な考え方が強い方が多くいらっしゃいます。
 心に関して言えば、人間は、大抵毎日調子が悪いのです。いつも100%すべてのところが稼働していません。元気に過ごしている人ほど、そこのところがよく分かっています。毎日、調子が整わないものだと分かっているように思います。
 「今日ある材料でおいしいものを作る。」これが基本です。
 今日の調子(材料)に合わせて、料理をするのですからアレンジが必要です。創作料理になりますから、出来上がりに厳密にこだわらなくなります。「こんな味もありかな」と思えたらいいのではないでしょうか。
 常に新しい事を探すのも重要です。心は、同じ状態を続けているとだんだんと調子が悪くなります。新しい刺激を求めて成長して、やっといつもの状態を保てています。何時も「面白い事」を探して「子どもの心」を持ち続けていたいものです。そうすれば、心の健康も保てるのではないでしょうか。
おくむらメンタルクリニック 医師 奥村 透

家族と食のだいじな話 第2回「子どもの心も育む食」

 CGCストアにおいてある『ふれ愛交差点』2014年2月号より、「家族と食のだいじな話」第2回「子どもの心も育む食」の引用♪
 ある男子中学生の話です。
 その中学校には給食がなく、昼食を持参しなければなりませんでした。その男子中学生の両親は共働き。お母さんは、仕事が忙しく、お弁当を作る時間も気力も体力もありません。そこで、毎日、その子に500円を手渡していました。その子は、初めは喜んでいました。毎日、自分の好きなものを食べることができるからです。
 だけど、お友達の手作り弁当をみて「いいな~」と思うようになりました。しかし、お母さんに「作って」とは言えません。お母さんが忙しいのを知っているからです。でも、作ってほしいという想いは日に日につのってきます。
 男子中学生はしばらく考えて、お母さんにこうお願いしました。「月に一回でいいけん、お弁当作ってくれん?」
 お母さんは、イヤそうな顔をしてこう答えました。「ムリ言わんで。あんた育てるために一所懸命働きよんのよ」。
 男子中学生は目に涙を浮かべ、こう答えました。「毎日作ってって言わんかったやん。月に一回、俺のために弁当作ってくれる時間もないと?そんなに仕事って大事なん?あんた育てるため、なんか言うけど、俺一度だって、産んでくれって、言った覚えないよ。そんなに仕事が大事なら、俺なんか産まんければよかったやん・・・」
 もし、食事がお腹を満たすためだけのものなら500円で買うコンビニ弁当でも十分なはずです。子どもの心を満たすのは、お金じゃなく、親の手間暇なのです。
 手間暇かけた食事が子どもの心を育むのです。
佐藤剛史
 九州大学農学部助教。食、農業に関する講演やワークショップを幅広く展開。講演活動は年間100回を超える。著書に『ここ-食卓から始まる生教育』(内田美智子との共著、西日本新聞社)、『すごい弁当力!-子どもが変わる、家族が変わる、社会が変わる』(五月書房)など。

初任者として知っておくべき「授業術」とは?

 明治図書より、2014年1月第4週号のメルマガより引用。
 今回は野中信行先生に、新刊『新卒教師時代を生き抜く授業術―クラスが激変する日々の戦略―』について伺いました。
野中 信行(のなか のぶゆき)
 1947年、佐賀県生まれ。1971年、佐賀大学教育学部卒業。37年間横浜市立小学校教諭として過ごし、その後3年間初任者指導の仕事をする。主な著書に『新卒教師時代を生き抜く心得術60 ~やんちゃを味方にする日々の戦略~』(単著)、『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』 (単著)、『新卒教師時代を生き抜く“2W”仕事術 初めて教壇に立つ先生のための日々の心構え』 (編)、『新卒教師時代を生き抜く初任者1ヶ月の成功シナリオ』(単著)などがある。

―野中先生はこれまで多くの『新卒教師時代』シリーズを執筆されていますが、今回「授業術」編を刊行することになったきっかけはどういったことにあるのでしょうか?

 今まで「学級づくりを中心にしてずっと書いてきました。もちろん、授業についても触れていますが、この「学級づくり」が最重要な課題だと考えたからです。
 「学級づくり」が軌道にのったならば、次にはその土台の上に当然「授業づくり」をのせていかなければいけないのです。一日の大半は「授業」をしているのですから。
 ところが、ここで悩んでいる初任者がいるのですね。
 そこで、井上先生と一緒に「授業づくり」について一冊書くことにしました。

―本書では新任教師が授業を行う際、つまずきやすい事例の対処法がたくさん紹介されています。この本をどのように活用してほしいと思いますか?

 初任者の最初は「マネすること」から始まります。どんどんマネするのです。そのマネの積み重ねから自分なりの方法を見つけていくのですから。
 だから、この本も「マネ」できることがあったら、どんどん活用して下さい。

―本書にはつまずきのある子どもへの対処法も紹介されていますが、そうしたケースで注意すべきなのはどういったことでしょうか?

 提示した対処法が絶対だと思わないで下さい。1つの方法だということです。すべて本に書かれてあることはそのように理解すべきです。
 決め手は、目の前の子供たちです。うまくいかなかったら、子供の問題にしないで、方法を見直していくべきですよ。

―道徳の教科化など、様々な教育改革が話題になっています。このような時代に教師はどのように対処すればいいと先生はお考えになりますか?

 新しいものにすぐに飛びついて振り回されないことです。
 決め手は、繰り返しますが、目の前の子供たちです。その子供たちをどうしていくかを常に考えていくことです。それが「現場教師」の生命線ですね。
 そのための第1の条件は、教師は子供たちの前で元気で、明るくしていることです。
 そのように振る舞えないならば、その原因について徹底的に考え抜いて、克服していく道を模索すべきです。

―最後に新年度から教壇に立つ初任や若手の先生方へのメッセージをお願いします。

 「教師」でい続ける条件は、自分が常に「学び続けているかどうか」にかかっています。その「学び続ける姿」に子供たちは揺さぶられます。その姿勢をぜひとも持ち続けてほしいですね。

プロフィール

ニャン太郎

Author:ニャン太郎
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