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LINE依存の子どもたち 3 実例 LINEいじめ No.8

 「子どもを取り巻くネット裏事情」の引用。
 子どもたちの間で起こるLINEいじめにはどんなものがあるのでしょうか。今回は全国webカウンセリング協議会に相談のあったLINEいじめの実例をご紹介します。
 お互いの表情や声の調子がわからないLINE上で、文字となった悪意が子どもたちをふかく傷つけます。
授業中でもこっそりLINE?
 人間は、顔を見合わせて話をしていると、「ああ、こういう気持ちで言っているんだな」という細かなニュアンスが相手に伝わりますが、LINEの短文で書かれたメッセージは誤解を招きやすいと言えます。書き込んだ人は冗談のつもりでも、読む人によっては冗談だと受け止めない場合もあります。
 また、子どもたちに話を聞くと、授業中でもLINEを利用してる子どもがいると言います。携帯電話、いわゆるガラケーでメールを入力している場合は、音などから先生方は気がつくようですが、スマートフォンを机の上に置いて指で操作していても、先生から見たら勉強しているようにしか見えないのです。学校の先生方も授業中は静かだと言います。それは、LINEに夢中になり、話をする子が減っているとも考えられます。
勇気を出して注意したら・・・
 授業中でもスマホをし続けることをLINEの中で注意した子がいました。
「ねえ、みんな、授業中LINEをやるのをやめようよ」
と提案したのです。そうすると、
「お前、うざいよ。むかつくんだよ。お前死ねよ」
と一気にその子が誹謗中傷されてしまいました。
 注意した子は、その後、精神的に追いつめられ、学校に行くことができなくなってしまいました。
 この子の提案したことは正論です。しかし、
「授業中のLINEはやめようよ」
とふぶやいたことが原因で、
「お前死ねば」
などと言われるようになってしまう。これは、面と向かって言葉で言われるよりもつらいのです。
 文字として残ってしまうと、いっせいにみんなの目にさらされてしまうのです。
CASE1 その子を外したグループで盛り上がる
 このようなケースもありました。LINEのグループで自分が発言すると、みんなからいっせいに無視をされる。だれかが何か発言(書き込み)すると、「そうだよね」、「そうだよね」とリアクションがあるのに、その子が発言すると、みんないっせいに無視して別の話題に変わってしまうのだそうです。そしていつの間にか、学校でみんなと一緒にご飯を食べていても、どうも会話がかみ合わなくなってしまいました。
 それは友達同士でその子だけを除外して、もう一つ別のLINEのグループをつくっていて、そこでみんなやりとりしていたのです。これは「外し」といわれる行為です。
CASE2 LINEからしばらく離れただけで、死人扱い・・・!
 夏休みの期間中に、このようなことがありました。海の家で短期のアルバイトをしていた高校生の子が、アルバイトに集中するためにスマートフォンを持たずに海の家に行ったのです。持って行ったらどうしてもそれにハマってしまうため、あえて持たないで行ったのです。
 アルバイトをしている期間中もほかの子たちは、みんなでいろいろとLINEでやりとりをしていましたが、
「あいつ、いったいどうしたんだ?あいつLINEに入ってこないよな」
という話になりました。すると、だれかが、
「あいつ死んだんじゃないの?」
なんてつぶやいたのです。そうすると、
「ああ、あいつ死んだんだ。だから連絡来ないんだ。花でも供えておいてやろうか」
という会話に発展していったのです。
 その後、アルバイトを終えたこの子が、海の家から帰ってきて、みんなに連絡を取ろうと思いましたが、みんなからいっせいに無視をされてしまいました。学校に行くとその子の机だけが教室の外に出され、花瓶に入った白い花までが供えられていたのです。その子がクラスメートに話しかけても、みんな聞こえないふりをして無視したのです。
 この子は精神的に追いつめられ、すぐに全国webカウンセリング協議会へ相談に来ました。
「これから先、僕はどうしたらいいんでしょうか」
という相談でした。
 その子は、それ以降スマートフォンは怖くて持たなくなりました。スマートフォンを解約し、携帯電話に変更したのです。
 このように、子どもたちはLINEにのめり込み、中には、それが原因でいじめにあっている子どももいるのです。
 次回は、スマホを子どもに持たせるときに、考えたいことをご紹介します。
きほんのネット用語
・LINE(ライン)
 スマホ、パソコンに対応しているコミュニケーションアプリ。お互いにこの機能を入れておけば、音声通話やリアルタイムでのメッセージのやりとりなどが無料でできる。メッセージと同様、スマホ(パソコン)内に保存してある画像や撮影した画像も送ることができる。
・カラケー(ガラパゴス・ケータイ)
 スマホが出回る前までの携帯電話。テレビ視聴やカメラ機能、支払い機能など海外の携帯電話にはない日本独自の発展をしたことからガラパゴスの名がついた。ガラケーに比べるとスマホはパソコン用サイトの閲覧、タッチパネル入力、LINEをふくむ多くのアプリの利用などが可能で、扱えるデータ量も大きい。ガラケー=多機能電話、スマホ=通話できる携帯パソコンといえるかもしれない。
全国webカウンセリング協議会 理事長 安川雅史
 ネットいじめ・いじめ・不登校・ひきこもり・少年犯罪問題に本格的に取り組み、全国各地より依頼を受け、講演会や研修会を行う。(過去8年間実績 全国2,000会場以上)第一学院高等学校 統括カウンセラーを務める。著書に『「学校裏サイト」からわが子を守る!~ケータイ・ネット社会の落とし穴』(中経出版)『家族とともに癒す不登校・ひきこもり』(文芸社)などがある。

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大切にしたい「才能」とは・・・

 「心療内科医 Dr. 純子の ぴりっと生きよう」第3回の引用。
 ある講演会に行き、お話をしたあと、地元の新聞社の方がインタビュー取材にいらっしゃいました。
 開口第一声が、
「いやあ、私は子どもにまったく反対のことをやっていました」
反対のこと、というのは、子どもに対してプラスに作用しないこと、という意味です。
 私がお話しした講演会はこんな内容です。教育にとって大切なことは、「その子どものもっている才能を見つけること」。しかし、私の言う「才能」の意味は、一般的な才能とはちょっと異なります。一般的には「できること」が才能と思われていますし、大辞林では、才能とは「物事をうまく成し遂げるすぐれた能力」となっています。ピアノの才能は、ピアノが得意でコンクールなどで賞を取ることが才能といわれますし、算数の才能は、算数の成績がよかったり、算数のコンテストで優勝したりすることでしょう。
いい結果を出すことが才能ではなく・・・
 しかし、私が申し上げる「才能」は、一般的な「結果としてできること」「結果がすぐれていること」ではありません。私の考える「才能」、親や教育者が見つけてほしい、そして育ててほしい子どもの「才能」は、結果ではなくプロセスなのです。それをすることが苦痛でないこと、努力することが嫌ではないことが才能というわけです。
 結果として賞を取ることではなく、そのための努力することがたとえ大変であっても嫌ではない、つまりプロセスを充実して過ごせることと言ってもいいでしょう。
 たとえば、一般的に言われるピアノの才能は賞を取ることですが、私が申し上げる才能は、ピアノを弾くのが好き、練習するのが苦痛ではない、ピアノを弾いていると自分の気持ちが表現できる。人が弾くピアノを聞くのも好き、ピアノを弾いていると無心になれる、ということなのです。このように「プロセスを楽しめること」の中で、子どもは自分の気持ちを表現することができます。また、他人にはわからなくても、努力により少しずつ進歩していく自分を感じ取ることができて自信が生まれます。
 つまり他人との比較ではなく、自分と向き合い、自己の成長をはっきり認識できるようになります。こうした心のメカニズムができると、ほかの子どもと自分を比較することよりも、昨日の自分と今日の自分を対比し、自分と向き合う努力が生まれます。
 親や教育者がしなければならないことは、こうした子どもの自分との対話を、無意味な他人との比較で台無しにしないことです。一生懸命努力している子どもに対し、結果だけを見て、「賞が取れなきゃ意味がない」「○○さんはあなたよりうまい」などと結果評価をしないことが大切です。見るべきことはプロセスです。少しずつ進歩していくそのプロセスを認め、支えることで子どもは安心し、自信をもって成長していくはずです。
子どもが進歩しているプロセスにこそ注目を
 さきにご紹介した記者さんの子どもは、ピアノが大好きでとてもよく練習するのだそうです。でもたいしてうまくならないし、賞も取れない。そこで記者さんは子どもに、
「あんまりうまくならないから才能はないんじゃないのか、レッスン料も高いからやめたほうがいいんじゃないか」
とおっしゃったということ。記者さんはとんでもないことを言った、と反省したそうです。
 子どものプロセスを応援してほしいですね。
- profile - 海原純子
 1976年東京慈恵会医科大学卒業。日本医科大学・特任教授。昭和女子大学客員教授。医学博士。心療内科医として心の問題について全国で講演活動も行っている。現在、読売新聞、毎日新聞などに連載をもつ。近著に『こころの格差社会』(角川書店)、『困難な時代の心のサプリ』(毎日新聞)などがある。

http://www.umihari.junko.com/

認知症に音楽療法を 米映画公開へ

 2014年12月3日の朝刊より、「認知症に音楽療法を 米映画公開へ」の引用。
 認知症の人たちに、携帯プレーヤーで思い入れのある音楽を聴かせたら-。こんな実験を追った米ドキュメンタリー映画「パーソナル・ソング」が六日から、全国で順次公開される。作品は、ことしの米サンダンス映画祭で観客賞を受賞。スクリーンには、劇的な反応で生き生きとした表情を取り戻す男女が次々と登場する。音楽が持つ力とは。来日したマイケル・ロサト・ベネット監督(54)に聞いた。 (白鳥龍也)
 認知症で十年もの間、施設でふさぎ込んでいた黒人男性のヘンリーさん(94)。自分や娘の名前も思い出せない。しかし、耳に当てられたヘッドホンからお気に入りのゴスペルが流れてくると、目を見張り、一瞬にして表情を輝かせる。曲に合わせて歌い、リズムを刻み、昔話を陽気に語り出した。「まるで魂が体に戻ったようだった」。これが初の長編映画作品となるベネット監督は振り返る。
 NPOの活動記録などの撮影を手掛けていた監督が、老人ホームや病院で音楽療法を続けるソーシャルワーカーのダン・コーエンさんと出会ったのが制作のきっかけ。「それまで認知症などには全く関心がなかった」が、ヘンリーさんを相手にしたコーエンさんの実験を目の当たりにしたことで「この療法を世界に知らせたい」と思い立った。
 その後、コーエンさんとともに三年間で数百人の認知症患者を取材し、作品には十人余の感動的な変化を収めた。高齢者だけでなく、重い若年性認知症の中年女性がロックの名曲を次々に聴くことで、軽快に街を散歩するまでに症状を改善させた様子も登場する。
 ヘッドホンで音楽を聴くだけの単純な療法が、なぜこれほどの効果を挙げるのか。作中では、パーキンソン病の新薬をめぐる医師と患者の物語を描いた米映画「レナードの朝」の原作者オリバー・サックス医師が「音楽は脳の広い領域を刺激する。聴覚、視覚のほか認知症によるダメージが少ない感情や運動の領域も活性化させ、記憶をよみがえらせる」などと解説する。
 本人にとって思い入れのある曲「パーソナル・ソング」を家族らから聞いた上で、ヘッドホンから直接耳に届けることが、特に効果的とみられている。
 監督は「音楽の効果は神秘的なもの。無論、この療法に反応しない人もいるし、決定的な解決策ではないかもしれない」としながら「どれだけ効くか分からない向精神薬を患者に過剰に与えるより、数千円のプレーヤーに好きな音楽を入れて届けたい。少しでも症状が改善したらいい」と主張する。米国内では各州で臨床研究も進み、本年中には約千施設がこの療法を取り入れる予定という。監督らは、携帯プレーヤーを持って施設を訪ねるボランティアの広がりも期待する。
 三重大医学部付属病院音楽療法室の佐藤正之室長は「今後、療法が医療現場で広く受け入れられるためには、対象とすべき疾患や病態、節約できた薬の量などについて、定量的なデータを示していくことが必要だが、この映画は音楽の持つ可能性と効果を明示した」とコメントしている。
 主な上映館と公開日は次の通り。▽シアター・イメージフォーラム(東京都渋谷区)=6日▽川崎市アートセンター=来年1月31日▽進富座(三重県伊勢市)=同▽ジャック&ベティ(横浜市中区)=年明け予定▽名古屋シネマテーク(名古屋市千種区)=同

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2014120302000163.html
「パーソナル・ソング」
http://personal-song.com/

LINEってどこでやめればいいの?

 「LINE依存の子どもたち《2》」No.7「LINEってどこでやめればいいの?」の引用。
 フィルタリングを外さない、LINEは時間を決めて使用する・・・。それらは大事なことですが、なかなか子どもには伝わりづらいものです。
 そこで今回は、どうやって子どもに伝えるか、また、LINEをし続けていると子どもたちの生活にどんな影響があるのか、お話しします。
子どもに伝わる言い方で
 子どもは高校生くらいの思春期にさしかかると親に反抗してフィルタリングを外したがります。反抗されると、親も感情的に
 「フィルタリングなんて、外すわけないでしょ!あなたが自分のお金でスマートフォンを買うようになったら外してもいいけど、親のお金で買っているんだから、フィルタリングは外さないよ!」
 などと言ってしまうと、子どもも感情的になり、
 「うるさいな!くそばばぁー!」
 と大ゲンカになってしまいます。
 このような場合、いちばん大切なことは、子どもに伝わるような言い方ができているかどうかということです。たとえば、子どもに、
 「お母さんね、もしあなたに何かあったら、どうしていいかわからないの。お母さんね、あなたからいくら嫌われても構わないからフィルタリングは外さないよ。それでお母さんのこと大嫌いになるんだったら嫌われてもかまわない」
 このように、子どものことを思って、子どもの心に伝わるような言い方をすれば、子どもは納得します。感情的になった言葉は怒りを生むだけで、子どもの心には響きません。
正面からぶつかってLINEの制限を
 親は、食事のときに
 「お母さん、毎日一生懸命ご飯作っているんだから、ちゃんとお互いに顔を見せながらご飯を食べよう」
 と言うべきです。
 「友達には、うちの母親はおにばばだと言っていいから、この時間はLINEできないと伝えておきなさい。ご飯食べ終わってからやろうよ」
 と親として伝えるべきです。
 勉強のときも
 「本当にあなたは○○ちゃんのこと大切に思っている?▲▲ちゃんのことも本当に大事?本当に大事だったらお互いに成績落とし合うようなことしないでしょ?夜中の2~3時までLINEやっていて学校で居眠りしているのは、友達とは言えないでしょ?友達のふりをしている人がやることでしょ。お母さんはあなたにちゃんとした友達をつくってもらいたい。友達だったらちゃんと言えばわかるはずよ。そんなことも言えない時点で、友達とは言えないよ」
 と、きちんと言える親にならなくてはいけないのです。
LINEの相手は友達と言える?
 フィルタリングを外している子どもほど、スマートフォンを片手にLINEやゲームをやりながらご飯を食べています。子ども部屋にまでスマホを持ち込んでメールやLINEをやりながら勉強しているのです。深夜の2~3時になってもずっとLINEを利用している子もいます。
 そんな子どもたちから、
 「LINEってどこでやめればいいんですか?」
 といった相談が多くあります。人の気持ちがわからなくなったから、このような状態になってしまうのです。親の気持ちがわからないから、ずっとLINEをし続けるためにスマホ片手にご飯を食べているのです。夜中までLINEを続け、お互いに成績を落とし合うのは、表面だけの友達です。深夜までLINEを続けて、学校では居眠りする子も増えています。
 先日、ある学校の保健室の先生に聞いた話です。
 「今、保健室が夜遅くまでLINEを利用している子の睡眠場所になっていて、本当に具合の悪い子が保健室を使えなくなっている。どうしたらいいですかね」
 と、言っていました。
 これは明らかにおかしい状況です。
「既読」マークのせいでやめられない?
 では、なぜLINEを始めると子どもたちはハマるのか。
 LINEでは1対1でもコミュニケーションができますが、最高200人まで同時にグループトーク(会話)することができるのです。一人ひとりが書き込むメッセージは短文です。その書き込みを読むと、相手の画面に「既読」というマークが表示されます。既読マークがついたのに返信がなかったら、「無視しているの?」ということになり、学校に行っても無視されてしまうのです。
 次回は、このLINE上で広がる悪質なやりとりについて取りあげます。
【きほんのネット用語】
・フィルタリング
 インターネット上の有害サイトなどを一定の基準で評価判断し、情報の配信の許可、または有害情報の遮断をする機能。ネット事業者、携帯電話会社などがプログラムを運用している。
・LINE
 スマホ、パソコンに対応しているコミュニケーションアプリ。お互いにこの機能を入れておけば、音声通話やリアルタイムでの短いメッセージのやりとりなどが無料でできる。電話番号を登録すれば使用できる。
全国webカウンセリング協議会 理事長 安川雅史(やすかわ まさし)
 ネットいじめ・いじめ・不登校・ひきこもり・少年犯罪問題に本格的に取り組み、全国各地より依頼を受け、講演会や研修会を行う。(過去3年間実績 全国2,000会場以上)第一学院高等学校 統括カウンセラーを務める。著書に『「学校裏サイト」からわが子を守る!~ケータイ・ネット社会の落とし穴』(中経出版)『家族とともに癒す不登校・ひきこもり』(文芸社)などがある。

enjoy!!親子遊びのススメ

 「enjoy!!親子遊びのススメ」の引用♪
 最近、お子さんとふれあっていますか?子どもはゲームに夢中で声をかけるだけ・・・というお宅も多いのでは?
 今回はお二人の先生に、子どもとスキンシップしながら、コミュニケーションを深める遊びを紹介していただきました。ぜひ、ご家族で遊んでみてください。楽しい休日は親子でふれあう絶好のチャンスです。
Part 3 親子でコミュニケーション
 小学校の高学年や中学生になると親離れをし始め、親子でのコミュニケーションが減少しがち。そのため、思春期を迎えた子どもとのコミュニケーションがとれる活動について、太田正義先生にお話をうかがいました。
 最近の子どもたちの遊びといえばゲームが思い浮かぶ方も多いかと思います。ゲーム機やスマホが普及する前の遊びといえば、外で友達と遊ぶことでした。今の遊びとひと昔の遊びの変化をとらえることで、現代の子どもたちに不足しているものがあることがわかります。それは次の四つです。
POINT
1 他者とのコミュニケーション
2 全身運動
3 創意工夫の余地
4 直接的な経験
 親子活動の際には、これらのポイントが含まれるものを選ぶことで、子どもに不足している体験を補うことができるでしょう。
 私のおすすめはキャンプです。キャンプには四つのポイントがすべて含まれています。それに加え、非日常的な空間の中に身を置くことで、普段は恥ずかしくて親と距離をおく子どもでも、親子での活動に取り組みやすくなります。キャンプ道具がない場合でも、県内各地にある施設では宿泊型のイベントを企画しているので利用するといいでしょう。
 このようにポイントがすべて含まれた親子活動ができればとてもいいのですが、それはむずかしいので、一つのポイントでもかまいません。
 たとえば趣味の共有などもおすすめです。子どもの好きなことについて一緒に学ぶことができれば会話の幅も広がり、子どもとのコミュニケーションがとりやすくなります。また、趣味を共有することで子どもだけではできなかった領域まで趣味を広げることができます。それは直接的経験を増やし、他者とのコミュニケーションを広げていくことにもつながっていくでしょう。
 一緒に映画を見に行くこともおすすめです。映画を見たあとに感想を言い合えば立派なコミュニケーションとなります。映画に限らず、美術館や博物館、科学館、テーマパークなど体験型の施設もいいでしょう。ここで肝心なのが親子で楽しめる場所だということです。親自身も楽しみ、会話が弾むことが大事なのです。
 これまでの生活を振り返り、お子さんに不足していると思われるポイントを補いながら楽しい親子活動を行っていきましょう。
「思春期の親の心構え」
 思春期になるとわが子が何を好きなのかわかりにくいことがあります。そんなときは少しでも子どもが興味ありそうなことに誘ってみましょう。断られることもあるでしょうが、気軽にほかのことにも誘ってみるような余裕が大事です。思春期の子どもたちはその日の気分で返事が変わることがよくあるものです。日を改めて再挑戦してみてください。簡単に受けてくれるかもしれません。

松井孝彦
 レクリエーションコーディネーター
 遊びの玉手箱 主宰
 パネルシアター研究家
太田正義
 NPO法人子どもの体験活動 サポートセンター 理事長
 常葉大学教育学部講師

競争が苦手な子

 「心療内科医 Dr.純子のぴりっと生きよう」第2回より、「競争が苦手な子」の引用。
 うちの子は競争が苦手で心配です。こんなことで将来、社会で生き残っていけるかどうか・・・」
 こんは声をよく聞きます。そのたびに、「ちょっと待って」と思ったりします。競争が苦手、と一言ですませてしまいがちですが、じつは競争が苦手であることの背景について、目を向けることが必要です。もし、お子さんが競争が苦手なら、どんなとき、どのように苦手なのか客観的にとらえてみましょう。
 母親はつい競争の「結果」である勝ち負けだけに視点がいきがちですが、競争の「プロセス」について調べてみてください。
「競争するといつもビリ」その原因は・・・
 というのは、私自身も子どものころ、「競争が苦手な子」というレッテルが張られていました。
 運動会でかけっこをするといつもビリか、ビリから二番目。授業中に
 「この問題わかった人は?」
 と先生が生徒に呼びかけても
 「ハーイ」
 と大きく手を振って自分に当ててくれるようにアピールする同級生を眺めているような、かなり出遅れているタイプでした。
 教師の評判は「競争が苦手な子」、親もその言葉と結果に納得、という子ども時代でしたが、私自身は、なぜかけっこがビリになるのかという理由がよくわかっていました。
 当時のかけっこは、コースがグラウンドにきちんと決められていなかったのです。ヨーイ、ドン、で一斉にスタートするとだれもがいちばん有利な内側のコースを走ろうと、隣の子どもを押しのけつつコースを確保しようとします。私はそれが絶対に嫌なのです。隣の人を押しのけて進むのも嫌だし、こづかれるのも嫌、というわけで皆に先に行かせると自分は遅れてしまうことになるのです。
 ですから内心、このかけっこシステムではなく、コースがきちんと決めてあれば結果は違うだろうな、などと思いつつ、「競争の苦手な子」という評価を甘んじて受けていました。教師にとっては「かわいくない子」だったと思います。
 授業中も同様です。人を押しのけつつ、自分を当ててくれ、と手を挙げるのは絶対に嫌、普通にしっかり前を向き、教師のほうを見て手を挙げて、そんな自分を当ててくれる教師がいればそれでいい、声が大きく目立つ子だけを当てる教師はそれはそれ、なんて思っていました。
 しかし、人を押しのけるのは嫌だけど、自分のやることをしっかりやりたい、とは思っていましたし、押しのけずにできることを見つけないと自分は社会で生き残っていけない、と自覚していました。自分がこれまでに進んできた道を振り返ると、そのほとんどは、人との競争ではなく、人がしていない分野、新しい分野の開拓だったように思いますす。
子どもは子どもなりに、自分について気づいているものです。
 ですから、「競争が苦手な子」という言葉を聞くと、
 「それはどうして」「どんなときに?」「どんなふうに苦手なの?」
 とたずねたくなるのです。
 いろいろなお子さんがいます。個性はさまざまです。自分をアピールし、どんどん進んでいけるお子さんをうらやましく感じる母親も多いでしょう。しかし、子どもは子どもなりに自分の特徴や傾向について気づいているものです。かつて私がそうであったように。そして自分はどうやったら社会で適応していけるかしら、なんて思いをめぐらしているものです。
 そんなとき、共に考えサポートできる母親がいたらどんなに素敵でしょう。
-profile-
海原純子
(うみはら じゅんこ)
 1976年東京慈恵会医科大学卒業。日本医科大学・特任教授。昭和女子大学客員教授。医学博士。心療内科医として心の問題について全国で講演活動も行っている。現在、読売新聞、毎日新聞などに連載をもつ。近著に『こころの格差社会』(角川書店)、『困難な時代の心のサプリ』(毎日新聞)などがある。

http://www.umihara.junko.com
プロフィール

ニャン太郎

Author:ニャン太郎
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