FC2ブログ

月50時間…残業多い厚労省 霞が関の10労組で調査

 2016年8月31日 06時12分のニュースに「月50時間…残業多い厚労省 霞が関の10労組で調査」という記事が出ていた。
 国家公務員は、多くても月50時間の残業なんですね。もっと残業時間の多い、かつ、残業手当の出ないブラックな仕事もあるのにね!!!
 中央省庁の労働組合でつくる「霞が関国家公務員労働組合共闘会議」は、2015年の職員の残業時間は月平均36・7時間だったとのアンケート結果をまとめた。省庁別では、回答を得た組合のうち厚生労働省の厚生部門が56・4時間、労働部門が53・7時間でワースト1、2位を占めた。
 アンケートは今年3月に行い、非組合員も含め約2200人が回答。共闘会議傘下の17組合のうち10組合が参加した。
 過労死ラインとされる月80時間以上の残業をした人は9・0%いた。「過労死の危険性を感じたことがある」は27・6%。これらの項目は厚労省の労働部門がワーストで、厚生部門が続いた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016083101000752.html
スポンサーサイト

学力調査 揺らぐ信頼性 指導の目的消え、競争過熱

 2016年8月24日の朝刊「学力調査 揺らぐ信頼性 指導の目的消え、競争過熱」の引用。
 文部科学省が毎年4月に実施する「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の結果が9月に公表される。しかし、指導に生かすという当初の目的からずれ、地域や学校間の競争を招き、順位を上げるための対策が全国で過熱している。沖縄県内の中学校では、一部の生徒の答案用紙を平均点が下がるなどの理由から除外する事態も常態化していた。調査の信頼性が根幹から崩れかねない現状に、各地で見直しを求める声が上がっている。
(浅井弘美)
■酷似問題で練習
 「授業時数の確保が難しい中、(学力テスト対策に)多くの時間を費やし、本来の学習内容が進まない」「県教委や管理職は、県別順位のアップを過剰に意識している」
 滋賀県教職員組合が本年度実施した全国学力テストの実態調査で、教員から悲鳴が寄せられた。県内では2013年度の結果がほとんどの科目で全国平均を下回ったことを受け、学力向上対策が強化されてきた。
 授業中に学力テストの過去の問題を解かせたり、放課後や休み時間、春休みの家庭学習で、調査を意識したドリル学習に取り組んだりする学校が増えた。学力の定着をみるため県教委は昨年度から小学3年~中学2年の全児童生徒に「学び確認テスト」を実施。調査に酷似した問題が出題され、学力テストの「事前練習」との指摘もある。
 この状況は滋賀県だけにとどまらない。成績下位だった岡山県は、小中学生ともに「全国10位以内」の達成を掲げ、学力テスト直前に児童生徒に過去問に取り組ませていた。岡山県教職員組合の幹部は「過去問を解かせてまで調査する意義があるのか」と憤る。
■行事減らし対策
 毎年上位に名を連ねる秋田県では、学力テスト終了後、各校で採点し、設問ごとに分かった課題を分析し、授業改善に生かしている。
 毎年12月には全国学力テストの類似問題を県独自の学力調査に導入している。
 一昨年から小学生の成績が躍進した沖縄県では秋田県と人事交流を図ってノウハウを吸収し、授業を改善。テスト直前には過去問などを活用して集中的に補習する。給食の時間を割いて補習に充て、毎年開催していた学芸会を2年に一度にするなど、行事を簡素化する学校も出ている。
 全国から視察が絶えない秋田県では、好成績を維持するプレッシャーから「順位が下がればいいのに」と嘆く教員もいるという。
■反省生かされず
 学力テストは「ゆとり教育」批判などを背景に07年度、43年ぶりに復活。1960年代に中学生を対象に行われたが、知的障害の子どもを休ませたり、教員が答えをほのめかしたりといった不正が横行し、中止した経緯がある。
 この反省は生かされていない。山口県の小学校で、調査直前に国語の問題を解く順番を過去の傾向に基づいて児童に指示していたことが今年3月に発覚。そして今回、沖縄の中学校では、不登校や授業を欠席がちな生徒の答案用紙を除いて、文科省に送付。学力向上が必要な生徒は切り捨てられている。
 文科省は、テストの点数を上げることを主目的に過去問などで対策をしないよう今年4月末、都道府県の教委宛てに通知したが、現状は変わっていない。沖縄県内の中学校の男性教諭は「沖縄の学力が上がったのは、過去問対策の結果だ。指導の改善なら、定期テストや県の学力テストでもできる」と話している。
「全国のこれまでの主な学力向上・テスト対策」
・北海道
 子どもらに「悔しくないのか」と奮起を促すプリントを4年前に配布
・秋田県
 県独自の学力調査や高校入試を活用してテストの課題を改善
・大阪府
 テスト結果を高校入試の内申点評価として昨年度活用
・静岡県
 成績が全国平均以上の学校長名を2、3年前に公表
・徳島県
 小中学校の教員が過去問などを解き傾向を授業に反映
・岡山県
 学力向上など成果を上げた小中学校に応援費100万円を交付
・山口県
 県独自の学力調査や指導力のある教員を学力向上推進教員に任命
・沖縄県
 県独自の学力調査や単元ごとのウェブを利用したテストを実施

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2016082402000124.html

学テ、一部生徒の答案除外 沖縄の複数校「平均点下がる」と

 2016年8月24日の朝刊に「学テ、一部生徒の答案除外 沖縄の複数校「平均点下がる」と」という記事が出ていた。これじゃあ、何のための「全国学力テスト」なのか分からないね!!!文部省はだいぶ前に「業者テスト廃止」なんていうことをやっていたし・・・!国は、何を考え、何をやっているのでしょうかねぇ~???
 今年4月に小学6年と中学3年を対象に行われた全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、那覇市の中学校が、受験した一部の生徒の答案用紙を「平均点が下がる」などを理由に除いて文部科学省に送っていたことが分かった。関係者によると、過去にも複数の学校で同様のことが行われていた。文科省の担当者は、中学校の対応に関して「報告を受けていないので答えられない」と話している。
 那覇市の教育関係者によると、答案用紙を除外したのは、不登校や授業を休みがちな3年生5人程度。担任らは「指導していないから学力の改善はできない」「(答案用紙を交ぜると)平均点が下がる」などを理由に、これらの生徒の答案用紙を欠席扱いとして除き、残りの受験生の答案用紙を文科省に送った。沖縄県教委の担当者は「すべて調査したが、報告として上がってこなかった」とコメント、文科省の担当者は「沖縄県に照会し、市町村教委に調査してもらったが、そうした事例はなかった。新たな情報がないため、手の施しようがない」と話している。
 また、関係者によると、少なくとも8年前から複数の中学校でも同様のことが行われていた。関係者は「当たり前のことで、これまで特に問題にはならなかった」と話している。
 沖縄県では、テストが始まった2007年度当初から都道府県別の成績で最下位レベルが続いていたが、上位の秋田県の授業スタイルにならい学力向上対策を進めた結果、14、15年度と小学6年の成績が躍進。中学3年は最下位レベルだったものの、全国平均との差が縮まっていた。
 日本教職員組合(日教組)や全日本教職員組合(全教)によると、全国の複数の地域でも沖縄県と同様の事例が報告されているという。
 今年の全国学力テストは4月19日に実施。熊本地震の影響があった地域を除き、全国の国公私立の小中学校が参加した。結果は9月に公表される見通し。
<全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)>
 文部科学省が年1回実施する学力調査。対象は小学6年と中学3年で、教科は国語と算数(中学生は数学)。それぞれ、基礎知識を問うA問題と応用力や読解力をみるB問題がある。3年に1度、理科が加わる。2007年度に43年ぶりに全員参加で復活したが、民主党政権下の10年度と12年度は抽出方式で行われた。知的障害のある児童生徒などは対象外となる。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016082402000117.html

新学習指導要領 欲張り過ぎていないか

 2016年8月23日の朝刊の社説欄より、「新学習指導要領 欲張り過ぎていないか」の引用。
 次の学習指導要領で、小学校で英語が教科になる。結局、高学年の現行35時間に、さらに35時間を時間割に組み込むことができずに、「現場でなんとかしなさい」ということのようです。カリキュラム・マネジメントという言葉を使ってはいますが、時数を確保することだけがカリキュラム・マネジメントではないですし、管理職、教務が各校の教育課程を相当変更しないと実現はできません。短時間学習なんていうのも言っているようですが、当然、子どもたちの負担増です。
 子どもは楽しいと感じたらほっておいても夢中になる。だが、そううまくはいかないのが学校教育だろう。次の学習指導要領は転機となる可能性を持つが、欲張り過ぎては理念倒れになりかねない。
 小中高校では二〇二〇年度から順次、新しい指導要領が実施される段取りだ。中央教育審議会が公表した青写真には、戦後の工業化社会を支えてきた学校教育を大きく転換するねらいが示された。
 グローバル化や情報化、少子高齢化が進み、社会の将来予測は難しい。与えられた課題を効率良くこなす力よりも、新たな価値を創り出す力の育成に主眼を置くということだろう。
 人工知能やインターネットに象徴されるように、現代社会の諸相は、もはや教科書の枠組みには収まりきらない。移り変わる世の中との結びつきを常に意識させ、教科に横ぐしを刺して考えさせる。その改革の方向は理解できる。
 そのために新指導要領では、何を学ぶかに加えて、何ができるようになるかという成果主義の考え方を重視した。そして、学力保障の手段として、授業の柱に「アクティブ・ラーニング」を据えるよう促したのが最大の特徴だ。
 先生が一方的に教えるのではなく、子どもたちが主役となって議論したり、調べたりして協力しながら考え、学ぶ方法を指す。
 さまざまな見方や発想と触れ合えば、参加意識が高まり、やる気に火がつく子が増えるかもしれない。他者を思いやり、個性を認め合うという成長も期待できよう。
 もっとも、先生に相応の指導力があればの話である。
 異質の技量を問われ、授業準備や教材づくりのあり方も見直しを迫られる。控えめな子や自信のない子、障害のある子への目配りを欠いては、学力格差を生みかねない。一朝一夕には実践できまい。
 しかも、新指導要領では、かつての“ゆとり教育”との決別を鮮明にし、学ぶ量は減らさない。
 国際化に対応すべく、小学五年から英語を教科にする。情報化をにらみ、小中高校のプログラミング教育を充実する。大学入試改革に伴い、高校の国語や地理歴史などの主要科目を再編する。
 新指導要領には、日本を没落させまいとする焦燥感さえ漂う。だが、先生の過重労働を改善し、創意工夫のための裁量を担保せねば、現場は疲弊するに違いない。
 何より主役は子どもたち一人ひとりだ。国の教育戦略によって人生を翻弄(ほんろう)することは許されない。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016082302000132.html

道徳教育 心を評価できるのか

 2016年8月17日の朝刊の社説より、「道徳教育 心を評価できるのか」の引用。
 思いやりや規範意識の土台となる道徳性は、成長ぶりを把握しうるものなのか。文部科学省の専門家会議が打ち出した道徳科の評価のあり方には疑問が残る。先生の好みに左右されてはたまらない。
 これまで教科外の活動とされてきた小中学校の道徳の時間は、二〇一八年度から順次、正式の教科に格上げされる。先生は検定教科書を用いて授業を行い、子どもの成長を評価せねばならない。
 道徳の教科化論議は、大津市でのいじめ自殺を一大契機として加速した。専門家会議がまとめた指導や評価の方法に従えば、いじめは解消されるのか。
 効果的な指導法として、例えば仲間との話し合いや役割演技を通して、ものごとを多角的、多面的に考えさせるという。「議論する道徳」の導入を目指す文科省の既定方針を踏まえたものだ。
 確かに、子どもに徳目を暗唱させるとか、偉人の生き方を模範として強いるといった心配は不要なのかもしれない。それでも、なぜ教科化なのかは理解し難い。
 情意や信念、態度、行動、性格特性をふくめ人格を形成する道徳性は、考え、議論すれば養われるのか。系統立てて組織化された国語や社会、理科などの知識や技術を学ぶごとく身につくのか。科学的な根拠ははっきりしない。
 評価法については、公平、公正が担保されない懸念がある。
 子どもを比べず、成長過程を数値ではなしに記述で表し、入試の合否判定には使わないというたがをはめた。それ自体が心のありようの品定めの難しさを物語る。
 では、どうやって変化を知るのか。発言や感想文、また仲間の話を聞き、考える姿を追跡して、問題を多様な視点から捉えたり、自分事として理解したりできるようになったかを見取るという。
 ならば、先生は学級の一人ひとりと分け隔てなく信頼関係を築くことが前提となる。子どもが場の空気を読み、先生の顔色をうかがうようでは、真の評価はおぼつかない。多忙な先生が親身かつ丁寧にこなせるのか。
 いじめ問題に立ち戻れば、子どもの道徳性の欠如にばかり原因を求める近視眼的な風潮は、背景に横たわる深刻な事態を覆い隠しがちだ。
 競争一辺倒の学校や経済格差が広がる家庭、結びつきの薄い地域、拝金主義が漂う社会…。こうした不道徳な環境の改善こそが先決であり、政治の重要な責務でもある。それを棚に上げて、子どもの内面に介入するのは筋違いだ。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016081702000143.html

先生の一日

 2016年8月8日の朝刊「放課後」より、「先生の一日」の引用。
 この記事にどのようにお考えでしょうか?「忙しいのは当たり前」でしょうか?子どもたちと向き合う時間はしっかりと確保した方がいいと思うんですけど・・・。
 一日中教室にいて、先生はトイレに行く暇もない。愛知県の小学校を取材していて、ふと思った。先生は、いつ休んでいるんだろう。
 授強調文業が終わっても仕事は山積み。部活動の指導、職員会議、保護者への対応・・・。「授業後の方が忙しい」とこぼす先生もいた。国際調査でも、日本の中学校教師の労働時間は一週間で約54時間。参加国の中で最長だった。
 とはいえ、先生に向けられる目は厳しい。「忙しいのはみんな同じ」「労働時間で言えば、自分はもっと働いている」。そんな声もあった。
 「自分の方が大変と言い合うのは不健全な展開」と名古屋大の内田良准教授(教育社会学)。「それよりも、お互いに労働環境をよくしていくことに、力を入れた方がいい」
 多くの先生が「忙しいのは仕方ない」と言う。子どものための時間を削りたくないからだ。そんな先生の善意に甘えず、働きやすい環境づくりができないか。取材を通して模索したい。
(長田真由美)

<出口求めて 非行に走った17歳と家族の証言> (4)支援スタッフ・内藤祐清さんの目

 2016年7月30日の朝刊より、「<出口求めて 非行に走った17歳と家族の証言> (4)支援スタッフ・内藤祐清さんの目」の引用。
 彼が少年院にいたとき。NPO法人「再非行防止サポートセンター愛知」(再サポ愛知)に、母親から依頼があり、院内で面会しました。親元から離れることを彼に勧めても「家に戻りたい」「高齢の親の世話をしたい」と話していたが、出院してみると実際には難しい。二カ月ほどで二、三度、親と衝突したようです。母親は息子を思うがあまり一生懸命。理想とかけ離れた行動をとる息子に、否定的な言葉を投げかけてしまう。少年も、何かあれば親が尻拭いをしてくれる、という甘えがある。
 衝突の後、私が住職をしている寺に少年に泊まりに来てもらい、親と距離を置いて考えてもらったり、私と少年とお母さんの三人で食事をしたりして、私が間に入りつつ互いの気持ちを確認する時間をとってもらいました。
 泊まった日、自分から非行に走るきっかけになった小学生のときの出来事を話してくれた。親にも少年院の教官にも話さなかったそうです。「再サポの人なら、話してもバカにされないと思った」と言ってくれた。自分の弱さを自分で受け止める姿に、成長しているな、と思いました。
 お母さんの言うように、生活面ではだらしないところもあるかもしれないが、法に抵触するようなこともしていない。できていない面につい目がいってしまうが、成長した点に目を向けることが大切ですよね。
 少年院を出ても家族関係が悪くて居場所がなく、再び非行に走る子は珍しくない。僕たちの役割は親子それぞれの話を聞き、歩み寄りを一緒に考えていくこと。親子だと頭で分かっても感情的になってしまう。すぐには無理でも、少しずつでも関係が良くなっていけばと思いながら、サポートしています。
 お母さんには「親も変わらないといけない」と伝え続けた。最近は意識して息子を褒めているようです。「息子に不満ばかりだったけど、今は自分が変わる難しさに悪戦苦闘しています」と言うのを聞き、彼女の中で何かが少しずつ変化しているのかなと感じます。
 少年は今、朝八時から夕方五時まで工場で働き、夜は定時制高校に通っています。この前、そのことで母親に「出院して初めて褒められた」とうれしそうに話していました。家族一人一人が自らを省みて、歩み寄りの努力を重ねることで、一歩一歩、着実にいい方向に進んでいると思います。
     ◇
 取材中、芥川龍之介の小説「藪(やぶ)の中」を連想した。当事者の言い分を聞けば聞くほど、原因と結果の因果関係が分からなくなる。少年事件もそうだと思う。だからこそ、温かい目で見守る第三者の存在は大きい。きっと非行の出口へのカギを一緒に見つけてくれるはずだ。 =おわり
 (取材・構成、芳賀美幸)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201607/CK2016073002000191.html

<出口求めて 非行に走った17歳と家族の証言> (3)父(60代)の戸惑い

 2016年7月29日の朝刊より、「<出口求めて 非行に走った17歳と家族の証言> (3)父(60代)の戸惑い」の引用。
 次男は姉、兄と十歳以上離れ、実質一人っ子のような状態で育ちました。同居していた私の母は孫に甘く、好きなものは何でも買い与えた。姉と兄にも同じようにしたけど、決定的に違うのは次男は限度を知らなかった。小学生の時から塾代を遊びに使ったり、高校生になれば小遣いをすぐにパチンコですってしまったり。金に困ると、祖母に小遣いをせびっていた。祖母も金を渡さないと外で悪い事をすると考えていたのだと思います。二年前、祖母が亡くなると家の金を勝手に持ち出すようになった。
 上の子たちと同じ育て方をしたつもりなんですがね。付き合う友達の影響も大きいのかもしれません。長男や長女はおとなしく真面目で、友達もそういう子が多かった。次男は社交的で、どんな人とでも仲良くなれる半面、影響を受けやすいところがあった。
 数年前に定年退職しましたが、よくいわれるような「仕事が忙しくて家庭をないがしろにする父親」だったとは思っていません。平日の帰宅時間もそう遅くなりませんでしたし。ただ、次男が外を遊びまわっていて、夕飯を一緒に食べたりすることはあまりなかった。
 妻への暴力のことは、妻が「市役所に相談にいく」と言ったときに初めて知った。私が見ている時は暴力はふるいません。私が居間にいて、二階の次男の部屋からドンという大きな音が聞こえ、行ってみると妻が床に倒れていた。「殴ったのか」と次男に詰め寄ると、次男は「だって、お母さんがしつこいから」。私が手を上げそうになったら、妻が必死に止めてきた。後で「お父さんに言ったら、次男を殴るから伝えなかった」と言われました。
 次男を叱り、妻にも「構い過ぎるな」と。でも、二人の耳には届いていないようでした。けんかを繰り返す二人に諦めの気持ちもあって、次第に口をつぐんでしまった。少年院を出た後、NPO法人「再非行防止サポートセンター愛知」(再サポ愛知)の方に間に入ってもらい、次男と金銭面についてルールを決めました。月一万円で自分でやりくりすること。次男からは「自分で考えて行動したいから、何から何まで口出しをしないで」と言われました。でも妻は心配性で、次男に見つからないように財布をチェックしているようです。「本人を信じて見守るしかない」と何度も言っているんですけどね。好きにさせて、失敗するならすればいい。
 次男は定時制高校に通いながら昼間は工場で働いています。私と同じ業種で、仕事の話をよくするようになりました。この前、次男から「原付きバイクの免許の試験に受かった」と電話が来たんです。しかも、なぜか二回も。少年院に入る前は、いくら電話をかけても無視されていたから、少しずつ変わってきているのかなとうれしくなりました。
     ◇
 親子間の愛情の濃さゆえに互いの感情がもつれ、出口を見えにくくしてしまうのだろうか。支援者の再サポ愛知のスタッフは、少し距離を置く“第三者”の視点で、立ち直りへの道筋を示す。
 (取材・構成、芳賀美幸)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201607/CK2016072902000167.html
プロフィール

ニャン太郎

Author:ニャン太郎
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
COUNTER
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR