FC2ブログ

6・3・3制改革に疑問も

 2014年9月22日の朝刊に「6・3・3制改革に疑問も」という記事が載っていた。
「小中一貫校」制度化の提言
 政府の教育再生会議が7月に出した「第五次提言」では、いわゆる中1ギャップの解消などを目指して、小中一貫校を制度化する学制改革が盛り込まれている。制度を大幅に変える”改革”だが、教育現場や研究者からは疑問視する声も聞かれる。
発達段階が異なる/新たに「高1ギャップ」

 学校教育法が制定された1947年以来、小学校6年、中学校3年、高校3年の六・三・三制が定着している。提言では小中学校の9年間を「4・3・2」「5・4」など弾力的に設定。将来的には高校の3年間も含めて、「5・4・3」「5・3・4」「4・4・4」などの区切りも検討するとしている。
 提言では、特例的に実施されている小中一貫校の取り組みで、いじめや不登校が急増する中学1年での課題が緩和でき、学力向上の報告もされている、と効果をうたった。
 6・3・3制の研究を長年続ける芦屋大(兵庫県芦屋市)の三羽光彦教授(60)は、提言に「小学校と中学校では子どもの発達段階が異なる。それぞれに応じた教え方、学校行事があり、分けるべきだ。1つにすれば思春期の子どもの発達の遅滞を招く恐れもある。仮に中1ギャップが解消されたとしても今度は高1ギャップが起きるだろう」と警鐘を鳴らす。
 三羽教授はさらに問題点として、公立の小中一貫校が広まれば、私立の中高一貫校との間で中学校が異なる位置づけになると指摘。大学入試に有利な中高一貫校には、裕福な家庭や都市部の家庭の子が集まり、「経済や地域間の格差がますます開く制度になる」と言う。
   ☆
 愛知県豊橋市の飯村小学校。9月はじめの水曜日、子どもたちのはしゃぎ声がひときわにぎやかに校庭に響き渡った。この日は、月に一度の「なかよしタイム」。学年の垣根を越えて、6年と1年、5年と2年、4年と3年、と上級生と下級生がペアを組んで縦割りで遊びに興じる。指導する天野秀典教諭(40)は、にこやかに見て回り、「夏休み明けとは思えないほどいいねえ」と、子どもたちに負けない大声を掛けていた。
 「なかよしタイム」に向けて、上級生は下級生がどうすれば楽しめるか知恵を絞る。天野教諭によると、4年生から下級生の世話をする立場になり、少しずつ思いやりの気持ちが成長。6年生になると、1年生が楽しむことを優先して考えるようになる。この日の鬼ごっこでも、6年生と1年生が二人一組で手をつなぐルールをつくり、体格差を埋めるようにした。
 「授業でも部活でも、5年生のときはできなくて、6年生になるとできることが出てくる」と天野教諭。「そうして『さすが6年生』と言われると、ますます最高学年の自覚、責任感が出てくる」と話す。
 児童会執行部やクラス代表らの会議をスムーズに進行していた児童会長の堀内源君(6年)は「過去の6年生がしっかりできていたので」と振り返った。あいさつ運動などを担当する委員会で委員長を務める朝倉堅太君(同)は「5年生のときだったらここまで引っ張れないかな・・・」と話す。
 提言では、現行制度が導入された当初に比べ、子どもの身体的成長や性的成熟が約2年早期化しているとするが、天野教諭は現状を「6年生で男子の声変りが始まり、落ち着きが出てくる。男女の体格的なバランスが均衡してきて、ちょうどいい区切りだと思う」と捉えている。
   ☆
 中1ギャップに対しても、飯村小では6年生で複数科目で教科担任制を導入し、また豊橋市内の別の小学校でも部活動に中学生が参加する機会をつくるなど、小、中の垣根を低くするように対策を取っている。天野教諭は「小中学校が連携してできることを工夫している。学校の切れ目を変えるより、今のいい部分を受け継いでいけばいいのでは」と話す。
 三羽教授は「必ずしも6・3・3制という区分にはこだわらないが、中学校は学問と職業観、社会への意識をバランスよく育てないといけない。小学校と一緒にしてできるのだろうか」と話した。

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ニャン太郎

Author:ニャン太郎
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
COUNTER
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR