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”ダメな子”はあなたの心が生む?

 「心療内科医 Dr. 純子のぴりっと生きよう 第1回」の引用♪
 はじめまして、私は心療内科の医師をしています。心療内科という名前はみなさんご存じだと思いますが、それでは精神科とどのように異なるかおわかりでしょうか?精神科がこころを主体にした症状の方の治療をするにに対し、心療内科では、体の症状が主体となっているけれど、その背景にこころが大きく影響している疾患をかかえた方の治療を行います。診察していて気づくのは、受診する方の症状に子ども時代の親子関係や親子関係やコミュニケーションスタイル、親の価値観などがかかわりをもっていることです。
 そこで、これから6回にわたり、親子のいい関係を築くヒントについて心療内科の視点でお話ししていきたいと思います。
   ◆
 さて、それでは第1回は「レッテル張り」をとりあげてみましょいう。私たちは買い物に行くと商品のラベルやレッテルを見て選びますね。たとえば、紙パックにしょう油とレッテルが張られていればしょう油だと思い、ミルクと表示があるレッテルを見てミルクだ、と認識します。当然ですね。でももし、だれかがまちがえて、あるいはいたずらしてミルクとしょう油のレッテルを逆に張っていたらどうでしょう。家の冷蔵庫で子どもがいたずらで逆に張っていたら大騒動ですね。ミルクとしょう油ならまちがえて飲んでしまうことはないでしょうが、それでも私たちがどんなにレッテルを重要視しているかおわかりだと思います。それが問題なのです。人に対してレッテル張りをしてしまうと心理的影響はとても大きいのです。
私たちはレッテルを見てものごとを認識します。
 あるとき、20代前半の女性が受診したことがあります。仕事に行けない、だるい、職場に行こうとすると頭も痛くなるし、いつも体調が悪いという訴えでした。お話を聞くと、「自分はあまりがんばって仕事をしてはいけないたちなんです」とおっしゃいます。どうしてですか、と理由をたずねると、「私は体が弱いんです」という答えです。しかし、その方はとくに大きな病気をしたことがなく、身体的な問題は皆無です。「体が弱い」と自分で思っている根拠は何か、不思議に思って聞いてみました。するとその方は「母がいつもそう言っていました」というのです。その方のお母様は、つねづね「おまえは体がもともと弱いから無理しちゃダメよ」と言っていたそうで、その言葉を聞いていた女性は「自分は弱い」と思いこんでしまっていたのでした。
何げないレッテルが可能性を見えなくしている?
「体が弱い」と張られてしまっていたレッテルを少しずつはがすようなコミュニケーションをとりながら治療を行い、現在は子育てをして仕事も続けるたくましい女性に変身しました。
   ◆
 「あなたは○○が苦手」、「この子は○○ができない子」という言葉、けっこう深い意味もなく使うことがよくあります。また「この子はのろい子」「この子は忘れ物をよくする子」というように、ご自分の心の中で子どもに対してレッテル張りをすると、そのレッテル以外の可能性をまったく見つけられなくなってしまいます。いやな人に「いやな人」というレッテルをはると、その相手がいやなことばかりするように見えて、ますます嫌いになるというメカニズムがあるのです。
 一度心の中を点検し、お子さんに対し、決めつけたり、思いこんだりしていることがないか点検することも大切です。
海原純子(うみはら じゅんこ)
 1976年東京慈恵科大学卒業。日本医科大学・特任教授。昭和女子大学客員教授。医学博士。心療内科医として心の問題について全国で講演活動も行っている。現在、読売新聞、毎日新聞などに連載をもつ。近著に『こころの格差社会』(角川書店)、『困難な時代の心のサプリ』(毎日新聞)などがある。

http://www.umihara.junko.com
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