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家に金がないから諦めさせるのか

 『内外教育』の巻頭コラムより、「家に金がないから諦めさせるのか」の引用。
文部科学省大臣官房総務課長 浅田和伸
 私が通った離島の中学にも部活動は三つあったが、運動神経抜群なのに「ユニフォームが買えない」という理由で入らない同級生がいた。その後、彼の親は自死したと聞く。部活動に何で高いユニフォームが必要か、今でも疑問に思う。だが、人のそう言って賛同してもらえた例がない。皆、本当の貧しさを分かっていないのではないか。
 中学校長時代、しょっちゅう切れて暴れる生徒がいた。ある時、大きなガラスを蹴り、割ってしまった。教員から指導された後、放課後に彼が一人で校長室に来て、部屋に入るなり土下座した。「自分で弁償するから母親には言わないでくれ」と、彼なりに母子家庭の母を思っての行動だった筈だ。結局、母親にはガラスの話はしなかった。先日、その彼が大学に進学したと聞いて、本当に嬉しかった。よく頑張ったと思う。
 「教育の機会均等」は公正な社会の土台だ。しかし、まだまだ不十分だ。三つだけ例を挙げる。
 一つ目は、私立大学医学部の学費の異常な高さ。普通のサラリーマン家庭ではほぼ無理だ。国公立もあるにはあるが、医師のように公的な性格の強い職業に就くのに、金持ちでないから国公立へ行け、それが無理なら諦めろというのは歪んでいる。
 二つ目は、塾や予備校の費用負担の重さ。私は「得意を伸ばす」ためなどに学校外に塾などの支援の場がたくさんあるのは良いことだと思うが、塾や予備校へ行かなければ上級学校に進学できないかのような状況は異常だ。週刊誌の東大合格者への取材を見ても、予備校に行っていないのはごく稀だ。こんな実態があるのに、入試や公教育の在り方が今のままでいいと言う人の気が知れない。
 三つ目は、児童養護施設出身者の進学率の低さも放っておけない。こういう子たちこそ、一生懸命頑張れば道が開けるという希望を持たせてやりたい。金の心配をせずに挑戦できるような支援の仕組みを作れないものか。
 私は「教育の機会均等」にこだわり続けたい。

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