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アクティブ・ラーニングについて

 『内外教育』の巻頭コラムより、「アクティブ・ラーニングについて」の引用。
青森大学長 崎谷康文
 アクティブ・ラーニングが、教育改革のキーワードとなってきた。大学のみならず、小・中・高等学校の学習指導要領についても、アクティブ・ラーニングなど学習・指導方法の改革が重要な要素になりそうである。理由は、大きく二つ。
 一つは、学ぶ者が主体的に学ぶことができれば、一方的な教え込みよりも教育の成果が大きからである。自ら学ぶ意欲が乏しいわが国の子どもには、グループでの話し合い、調べて考えて発表させ、また、体験的な活動を通じて、学びの面白さを感じさせ、知的好奇心を刺激することが有効である。
 もう一つは、予測困難な時代となり、答えのない問題に取り組むことができる専門的知識や汎用能力が必要であり、また、解決策を見つけるには協同作業が求められ、そのための表現力や協調性が必要となっている。このような能力を身に付けるため、アクティブ・ラーニングが重要である。
 わが青森大学も、アクティブ・ラーニングの必要性を痛感し、全学協働で教育方法の転換を進めているが、いくつか注意すべきことがある。
 知識量のみを問う「従来型の学力」では不十分で、旧来の考え方を改め、新しい時代にふさわしい教育に変えなければならないが、それが全てではない。基盤は、基礎的・基本的な事項の徹底による知識や技能である。従来の指導法の全否定をすてはならない。主体性、多様性、協働性さえ身に付けばよいんではない。知識偏重を脱することは、知識軽視ではない。アクティブ・ラーニングには本物の知識修得が伴わなければならない。
 アクティブ・ラーニングは、一般的、暫定的ではなく、継続して行い、授業外の活動につなげる必要がある。発表は一生懸命やったが、学び、考える習慣が備わらないのでは困る。
 アクティブ・ラーニングは、学力伸長の手段である。学生が何を得たか、成果をしっかり評価するとともに、人格形成にどこまで寄与できたかまで見極めていくことが、大学の重要な使命である。

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