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注目のアクティブ・ラーニング

 2015年10月12日の朝刊より、「注目のアクティブ・ラーニング」の引用。
受け身の授業から「主体的な学び」へ
 教師が一方的に教え込むのではなく、子どもたちが議論や演習を通じて主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」(AL)の必要性が盛んに叫ばれるようになった。5月には、名古屋市を中心に高校教員有志らが自主的にAL型授業実践研究会を発足し、実践発表や模擬授業などを重ねて理解を深めている。合言葉は、居眠りゼロの授業-。
(築山栄太郎)
高校教員有志が研究会
 「私の授業では、黙って話を聞いている人、一生懸命ノートを取っている人は、態度が悪いということになりますから、気を付けてください」
 9月28日夜、名古屋駅近くの河合塾コスモ名古屋校。研究会のアドバイザーを務める産業能率大経営学部の小林昭文教授(62)が語り掛けると、約90人の教員が集まった教室は、どっと沸き返った。
 小林教授はAL第一人者の一人。埼玉県立高校の教員として物理を教えていた8年ほど前から始め、大学でも実践し続けている。
 この日は高校教員らが生徒になり、小林教授による「熱とエネルギー」の模擬授業を受けた。授業の組み立ては、こうだ。学習内容の説明15分、問題演習15分。確認テストを経て、振り返り15分。
 演習は①15℃は何Kか。また、300Kは何℃か②90℃の湯100gと10℃の水300gとを混ぜると何℃になるか-という設問。文系の教員らが悪戦苦闘する中、小林教授は6人が向かい合って座る席を巡回し、声を掛けた。「チームで協力できていますか」
 すると、頭を抱える教員に、先に解けた理系の教員が説明するなど、生徒同士の交流が始まった。ほぼ全員が、①の答えは「288K、27℃」、②は「30℃」と理解することができた。
 最初の説明で小林教授は、セ氏温度の単位が「℃」、絶対温度の単位は「K(ケルビン)」ということは口にせず、配布したプリントに書いていただけだったが、生徒同士のやりとりの中で自然に話題に上がり、知識として身に付いた。
 5月に始まった研究会はこの日で4回目。7月末の第3回には、教員2年目の石田秀憲・愛知県立松蔭高校教諭(25)が、自ら取り組んだ英語の実践例を発表した。
 石田教諭も、自らの説明は最初の15分にとどめ、二人一組のペアワークやグループワークを授業の中心に据える。演習は、個々の生徒が一人で考える時間を少し設けてから、グループで協力し合う形態に進む。
 AL型授業を1年以上試した結果、生徒からは「楽しい」とおおむね好評だ。担当クラスの定期試験の平均点は上がり、50点を切る生徒はほとんどいなくなった。石田教諭は「居眠りする生徒がいないからかなあ」とみている。
 ALは文部科学省が2020年にもスタートさせる次期学習指導要領の柱に位置付け、センター試験に代わる新たな大学入試に対応するためにも必要とされている。研究会の世話人を務める大同大大同高校の服部保孝校長(61)は「入試対策より、まずは授業がもっと面白いと生徒に感じてもらいたい」と、会のねらいを位置付ける。
 「研究会そのものが、一方的ではないアクティブ・ラーニング。公立私立問わず、さまざまな学校の先生に実践発表や模擬授業をしてもらい、どんな教科でもAL型授業ができるんだという認識を広めたい」と意気込む。
AL第一人者 小林昭文教授に聞く
 アクティブ・ラーニング(AL)のメリットやポイントは何か。小林教授に聞いた。
社会へもつながる形態
 人は、自分が育てられたように子どもたちを育てようとする。一方的に教え込むスタイルの授業を受けてきた先生たちが、これを変えるのは大変なこと。難しく考えず、少しでも長い時間、多くの生徒が主体的に学んでいる状態が続くような授業を目指してほしい。
 みんなでわいわいやることで、生徒自身が体験し、振り返り、気付き、新しい行動に進むというプロセスが起きる。居眠りをする生徒がいなくなり、これまで授業を聞いていなかった生徒たちが参加するようになるから、下位層の成績は簡単に上がってくる。
 ALは時間がかかり、授業が学習課程に追いつかないのではという誤解があるが、私は11月にほぼ1年間の授業を終えていた。プリントなどを工夫し、余計なことはしゃべらない、読めば分かることは説明しないのがポイントだ。
 社会人になって一人で仕事をすることはほとんどない。高校と大学の接続だけでなく、学校と社会の接続という意味でも、授業をALに変えていくことは大事だ。

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