<要注意!!クラッシャー上司> (下)暴れても、真に受けないで

 2017年3月13日の朝刊より、「<要注意!!クラッシャー上司> (下)暴れても、真に受けないで」の引用。

 クラッシャー上司は人も組織もつぶす。前回(3月6日)は、クラッシャー上司が存在することによる害悪を明らかにした。だが、今この瞬間にも毒気を吐きながら巨大化する上司がいる。この現実にどう立ち向かうか-。 (三浦耕喜)
 「クラッシャー上司に立ち向かうには、まず『あ、この人はクラッシャー上司なんだ』と見破ることが最初に必要です」。筑波大医学医療系産業精神医学・宇宙医学グループの松崎一葉(いちよう)教授(56)は、まずはクラッシャー上司と認識することの重要性を強調する。認識なくして対策なしというわけだ。
 クラッシャー上司には(1)部下を精神的につぶしながら、どんどん出世する(2)自分は正しいとの確信を持っている(3)精神的に参っている部下の気持ちが分からない-の特徴がある。
 加えて「得々と自分の若いころの武勇伝を語りたがる」という特徴も加えられるという。ちょうど今、上司になっているのは、バブル経済華やかなりしころに社会に出た世代。がんばれば成果も出たし、人的な余裕もあった。携帯電話で二十四時間縛られることもない。
 「こんな大きな仕事したんだぜ、おれは」。そう言ってみたところで、それは時代に恵まれたところもあるだろう。そう考えると、上司の顔を見るのが憂鬱(ゆううつ)という人も、少しは気分が落ち着くのではなかろうか。
 その上で「なぜ暴れているかを理解すると、さらに上司への不安を減らすことができます」と松崎教授。そのキーワードは「未熟さ」だ。仕事ができて圧倒されがちだが、実は情緒不安定という共通項もある。「赤ん坊のように泣きわめけば、周りがあやしてくれて、欲しいものが手に入ると思っている。どんなに偉そうで自信たっぷりに見えても、正体は小心で臆病で、不安と焦燥感にいつも駆られている」
 だから「ネチネチ言われた時は『ああ、これがうわさのクラッシャー上司だな』『こんな人間になってしまったのには、相応につらい生育環境を経てきたのだろう。気の毒なことだ』という程度に思うと気は楽になる」。
 クラッシャー上司は頭がいいので、言っている内容自体は理にかなっていることが多い。「だから『アドバイスありがとうございます』と形式的に礼でも言っておく程度でいい。心から感謝する必要はない」
 とはいえ、これらはとりあえずの策。根本的な対処が難しいのは事実だ。下手に「左遷」させると、行った先で一層クラッシャーになりかねない。部下をつけず、一人で完結する業務に就かせるのも手だが、仕事はチームで行うものである以上、特殊な職種に限られる。
 「クラッシャー上司を容認する風土はすぐには改善しないでしょう。だが、共感できる仲間と一緒になって会社に働き掛けていくことはできる。聞く耳を持ってくれる先輩は必ずいる。会社が成長していくためにも、クラッシャー上司を裁いて処分できる会社へと変えていかねばならない」。松崎教授は話している。
 【急募】うちの会社ではクラッシャー上司にこう対処した-。そんな知恵と体験求む。メール=chousa@chunichi.co.jp=件名に「クラッシャー上司係へ」と記入を。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201703/CK2017031302000167.html
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