『発達の気になる子の ビジョントレーニング』北出勝也(ナツメ社)1,600円+税

 視覚認知に困難を持っている子が増えているように思う。例えば「鏡文字」を書くj子、「音読ができない子」、「例文を正しく書き写せない子」・・・まだまだあるが、普通の指導者は「しっかり見なさい!」と言うしかしないだろう・・・でも、子どもたちにっては、それが見えていないんです・・・。
 「近視」の子どもにメガネなしで、「見えないはずはないでしょう!しっかり見なさい!!」なんて指導をしますか???
 視力はあるのに、見えていない子供の指導ができない指導者が多いのでは???
 「空間認知能力」を育てる「ビジョントレーニング」が必要なのでは???

学習・運動が楽しくなる
 読み書き、運動、手先の作業などが苦手な子どもたちの視覚機能を向上させるトレーニングを紹介。遊び感覚で楽しくできるものから、読み書き・学習をサポートするものまで幅広く掲載。
コピーして使える「別冊アークシート」つき
・読み書き・運動・手先を使うことに
 苦手を感じている子に
・「視覚機能=見る力」が伸びると
 学習や学校生活に自信がつく!
・学校・家庭でできるトレーニングが満載!
 すぐに使わる別冊ワークシート付き

 視覚機能の弱さをもった人は以前よりも、増えているように思います。昔より屋外で体を動かしたり、積み木や砂場でものをつくったりすr遊びが減り、屋内で小さいゲーム機を使って遊ぶ機会が増えたことが原因の一つだと思います。眼と体を大きく動かしたり、ものを見てふれたりする体験が少ないと、視覚機能が発達しにくいのです。
 視覚機能が発達する前に小学校に入った子どもたちは字が読みにくい、書きづらいという理由で学習に対する自信をなくし、勉強が嫌いになってしまうことがあります。しかし、こういった視覚機能の未熟さは、トレーニングで改善できます。またその結果、不登校だった子どもが学校に元気に通えるようになったり、友だちと仲よく遊べるようになったりする場合もあります。視覚機能が改善すれば、こういった福次効果も期待できるのです。

読み書きや運動などの苦手を感じているお子さんに ビジョントレーニングで育つ7つの力
 ビジョントレーニングは、視覚機能(見る力)を高めるためのトレーニングです。トレーニングを続けて、視覚機能がアップすると、次のような7つの力が身につきます。
①書(描)く力
・文字や図形を正しく、形を整えて書(描)ける
・マス目や行からはみ出さずにかける
・短い時間で板書を写すことができる
・筆算のとき、数字の位をそれえて書ける
②読む力
・文章を正しく、スムーズに読める
・読み飛ばしや読み違いをせずに音読できる
・文章の意味を正確に把握できる
・算数の文章問題を理科して、正しく解ける
③作る力(手先の器用さ)
・直線や曲線の上をはさみで切ることができる
・定規を使って正しく長さを測ったり、きれいに線を引いたりできる
・紙を折ったり、ひもを結んだり、手先を使った作業が苦手でなくなる
④運動する力
・飛んでくるボールを上手にキャッチできる
・ボールをラケットやバットで打つことができる
・ジャングルジムやうんていなどの遊具を怖がらなくなる
・先生のお手本通りにダンスや体操ができる
⑤集中力・注意力
・授業の間、勉強や作業に集中できる
・長い時間、読書を続けられる
・整理整頓ができる
・ものにつまずいたり、ぶつかったりすることが減る
⑥記憶力
・数学や漢字を正しく覚えられる
・覚えた文字をすぐに思い出せる
・方向感覚が身につき、目的地までの道順を覚えられるようになる
・探しものや忘れ物が減る
⑦イメージ力
・文字や図形の形を正しく把握できる
・見本となるパズルの形を見て、同じようにつくることができる
・上下左右を正しく認識できる
・ものとの距離感を理解して、スムーズにつかんだり、よけたりできる

読むこと・書くこと・運動が苦手 「見えにくさ」が原因かも
 視力がよくても、ものが見えにくいことが原因で、読み書きや運動、生活面に困難が生じることがあります。子どもにこんな様子はみられませんか?
POINT
視力がよくても「見えにくい」ことがある
 「ものが見えにくい」というと、近視や遠視など視力の問題と考える人が多いでしょう。しかし、視力検査では問題がないのに、音読すると同じ行を何度も読んでしまう。板書を写すのに非常に時間がかかる、文字が二重に見えるといった悩みを抱える子どもがいます。
 実は見るためには、視力だけでなく、見たものに視線やピントを合わせたり、形や色を見分けたり、また、見たものを脳で処理して体を動かしたり、さまざまな能力が必要です。これらすべての「視覚機能」が正常に働いてはじめて、ものを正しく、はっきりとらえることができるのです。
 もし、視力はいいのに、下記のような様子が見られる子がいたら、それは「視覚機能」に何らかの問題があるのかもしれません。
POINT
気づかれない「見えにくさ」の問題
 見えにくさの問題のやっかいなのは、本人がも周りの大人も、それに気づきにくいところです。本人は、他人と見え方を比べることができませんし、小さいころからその状態で生活しているので、見え方がおかしいと自覚するのは難しいでしょう。
 周りの大人も、読み書きや運動に問題があっても「勉強の苦手な子」「不器用な子」ととらえ、「できないのは、努力が足りないからだ」と誤解して間違った指導をすることが少なくありません。万が一、その子の見え方で気になる様子があったとしても、「この子は視力が悪いのかな」と、視力の問題だと考える人がほとんどです。
 見えにくさを引き起こす視覚機能の問題は、まだ十分に知られていませんし、検査や診断ができる専門家も日本にごくわずかです。そのため、医師などの専門家でも問題に気づかないことも。しかし、だれかが子どもの異変に気づき、適切な訓練(ビジョントレーニング)をはじめられれば、効果は必ずあらわれます。何歳であっても手遅れということはないのです。
「こんな様子が見られたら「視覚機能」の問題かも!
・同じ行を何回も読んだり、読んでいる場所がわからなくなったりする
・文字が読めないほど汚かったり、マスからはじ出したりする
・頭を動かしながら本を読む
・板書を写すのに異常に時間がかかる
・手先が不器用で、おはしやはさみをうまく使えない
・集中して見ることが苦手で、話を聞くときに、たえず視線を動かす
・ものや人によくぶつかる
・投げられたボールがうまく受け取れない
   ↓
ビジョントレーニングが必要
 適切にトレーニングを行って、視覚機能がアップすれば、以上のような「見えにくさからくる」さまざまな悩みも次第に解決していく

子どもの見る力が育ちにくい理由
・子ども同士で遊ぶ時間の減少
 子どもの習い事の増加、また子どもだけでは外出できないような危険な場所が増えたことなどによって、子どもが友だち同士で遊ぶ機会が減っている。
・遊ぶ場所の減少
 空き地や草原、ボール遊びができる公園など、子どもが体を動かして遊ぶ場所が減っている。
・室内遊びの増加
 環境の変化によって、子どもの興味も変わり、屋外で体を動かして遊ぶよりも、室内でゲームをしたり、テレビやDVDを見たりして遊ぶ子どもが増えている。
   ↓
 眼と体を大きく動かす機会が少ない
   ↓
 見る力が十分に育たない可能性も
MEMO
子どもが感じている「見えにくさ」とは?
 見る力の弱い子どもたちが抱える「見えにくさ」は、一人一人違います。例えば、ものが二重に見えたりぼやけて見えたり、見たいものにすばやく視線が合わせられないこともあります。また、形を覚えるのが苦手なケースや、距離感がとらえられない場合もあるでしょう。さらに、見た文字を読んだり、見たものをつかんだりするのが苦手など、眼で見て得た情報に合わせて体を動かすのが不得手な場合もあります。こういった症状があるため、上記のような支障があらわれるのです。
 「見えにくさ」を抱えた状態を放っておくと、努力しても結果が出ないため、「どうせ。自分は勉強ができないんだ」「運動は苦手だ」と思い、意欲を失ってしまいます。そして、ますます発達が遅れるという悪循環に陥ってしまいます。そうならないために、なるべく早く、見る力を育てる訓練(ビジョントレーニング)を始めるべきでしょう。これが子どものやる気や自信を育てることにもつながります。

*北出勝也
 視機能トレーニングセンター Joy Vison 代表、米国オプトメトリスト、一般社団法人 日本視覚能力トレーニング協会 理事

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