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米発祥の心理教育プログラム「CARE」

 2017年12月15日の朝刊「生活 子育て」より、「米発祥の心理教育プログラム「CARE」」の引用。
親子の絆強めて育児支援
 子どもが言うことを聞いてくれず、育児に自信が持てない-。子育て中の多くの人が直面するなやみだろう。こうした親を支援しようと、大学と共催し子どもとの絆を強める心理教育プログラム「CARE(ケア)」講座を開く自治体もある。1日5分ほど、子どもを主役に強調文した遊びの時間を設けるのが最大の特徴で、参加者からは「子どもの問題行動が減った」「育児ストレスが軽視された」といった感想が寄せられている。
(藤村玲子)
1日5分、子主体で遊ぶ→ほめて自尊心育てる
 「まずはお母さんがリラックスしましょう」。10月中旬の講座で、講師を務める九州大医学研究院の木村一絵助教が声を掛けると、母親同士がペアを組み、互いに肩をもみながら自己紹介を始めた。福岡県大野城市と九州大が2013年度に始めた講座の一幕だ。参加者は2~6歳の子どもを持つ26~49歳の女性26人。すぐにみんなの緊張がほぐれ、会場の雰囲気が和んだ。
 続いて木村さんが母親役、市職員の島美佳さんが四歳児役となり、ブロック遊びを演じるロールプレーの手本を示す。「ブロックでタワーを作る」「そう、タワーを作るの」
 木村さんは子ども役の島さんの言葉を繰り返したり、「ブロックを真っすぐ並べています」と、実況中継のように行動をそのまま言葉にしたりする。最後は「ブロックを赤と青の順に、きれいに組み合わせたね」と、ほめた。
 CAREプログラムが重視するのは「遊び」の中での実践。一緒に楽しい時間を共有することで、絆が強くなると考えるからだ。具体的には1日3~5分を「特別な時間」と位置づけ、子どもを主役とする遊びの時間を設ける。この間、親はあくまで子どものペースについていく。
 ポイントは①子どもの言葉を繰り返す②行動を描写する③具体的にほめる-の三点。子どもは大人が自分についてきてくれるという安心感に満たされ、自尊心を育てることにつながる。
 避けたいのは命令や禁止、否定的な言葉。質問もなるべく控え、大人が会話の主導権を握らないよう注意する。この「特別な時間」を終えれば、両者が普段の立場に戻ることも重要だ。かんしゃくを起こしやすい次男(4つ)に悩んでいるという参加者の女性(37)は「一日五分なら、できそうです」と話した。
 講座は全四回で、子どもが大人に従うことが必要な場面で効果的に指示を出す方法もアドバイスする。
 15、16年度の受講者計50人に対するアンケートでは、ほぼ全員が「子どもの問題行動が減った」と答え、約9割が「子どもとの絆が深まった」と回答するなど効果を実感していたという。
 木村さんは「一日五分程度なら、母親もストレスを感じずに実践できる。忙しいときには周に2、3回でも構わない。続けることで効果が表れる」と話した。
 CAREに関する問い合わせは、木村さんのメール=care.program.for.all.children@gmail.com=へ。
「CARE」
 「Child-Adult Relationship Enhancement」(子どもと大人の関係を強める)の略。米オハイオ州のシンシナティ子ども病院で2005年に開発された、子どもと関わる大人のための心理教育プログラム。ロールプレーを通して子どもとの関わり方を学ぶ。11年に任意団体「CARE-Japan」(東京)が設立され、ワークショップなどを実施している。

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