校内研修の改革 -学びを中心に-

 「ひとこと」より、「校内研修の改革 -学びを中心に-」の引用。
学習院大学文学部教授 佐藤 学
 10年ほど前、琵琶湖周辺の小さな学校で昭和10年前後の校内研修の詳細な記録史料を発見した。その史料を見ると、4月に研究部が組織され、年間3回の研究授業が計画され(授業提案者は若い教師)、毎月の研究会で教材研究、発問計画、板書計画、指導案作りが行われ、そして授業協議会では授業者の反省から始まり、どこの教え方が良かったか、どこを改善すべきかが語り合わ強調文れ、最後に視学官が講評を述べている。今と同じではないか。80年間で社会は大きく変化したというのに、校内研修は何も変化していない。このままでは、80年前の授業が再生産されるだけである。
 校内研修の目的が「主体的・対話的で深い学び」の創造にあり、教師の専門家としての成長と校内の同僚性の構築にあるとするならば、校内研修の改革は必須の課題である。
 私が訪問する学校では①すべての教師が年に1回以上、研究授業を行う②教師の教え方ではなく、子どもの学びを省察し語り合う(どこで学びが成立したのか、どこでつまずいたのか、どこに学びの可能性があったのか)③評価や助言ではなく、教室の事実から学んだことを語り合う④すべての教師が一言は発言する-という原則で、校内研修を行っている。
 観察と研究の対象を教師の「教え方」から子どもの「学び」に転換することは重要である。正しい教え方は100通りある。いくら「教え方」を議論しても教師間の対立が深まるだけである。評価や助言の交流ではなく、教室の事実から学んだことを交流することはもっと重要である。初心者ほど「どこが良かったか」「どこが悪かったか」と評価する傾向がある。卓越した教師は「学び上手」なのである。教室の事実からの学びを交流することで専門家としての成長が促進される。
 アクティブ・ラーニングの実現は、校内研修の改革と個性と多様性を尊重し合う教師の学びの共同体づくりを要請している。

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