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考える力とスポーツ

 2010年8月12日の「静岡新聞」の「時評」に「考える力とスポーツ」というのが載っていた。
自己の能力向上に重要
 世間では、「勉強をとるか、スポーツをとるか」という選択が存在する。また、スポーツ界では「競技力があれば、勉強はできなくても良い」といった風潮があることも否定できない。しかしこうった考え方で良いのだろうか。
 トップアスリートたちのパフォーマンスは、優れた身体的才能とその身体を鍛えるトレーニングだけで構築されているのではない。そこには必ず「考える力」が必要となってくる。ここで言う「考える力」とは、トレーニングの原則である「意識性の原則」を指すのではなく、自己の現状、目標を達成するためのプロセス、パフォーマンス向上を導く手段、トレーニングの効果、自己の課題などを考え、そしてそれぞれに対する知識を高めていくといった広範囲のことである。
 こうした「考える力」は、トップレベルに到達することを可能にし、身体的才能と共に重要な才能である。トレーニングでは、身体だけでなく考えながら行うことによって、その効果を最大限にまで引き出すことができる。こうした「考える力」の必要性は、年齢が上がるにつれてどんどん増していく。幼少期から「考える力」を身に付け、年を重ねるごとに発展させるべきである。
 では、この「考える力」を身に付けるにはどのようにしたらいいのだろうか。まずは、勉強習慣を身に付けることである。勉強を通じて、考えること、知識を身につけることを習慣付ける必要がある。学校における授業と家庭での学習を合わせた時間は、トレーニング時間と比較しても確実に長くなる。そうした時間の中で考えることが習慣化されれば、トレーニング中に「考える力」を発揮する基礎が身に付く。
 そして次に、考える習慣をトレーニングに置き換えることである。つまり、さまざまなテーマについて選手自らが考える機会を持つ、あるいは持たせることである。また、自分の身体の動きを感じ取りながらトレーニングすることも、「考える力」を養成する。指導者の指示通りに動くだけでは、「考える力」を身に付けることは不可能であり、操り人形になってしまう。そして、常に向上心を持って目標を達成するための努力について考え続けることである。レベルが高くなると、求められるものも難易度が増していく。
 こうした状況では、「考える力」が無くては自己の能力を向上させていくことは不可能であろう。「考える力」を使ってスポーツをすることは、身体を使うことと同様、あるいはそれ以上に重要である。また一方で、勉強する力があればスポーツにも活き、スポーツで「考える力」があれば勉強にも活かせるはずである。スポーツと勉強は、相互に良い影響を及ぼすことができることを忘れないでほしい。
*杉本 龍勇(すぎもと・たつお)
 沼津市出身。浜松北高-法政大-ベルリン工科大-中京大大学院卒。バルセロナ五輪陸上男子短距離日本代表。法政大学経済学部准教授、Jリーグ清水エスパルスフィジカルコーチ。県体協理事。専門はスポーツ経済学。

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