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「ディスレクシアと合理的配慮」第2回「困難の理解と基礎的環境整備」

 『内外教育』2018年(平成30年)4月20日号の「ディスレクシアと合理的配慮(第2回)は、「困難の理解と基礎的環境整備」。
 ディスレクシアに対する第1の支援は、ディスレクシアの理解である。よく観察すると、読みのスピードが遅い、流暢さに欠ける、正確でない。という三つの特徴が見える。それは音読で一番顕著に出る。たどたどしい読み方、読み違え、単語ではないところで区切ってしまう、などである。音韻性の困難といわれるもので、音と記号である文字とを結び付け操作する力が弱いためといわれる。読めているようでも、きちんとアセスメントをすると、この三つの特徴が見えることがある。これが英語になると一段と困難が増す。
 ディスレクシアには視覚認知の問題が併存しており、白い紙にインクで印刷されていると文字が浮かんで見えたり、にじんだり、動いて見えたりすることもある。
 一方、ディスレクシアのもう一つの特徴として、音と記号を結び付け操作する力は弱いのだが、「文章を理解する力」はあることが挙げられる。そうであるなら「読むこと」の正確さよりも、内容理解を優先させて、そこに注力する指導が望まれる。
 読みやすい、学習に集中しやすい環境をつくったり、教材を提供したりすることはすぐにでもできる。中央教育審議会の報告でも、施設・設備の整備、専門性があり支援できる人材(特別支援教育支援員)の配置、教材の確保、教員研修などは合理的配慮の基礎的環境整備として示されている。
 これらの整備がなされていれば、読みの困難に気付いた段階でできることは多々ある。例えば、学習が進まない原因の一つに、発達障害に共通してみられる「刺激に弱い」ということがある。音の刺激としては校庭の音、周りの雑音などであり、視覚的な刺激としては蛍光灯のちらつき、黒板周りの掲示物や窓の外の風景などがある。席替えや提示の仕方や場所、また壁の色け建築材、カーテンの工夫などで、相当困難を軽減することができる。
 専門性があり支援できる人材の配備については自治体によって対応は異なるようだが、地方交付税の形で少なくとも1校当たり1人の配置ができる予算措置がされている。研修を受けた専門性のある人材を配置しておくことが望ましい。
 教材の確保の面では、例えば、教科書については音声化したものを教育委員会または学校単位で常備しておけば、目からの情報では十分に内容を読み取ることが困難な場合でも内容を把握する手伝いとなる。また、ある単元を音で聞かせて、口頭で内容について質問したとき、黙読で書いて答えるよりも回答が早く正確であるのなら、音声の利用はすぐにでも使える支援になる。文章の読み上げや代筆は高校や大学受験でも認められている「合理的な配慮」なので、活用したい。
 板書を書き写すのが遅い、不正確、字がふぞろいで判読が難しいなどの書く困難についても同様に、書きやすいマス目のノートや筆記用具の活用などはすぐにでもできる。
 教員研修はぜひ早期に行ってほしい。情緒面やソーシャル・スキル・トレーニングについての研修は多いが、読み書きの困難については「発達障害」への支援としてはあまり研修のテーマになることがないようである。
 「障害」かどうかの診断や検査をする前に現場の工夫でできることはいろいろとある。
(藤堂栄子=認定NPO法人エッジ会長)

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