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授業を終えて職員室に戻ってきた時の《教師の第一声》に教師の実力が表れる

 「教室ツーウェイ」4月号より、染谷幸二先生の記事。詳しくは本誌をお読みください。  平気で子どもの悪口を言う教師は勉強していない証拠。勉強している教師は、子どもをほめる場面を作り出すことができる。  新学期の授業開き。教師であれば、誰もが胸を躍らせて教室に向かうだろう。だから、私は授業を終えて職員室に戻ってきた時の《教師の第一声》に注目したい。 「今年の学級はハズレだ」「太郎は九九もできなかった」「お先真っ暗だ」と、子どもの悪口が第一声である教師がいる。勉強をしない、本を読まない、研究授業を逃げる教師に多い。  勉強を苦手としている子どもたちであっても、4月は「今年こそ頑張ろう!」という気持ちでいる。そうした子どもの心を読めないから、子どもの心を傷つける言葉を吐く。自らの勉強不足を反省することなく、すべての原因を子どもに求めるからだ。  1週間後、その教室からは教師の怒鳴り声が聞こえてくる。子どもとの信頼が築けず、学級崩壊に向かって一直線に進む。 「太郎君が真っ先に発表して、うれしかったです」「次郎君が大活躍しました」というのが勉強している教師だ。なぜなら、勉強を苦手としている子どもを巻き込んで授業をするからだ。  ある年の授業開きでのこと。私は黙って《染谷幸二》と板書した。  学級で最もやんちゃな太郎が「そめやこうじ」と大きな声で読んだ。私は「呼び捨てですか?」と笑顔で言いながら、太郎の目を見た。太郎は背筋を伸ばして、「そめやこうじ先生です」と言い直した。教室に笑いが起きた。それまでの緊張感が解けた。私は「その声の大きさ、とってもいいです。今の声が、発表する際の理想的な声です。もう1度、皆さんに模範を示してください」と太郎にお願いをした。  太郎は照れながら、先ほどよりも凛とした声で発表した。私は全員に拍手を求めた。  小学校時代から問題児と思われてきた太郎が、中学校に入学して真っ先にほめられたのである。これこそ、逆転現象である。教室にいた誰もが「私も頑張ろう!」という思いを持ったようだ。  その後も太郎は積極的に手を挙げて発表をした。そのたび、太郎を大いに褒めた。太郎に導かれ、手を挙げる生徒がどんどんと増えていった。  活気ある授業となった。「この学級は意欲いっぱいですね。これからの1年間が楽しみになりました」と言って授業を終えた。私が去った教室から「中学生になって、社会が得意になった!」という太郎の大きな声が聞こえてきた。  太郎は、教師にとって扱いにくい生徒だ。だからこそ、彼の性格を生かすように授業を組み立てた。それが《黙って名前を板書する》という行為だ。私は「太郎なら絶対に反応する」と予想した。予想していたからこそ、普通の教師なら叱ってしまう太郎の行為を意図的に見逃し、逆に、太郎の行為で教室の雰囲気を変えることができたのである。  職員室に戻っての《私の第一声》を想像できるだろうか? 「今日の授業、太郎君が大活躍でしたよ!」であった。
AUTHOR: himitsu URL: http://edublog.jp/himitsu IP: 61.25.183.24 DATE: 03/30/2010 18:22:39 そういうクラス、すごく羨ましいです。 私のクラス、恐らく「学級崩壊」していたと思うので(条件付きですが)。 その原因である担任とも、ようやくお別れです。
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