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言ったことを徹底できない

 「教室ツーウェイ」6月号より、杉山祐之先生の論文。詳しくは本誌をお読みください。  指示された問題以外に、次の問題までやってきた子に対して、どうしているか。  頑張ってやってきたから、サービスで丸をつけることはないだろうか?  かつての私はあった。こうした(丸をつけた)ことに対して、それほど意味はないと思っていたのだと思う。  ところが、『向山洋一の算数TT授業 4年 大きな数』(東京教育技術研究所)のCDを聞いてから、自分の行為の意味に気づくことになった。  向山氏は、8時間目の授業で1分間の導入の後、次のように授業をされた。(97年実践) 「それでは、11頁の○の1、見てご覧なさい。384×563という問題をやってみます。はい、その問題、1つだけできたら向山先生に見せに来てください。384×563、1問だけです。(間)難しいですよ、4年生のかけ算ですから」  子どもたちは、次々に持ってくる。もちろん、できる子もいれば、できない子もいる。  8人ほどだろうか、見せに来たところで、「丸をもらったら次の問題に行きなさい」と指示している。そして、おろらく24人目あたりで、2つ目を持ってくる子が登場する。  向山氏は、次のように言う。 「2つ目はまだ持ってこなくていいの。1つ目だけね。今のところね。はい。はい、よくできました。今日は1問目だけ。」  私は、「言ったことにぶれがない」「指示した通りに子どもたちにさせる」ためだけに、向山氏は言っているのかと最初は捉えていた。  ところが、どうもそれだけではなさそうだ。  02年施行「ゆとり」学習内容時に外された「3けた×3けた」の学習である。この○の1番、4題をさせるにも、向山型のロジックがありそうなのだ。一人残らず、できない子もできるようにするために、2問目ができた子を、すぐに見ないロジックがありそうなのだ。  向山氏は、この後、「わからない」という子に対して、「昨日勉強したところです。みんなできていますよ。すぐに「わからない」なんて、ギブアップするんじゃない。(○つけ)ほら2回目でできている人もたくさんいる」と励ました後、また繰り返す。見せに来た子32人目あたりでのことだろう。 「2つ目は見ません。(子ども・・・えっ)1つ目だけですよ。今見ているのは。」  そして、35人目あたりで、次のように言う。 「うん、はい、どうしてもわからない人は、佐久間先生のところに行って教えてもらってください。はい、山口君も行ってらっしゃい。よくできましたね。それではこれからちょっとの間だけ、2問目できた人、持ってらっしゃい。」  この後、ざっと10人程が来たのだろう。「ちょっと油断しちゃうと間違えちゃうんだな。3けたのかけ算っていうのは最後まで気を抜いちゃだめなんだ」と伝えている。  それにしても、このCDは学びの宝庫だ。いかに自分が「我流」であったか、何度と泣く気づかされる。例えば、導入のたった1分の指導でさえそうだ。
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