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板書が変われば、授業が変わる!

 明治図書より、3月第4週号に「板書が変われば、数学の授業が変わる!」という気になるメールマガジンが届いた。
 引用します。

 今回は新井仁先生に、新刊『中学校数学科 授業を変える「板書」の工夫45』について伺いました。
新井 仁(あらい ひとし)
 1965年長野県生まれ。東京学芸大学初等教員養成課程数学科卒業。長野県内公立中学校、信州大学教育学部附属長野中学校を経て、現在長野市立柳町中学校教諭。第59回読売教育賞算数・数学部門優秀賞受賞(2010年)、第26、27回東書教育賞優秀賞受賞(2010年、2011年)単著に、『中学校数学科 新領域「資料の活用」の授業プラン』(明治図書)。

―本書の冒頭で、新井先生は、板書は教師の覚え書きではなく、生徒の思考を整理するためのものである旨書かれています。生徒目線で考えて、数学の授業で板書をする際に特に気を付けなければならないのはどんなことでしょうか。
 問題を与えて解かせ、生徒のつまずきを取り上げて授業を進めると、つまずきがちな生徒はコンプレックスを感じるでしょう。だからといって、問題の解き方の手順を示して解かせても、数学の本質的な理解に至らずに終わるかもしれません。
 やはり、解決方法の見通しを立てる思考が大切です。複数の学級で同じ問題を提示しても、解決方法の見通しは学級ごとに異なるものです。だから、授業では問題に対して様々な考え方が出され、それらを集約しながら生徒の思考の流れに沿って道筋を定めてあげることが必要になります。
 問題は模造紙等に書いて提示することが理想的ですが、解決方法の見通しや設定する課題については、生徒の発言に基づいて整理しながら板書することが大切だと思います。

―本書の中では、先生による板書だけでなく、生徒による板書も多く取り上げられています。生徒に板書させる際に、先生はどのようなことに注意すればよいのでしょうか。
 生徒の板書に基づいて、友だちの考えと自分の考えを比較したり、複数の考え方を統合してよりよい方法や結論に練り上げたりします。つまり、理想的な解答をきれいに板書しもらうことよりも、生徒の板書を使って授業を組み立てることが大切です。その場合、生徒の板書を振り返りながら意見を述べ合うようなことを行い、生徒の発言に基づいて加筆したり修正したりします。したがって、板書は挙手した生徒のだれでもよいのではなく、教師が意図した生徒に行わせることが基本です。
 また、生徒は板書に不慣れで、どうしても小さな字で行間を空けずに書きがちなので、加筆・修正等をわかりやすく示すことができるように、大きな字で、行間を空けて書くように促すとよいでしょう。

―本書の中には、プロジェクターを使った授業の板書例も取り上げられています。今後、プロジェクターや電子黒板を使った授業は徐々に増えてくるものと思われますが、こういったICT機器を活用した板書の注意点を教えてください。
 教科書のページや、模造紙に書けば済むものを、わざわざICT機器を設置して投影することには、それほど意味があるとは思えません。数値の変化に伴うグラフの変化を示したり、条件を保存したまま図形を変形させたりできることが、ICT機器を使うことの利点の一つでしょう。
 理想とする授業があり、その実現のためにICT機器が有効に働くのであれば、大いに使いたいものです。例えば、階級の幅を変えると瞬時にヒストグラムが変わるような示し方は、板書での対応は難しいでしょう。動きのあるグラフを示すことや、図形を変形しながら示すことは、生徒の思考を豊かにするものだと思います。

―最後に、全国の読者の先生方にメッセージをお願いいたします。
 芸術作品は、その作品に込めた作者の思いがあってこそ名作と呼ばれる作品になるのでしょう。名作をまねて上手に描いても、所詮贋作に過ぎません。
 ちょっと大げさかもしれませんが、板書は教師と生徒が共につくり上げる芸術作品だと考えたいものです。生徒に何を伝えたいか、生徒と共にどのような授業をつくりたいか、そんな思いが指導案になり、板書として目に見える形になるのだと思います。
 板書の工夫は、その背景にある授業の工夫、さらには教材の開発が根底にあるはずです。板書の背景にある授業の工夫、教材の開発こそ、私たちは絶対に忘れてはならない営みだと思います。本書から、そんなメッセージを読み取っていただければ幸いです。
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