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いい授業をする先生は、板書もいい

 明治図書のメルマガ(2013年6月第1週号)より、「図解によるビジュアル板書の作り方」の引用♪
 「いい授業をする先生は、板書もいい」。それは、板書には授業づくりのための能力、授業を進める時に必要な指導技術などが全て凝縮されているからである。板書力とは、単に黒板に正しく、きちんとチョークで書くことができるということではなく、目標や教材を分析する力、指導案や板書計画をつくる力、適切な発問・指示を行って学習を進める力、学習をまとめる力など、授業力そのものなのである。
1 わかる板書ができているか?
 私は次の三つを板書の『はたらき』と考えている。
理解をたすける(わかる板書)
学習の流れが見える(見える板書)
みんなで追究をつくる(つくる板書)
 わかるように板書するというのは、板書の基本である。プロの教師にあえて「板書の基本はできているか?」と問うのは失礼かと思われるが、田山流ということで確認も兼ねてお許しいただきたい。わかる板書のポイントをまとめてみた。チェックしていただきたい。
1. 正しい文字(字形・筆順)で、板書ができている。
2. 学年や内容に合わせて適切な文字の大きさを考えている。
<学年ごとの文字の大きさの目安>
・低学年…12cm×12cmの大きさの文字
・中学年…10cm×10cmの大きさの文字
・高学年… 8cm× 8cmの大きさの文字
3. チョークの色は、白と黄色を基調としている。
 チョークの色は、白・黄色が基本である。深緑の黒板には、白・黄色が最も見やすい色で、板書全体に占める文字の色は、田山流では白が約70%、黄色が約30%としている。赤・緑・青・茶などは線やイラストなどに限定して使うようにする。
4. 資料・ネームプレート・フリップ等黒板に貼るものを工夫している。
5. 子どもたちがノートをとることを考えて板書している。
 ノートの幅や文字数を考えて、黒板を分割して使っている。
2 学習の流れが見えるか?
 板書は学習内容によって違うが、45分(小学校)~50分(中学校)で消さないで1時間の流れがわかるようになっていることが大切である。1時間に黒板1枚というのは、板書量・学習量とも関係する。流れが見えるためには、単元(題材名)、学習問題、子どもの意見・考え(反応)、まとめなどが書かれていなければならない。次は、私が5年社会科で自給率について学習した板書である。
学習の流れが見える板書
3 追究をつくる板書になっているか?
 板書は、「追究のステージ」である。教師は、子どもたちが自分の意見を出し合い、黒板というステージに上がって練り合い、深め合うために適切にかかわらなくてはならない。教師が教えたいことをただメモのように黒板に書くだけなら板書術などいらない。授業のねらいをしっかりとらえて、子どもたちの意見をどのように練り合い・深めさせるのか、また、どのようにまとめるのかなど、明確な教材化が板書のポイントとなる。あらゆる意見を全て想定してどのように類型化していくのかという板書計画を準備しておく必要がある。板書は授業づくりの能力なくしてはできないのである。
子どもたちと一緒に追究をつくる板書
 また、授業をつくるためには、多様な子どもの意見を瞬時に判断、整理して、板書しなければならない。さらに、その意見をどのように板書し、次へ繋ぐのか、適切な発問・指示が求められる。追究を適切に進める力が教師に望まれる。
 これらのことから、「板書力は授業力だ!」、「いい授業をする教師はいい板書ができる!」と考えるのである。
 最後に、私がめざす板書は『図解』をベースとしているビジュアルで構造的な板書である。教材の研究、目標の分析、教材化、発言の選択・整理など全て『図解』の手法によるものである。
ビジュアルで構造的な板書をめざす
田山 修三(たやま しゅうぞう)
1949年 札幌市生まれ。
1972年4月 北海道教育大学岩見沢分校卒業。札幌市立小学校教諭(5校で勤務)
1999年4月 札幌市立平岡公園小学校教頭
2001年4月 札幌市立有明小学校校長
2005年4月 札幌市立山鼻南小学校長
2009年3月 平成20年度札幌市教育実践功績表彰受賞
現在(2013年)
札幌市観光文化局 文化部文化財課 文化財保護指導員
日本社会科教育学会評議員 全国社会科教育学会会員
おもしろ絵手紙講師、授業術の会代表
『若い教師を育てる 図解式 板書術』、『若い教師を育てる五円玉の授業』、『若い教師を育てる図解式授業術~学習の進め方の巻』、『若い教師を育てる図解式授業術 教材づくりの巻』『授業を成功させる図解式学級づくりのヒント』(小学館)など多数。

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