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<ネット依存の子どもたち>(上)「つながり」に終日縛られ

 2013年8月21日の朝刊に<ネット依存の子どもたち>(上) 「つながり」に終日縛られ」という記事が出ていた。引用します。

 「スマホを持たせたのは間違いだったのでは…」。東京都練馬区の母親(45)は、中学二年の長男(13)の使い方に、頭を悩ませる。部活の連絡は、複数の会員が同時にメールできるスマートフォンの無料メールアプリ「LINE(ライン)」経由。「ラインにつながらないと明日の集合時間も分からない」と言われ、昨夏に買い与えた。夏休みになると、徹夜で友人と「ライン」漬け。「寝る時間を割いてまで友達とつながらなくていい」と、何度も没収した。
 家では居間からスマホを持ち出さないルール。だがラインのグループは五つあり、ほぼ一分ごとに着信音が鳴り、息子は「早く返信しなきゃ」。母親は「家族の時間を侵食されている」と嘆く。
     ◇
 「今の中高生は常に携帯電話に神経をとがらせていないといけない。かなり疲れている」。ネット依存予防に取り組む任意団体「エンジェルアイズ」(東京)代表の遠藤美季さん(52)は話す。
 内閣府の調査では、携帯電話は中学生が半数、高校生がほぼ全員持っている。うちスマホは中学生で四分の一、高校生で半数以上。中でも人気の「ライン」は連絡手段として“インフラ化”している。時差がなく、感情を表すイラスト画像でニュアンスも伝えられる。グループでのやりとりがしやすいため、利用者が一気に広がった。
 遠藤さんのもとには昨年、中学生を中心に相談件数が急増。ある中三男子は「毎日徹夜でラインをするので、学校で注目され、期待されていると感じる。やめたいが一人だけ抜けられない」と睡眠不足に悩む。「子どもはどこかに属し、誰かとつながることで安心感を得ている。無駄な時間と分かっていても、続けざるを得ないようだ」と遠藤さん。
 ネット問題に詳しい「全国webカウンセリング協議会」(同)にも相談が急増。一人だけラインのグループから外されるいじめが横行している。メッセージを読んだことが相手に分かるので、素早い返信がプレッシャーに。返信しないと学校で無視された、嫌がらせされたとの相談も。このため食事中や勉強中もスマホを手放さない子や、授業中にノートに隠して続ける子もいるという。
 メール依存に詳しい千葉大大学院の藤川大祐教授によると、送信数が多い子ほどストレスが大きく、「親との会話がない」「勉強に自信がない」などの問題を抱える傾向にある。藤川教授は「ラインは、メールより依存的になる可能性が高い。家庭でのルールづくりが不可欠」と話す。
      ◇
 一日に発表された厚生労働省研究班の調査結果で、ネット依存を強く疑われる中高生は全国で8・1%に上り、約五十一万八千人と推計された。子どものネットや携帯電話の利用時間が長くなる夏休み。現状と対策を考える。
◆やめたいけれど陰口などが不安
 東京大大学院の橋元良明教授が三年前、会員同士が交流するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で利用者五万六千人に調査したところ、依存者は全体の一割強。トイレや風呂でも続け、食事や仕事、授業の間も利用していた。一方、その半数がSNS上の人間関係を「負担」と感じていた。
 橋元教授は「SNSによる『きずな依存』は、大勢順応主義で人目を気にしすぎる日本人の特徴。やめたいと思っても、やめると陰で何を言われるか分からないとの不安で続けている」とみている。

http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2013082102000004.html
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