FC2ブログ

家族と食のだいじな話 第2回「料理づくりは子どもの食の楽しみを育む」

 スーパーに置いてあったフリーマガジン『ふれ愛交差点』2014年6月号の「家族と食のだいじな話」より、「料理づくりは子どもの食の楽しみを育む」の引用。
「百ます計算」「陰山メソッド」で有名な陰山先生から聞きました。
 学級担任時代、毎週のように家庭科で調理実習を行っていました。そのため、教材研究も兼ねて、私も自宅で何度も料理を作っていました。しかし、ちょっとした空き時間に料理をするので、新しい料理には挑戦せず、例えば丼物など、何度も同じ料理を作っていました。それでも、何度も作るので、おいしい丼を作るコツがわかってきて、気づくと、「丼だけはお父さんに作ってほしい」とわが子が言うようになってきました。
 なぜおいしいのか?出汁をとる時、昆布やかつお節など、本格的な食材を使っていたのです。やがてわが子はその様子を見ながら、自分たちで作りたいと言うようになってきました。そして、昆布やかつお節を使って出汁をとり、いろいろな料理を作るようになっていました。
 その後、私の仕事が多忙を極めてきたこともあり、私自身料理を作ることは少なくなったのですが、子どもたちが自分で料理を作らなくてはなりませんでした。子どもだけで家に居てお腹が空くと、外食はせず、家で作って食べるのです。それは、今も習慣になっています。面白いのは、先日、一番下の子どもが高知に旅行に行ったのですが、その時の土産が、本格的なかつお節とそれを削る道具だったのです。
 子どもたちと一緒に食事を作ることは、子どもたちの食習慣そのものを作り、生きるうえでの楽しみを付け加えてくれるのです。
陰山英男
 立命館大学 教育開発推進機構 教授。小学校教師時代から、反復学習や規則正しい生活習慣の定着で基礎学力の向上を目指す「陰山メソッド」を確立し、脚光を浴びる。著書に『学力は1年で伸びる!』(朝日新聞出版)、『陰山英男先生の早寝・早起き・朝ごはんノート』(講談社)など。

家族と食のだいじな話 最終回 逆説「子どもの食を細くし、食費を減らす五箇条」

 スーパーに置いてあったフリーマガジン『ふれ愛交差点』2014年4月号よりの引用です。
家族と食のだいじな話 最終回 逆説「子どもの食を細くし、食費を減らす五箇条」
 食育の講演を行っていると、質疑応答の時間によく聞かれるのが「ウチの子は食が細いんですけど、どうやったら、食べるようになるんでしょうか?」
 「これをすれば、絶対に食べるようになる!」なんて魔法の技はありません。でも、そんな家庭のヒアリングを続けていくと、「これをすれば、食べなくなる」という共通点が見えてきました。
 ということで、逆説的に「子どもの食を細くし、食費を減らす五箇条:。
1.食事時にテレビをつける
 子どもは脳が十分に発達していないので同時並行作業が苦手。テレビに集中すれば、食べなくなります。
2.スナック菓子、チョコレート菓子、清涼飲料水を間食させる
 本能的に脳が喜ぶ、砂糖、油、うまみたっぷりのスナック菓子、チョコレート菓子、清涼飲料水を間食させれば血糖値が上がり、食欲が落ちます。また、脳が強い味覚の刺激に慣れ、白ごはん等がおいしく感じられなくなります。
3.子どもだけで食べさせる。食卓に笑顔、会話がない
 子どもにとって大好きな親との会話はとっても楽しい時間。食卓からその親がいなくなれば、会話や笑顔がなくなれば、食事は単なる胃に食物を入れるだけの作業になります。
4.ゲームなど、食事よりもっと楽しいものを身の回りにおく
 早く食事を終えて、ゲームをしたい状態を整えれば食べる量は減ります。
5.報酬や罰を与える
 ごはんを食べたら、ヨーグルトをあげるなんて言ったりする。報酬や罰を与えれば、食べることそのものが楽しくなくなり、ノルマになります。
 いかがですか?あくまでも「逆説的」にですよ。
佐藤剛史(さとうごうし)
 九州大学農学部助教。食、農業に関する講演やワークショップを幅広く展開。講演活動は年間100回を超える。著書に『ここ-食卓から始まる生教育』(内田美智子との共著、西日本新聞社)、『すごい弁当力!-子どもが変わる、家族が変わる、社会が変わる』(五月書房)など。

家族と食のだいじな話 第3回「その若者がいつか親になる」

 『ふれ愛交差点』2014年3月号に載っていたものの引用。
 私は7年間、大学生の食調査を行っています。九州大学農学部の1年生200名以上に「この三食、何を食べたか、すべて記入してください」というものです。
 その一例。
 女子学生Aさん(一人暮らし)
  1月14日(昼):食べていない、(夜):コンビニ弁当
  1月15日(朝):食べていない
 女子大生Bさん(一人暮らし)
  1月14日(昼):サラダ、(夜):アイス
  1月15日(朝):食べていない
 確かに極端な例ではありますが、ほとんどの学生が、外食、中食に依存しています。ちゃんと自炊している学生なんて、ごくわずかです。
 こんな学生が数年後、社会人になり、その数年後、結婚をして、その数年後、親になります。学生の時にできていない料理、自炊が、社会人になれば、、結婚すれば、子どもができれば、自然にできるようになるかといえば、そんなことはありません。
 料理は経験値の積み重ねです。やれねば、できるようにならないのです。
 みなさんのお子さんはいかがですか?大学生になり、一人暮らしを始めた時に、「ウチの子は絶対にこんな食生活にならない!」って言える自信がありますか?
 とすれば、子どもが親元を離れる前までに、何を伝え、どんな力を身につけさせておくか。それが問われてきます。
佐藤 剛史(さとう ごうし)
 九州大学農学部助教。食、農業に関する講演やワークショップを幅広く展開。講演活動は年間100回を超える。著書に『ここ‐食卓から始まる生教育』(内田美智子との教書、西日本新聞社)、『すごい弁当力!‐子どもが変わる』(五月書房)など。

家族と食のだいじな話 第2回「子どもの心も育む食」

 CGCストアにおいてある『ふれ愛交差点』2014年2月号より、「家族と食のだいじな話」第2回「子どもの心も育む食」の引用♪
 ある男子中学生の話です。
 その中学校には給食がなく、昼食を持参しなければなりませんでした。その男子中学生の両親は共働き。お母さんは、仕事が忙しく、お弁当を作る時間も気力も体力もありません。そこで、毎日、その子に500円を手渡していました。その子は、初めは喜んでいました。毎日、自分の好きなものを食べることができるからです。
 だけど、お友達の手作り弁当をみて「いいな~」と思うようになりました。しかし、お母さんに「作って」とは言えません。お母さんが忙しいのを知っているからです。でも、作ってほしいという想いは日に日につのってきます。
 男子中学生はしばらく考えて、お母さんにこうお願いしました。「月に一回でいいけん、お弁当作ってくれん?」
 お母さんは、イヤそうな顔をしてこう答えました。「ムリ言わんで。あんた育てるために一所懸命働きよんのよ」。
 男子中学生は目に涙を浮かべ、こう答えました。「毎日作ってって言わんかったやん。月に一回、俺のために弁当作ってくれる時間もないと?そんなに仕事って大事なん?あんた育てるため、なんか言うけど、俺一度だって、産んでくれって、言った覚えないよ。そんなに仕事が大事なら、俺なんか産まんければよかったやん・・・」
 もし、食事がお腹を満たすためだけのものなら500円で買うコンビニ弁当でも十分なはずです。子どもの心を満たすのは、お金じゃなく、親の手間暇なのです。
 手間暇かけた食事が子どもの心を育むのです。
佐藤剛史
 九州大学農学部助教。食、農業に関する講演やワークショップを幅広く展開。講演活動は年間100回を超える。著書に『ここ-食卓から始まる生教育』(内田美智子との共著、西日本新聞社)、『すごい弁当力!-子どもが変わる、家族が変わる、社会が変わる』(五月書房)など。

「いただきます」の意味

 『ふれ愛交差点』2014年1月号よりの引用。
 「家族と食のだいじな話 第1回 「いただきます」の意味」
 給食の残食率が20%を超える学校があります。子ども達が平気で食べ残す時代です。親も親。「無理に食べさせないでください。学校に行きたがらず困っているんです」「給食費を払っているから、子どもにいただきますと言わせないでください」と学校に申し入れた母親がいた、なんて話があったり。
 私たちは食べ物を食べて生きています。生きることは食べること。そして、すべての食べ物は命です。肉も魚も野菜も米もすべてが、種を残そうとする生命体です。人が生きることはそんな命をいただくこと。「いただきます」は、そんな命を「いただきます」なのです。食べ物を粗末にすることは、食材の命を粗末にすることです。
 そして、食卓に並ぶ食べ物には、食材だけでなく、もう一つの命が込められています。作ってくれた人の命です。お母さんの寿命が80歳だとします。とすれば、お母さんの命は80年間という時間だとも言えます。朝ご飯を作るのに1時間。その間ご飯には1時間分のお母さんの命が込められています。
 朝ご飯に1時間、昼ご飯に1時間、夕ご飯に1時間。1日の食卓には3時間分のお母さんの命。子どもを喜ばせようと、料理が食卓に並ぶまでに費やした時間分のお母さんの命がそこにはあります。
 食べ物を粗末にすることは、作ってくれた人の命を粗末にすることなのです。
佐藤剛史(さとうごうし)
 九州大学農学部助教。食、農業に関する講演やワークショップを幅広く展開。講演活動は年間100回を超える。著書に『ここ-食卓から始まる生教育』(内田美智子との共著、西日本新聞社)、『すごい弁当力!-子どもが変わる、家族が変わる、社会が変わる』(五月書房)など。
プロフィール

ニャン太郎

Author:ニャン太郎
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
COUNTER
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR